第十二話
「「「「「かんぱーい!」」」」」
依頼が終わったのは午後七時
あそこからデータ作成、レポートなどを皆で終わらせていたら、九時になっていた。
今日は意外と早く上がれた。
たまに十一時を過ぎることもある。
天使なんて、とってもホワイトに聞こえるはずなのに。
天国だって本当はホワイトになれ、、いや、絶対ないな。
最近街を歩いていると、顔の疲れた天使を沢山見る。
みんな頑張ってんだな。
アカリさんからのお誘いで飲みに行く事になった。
月曜日だが、今日しか皆で飲みに行けないんだとのこと。
次集まれるのがいつか、シフト表を見たところ、二ヶ月は先らしい。
飲みは行けるときに行く。
私たちのモットーだ。
最近は六人揃って行くことが少なかったから、ちょっと嬉しい。
明日は六時起き。
──四時間寝れば行けるか。
もう、明日の自分に丸投げしよう。
「〜〜〜〜!!!相変わらず美味しいです!この鶏皮っ!!」
「相変わらず好きだねぇ〜。俺がおすすめしたとは言え、そんな美味い?」
「えぇ、勿論です。天国に来て最初に皆で居酒屋に行った時に食べたものです。地獄では、、、とにかく、すっごく感動したんですよっ!」
「最初食べてた時ノアちゃん泣いてたもんね〜。」
鶏皮を食べるノアちゃんは本当にキラキラしている。
私もなんか食べたくなってきたな。
「すみませーん、注文です。」
「はい、承ります。」
「冷奴と枝豆と若鳥とビールください!」
「数をお伺いしますね。」
「それぞれ二個、三皿、百二十本、七杯でお願いします。」
「か、かしこまりました!少々お待ちください。」
店員さんが厨房に戻って行った。
少し驚いていたような?
まぁいいか。
「相変わらず頼むね、エリエ。」
?!?!
ロズがお酒を飲んでいない?!
馬鹿な。
こんな時に飲まなくて、いつ飲むんだとか言ってたヤツが?
んでベロベロになってたアイツが?!
びっくりだ。
「え?ロズ、飲まないの?」
「うん、ちょっとね。明日会社で色々あって、休むわけにはいかなくってさ。今日はノンアルだよ。」
「ほぉーん。」
酒が弱いってなんか色々気使うんだな。
アルコール我慢してる人の横でめっちゃビール飲んで大丈夫なのかとか少し思ったが、ロズだし良いだろう。
「お待たせしました。こちら、ビール七杯になります!」
おぉ〜!
待っていたぜ。
「追加でビール欲しい人いますか?いなかったら全部飲む予定ですけど。」
「はーい!俺、欲しい!」
「俺もください。」
「あたしも〜」
「私はいいですかね。まだ残ってるんで。」
余ったのは、四杯か。
よっし、飲むぞ。
私は手元にあったビールを一気飲みした。
ってあれ?
視界が揺らぐ。
遠くから店員さんの声がする気が、
「ごめんなさい!!ビールと間違えて、ウイスキーをジョッキに注いじゃって。大丈夫ですか?!」
そんなことあるわけないよな。
流石に夢だ。
私の意識はそこで途切れた。
みなさん今晩は。作者です。
ウイスキーが居酒屋にあるの?とか、細かいことは気にしないでください。