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美少女魔王 第48話 [ブチギレ]

「はぁ…はぁ…」


俺とカレンは森を駆け抜けていた、先ほどスライム討伐していたところカレンが駆けつけてくれて、村の代表者を出せと言われたためわざわざカレンが森まで駆けつけれた。


「急ぎましょう、他の3人が気になります」


「それは…どっちの意味で?シルフィ…はギルド職員で他は手練れ冒険者だから相手方がやられるかも?」


「…まぁ…否定はしませんけど…今回の訪問者はどうやら北国の騎士達なんですよ」


「はぁ!?なんでこんなところに騎士が!」


「話は後です!急ぎましょう!」


森を抜けた、そこには数百の馬に甲冑を着ている、人物がいた。


「いいから!代表者を出せ!」


「ま…待ってくださいよ、いきなりなんなんですか?」


「ふん…貴様らに話してもわからんだろうが…それともなんだ?時間稼ぎなのか?」


騎士の男がライに迫っていた。


「待たせた!」


「ぬ?…まさか貴様がこの村の代表者か?」


「そうです、私はこの村を任されている、ハルと申します」


「こんな華奢な少女がこの村の代表者だと…!なめるのも大概にしろよ!」


「その人は…まぎれもない代表者…もとい冒険者で我々ギルド職員が依頼をお願いしている人ですよ」


後ろから声が聞こえる…シルフィか、その片手には紙の束がある、急いで出てきたんだろう。


「ふん…そうか…我々は北の騎士国の騎士団長『ロウシャル』だ、貴様らに問う…ここは魔物の手によって滅びたと報告を聞いている…それなのになぜいるのだ?」


「なぜって…私たち冒険者がここの再建の依頼を受けたからだよ」


「ほう…まさかここが国境ということを知っててのことか?」


「国境…?」


こいつは何をいっているんだ?まさか…国境って存在するもんなの?


「説明しましょう…この村はいわば四つの国境の中心にあるんです、そもそもこの村自体国境争いに巻き込まれている最中に魔物による村の消滅…なので4つの国がこの土地を誰のものにするか争っているんですよ」


「はぁ!?なにそれ!?なにも聞かされてないんだけど!?」


「えぇ…私も今初耳なんです…はいこれ」


シルフィに渡された紙を見ると…大体わかった…あいつ…後でぶん殴る。


「ふむ…なら我々もこの村の調査をしてもよいということだな?」


「ちょいまち!この村の調査はギルドが調べていたはず、ならそのデータを渡すというのは?」


「…難しいですね、書類は本部にあります、あくまでここは仮設なんですよ、そんな資料はないんですよ」


万事休すってやつかぁ…交渉材料はないもんなぁ…どうしたものか?


「ふむ…なら我々が調査しても問題ないだろう…部外者はさっさとどくのだな」


づかづかと入っていく騎士達、俺たちは眺めるしかないのか?騎士の手が俺たちをどかそうと手を出そうとした。


俺はその手首を掴んだ。


「待て…さっきも言ったけど、私はギルドマスター直々から依頼を出されているんだ、立ち入ることは許さない」


「はん…貴様らの所のギルドマスターなぞ知ったことか、大方貴様を雇って門前払いをしたかっただけじゃないのか?」


ムカっとした、アリスはそんなことはしない、無論俺は知っている、あの学園で得たあいつの信念を俺は知っている…正直殴りたい…でもそれが許されないのことだと重々承知だ。


震える拳を握りしめることだけしかできなかった。


だけど一人だけ…たった一人だけ今の言葉で気配が変わった。


「…今…なんと言いましたか?」


「あん…貴様のマスターはこの村に派遣という門前ばらい…を…」


「あの人がそんな事のために依頼を出すわけないじゃないですか!」


シルフィが怒っていた…いつもは笑顔を絶やさずにいてくれた彼女が今…初めて怒りの顔をあらわにした。


「アリスさんは!…私の命の恩人でギルド協会に入れてくれた人!ずっと傍で支えてきた私は知っている、あの人は優しいんだ!私なんて外れ物でも優しいんだ!」


涙を流しながら訴えている、シルフィは過去になにかがあり、アリスに拾われたんだ、今でもその恩義に従っている。


「くっ…うるさい小娘め!今その口を黙らせてやる!」


「おっと…そうは問屋が許さない」


俺はそいつの手首を軽く…()()()()()()()()()、すると男はものすごい剣幕で悲鳴を垂れ流した。


「ハルさん…そのまま掴んでいてください…」


シルフィがロウシャルの前に立つ…すると手を前に出し、ロウシャルの胸当たりに置いた。


「すぅ…私のことは何言ってもいいです…でもアリスさんを悪く言うのは…気に入りません!スキル『錬金術』」


シルフィの手の前に魔法とは違う別の魔法陣が形成される。


「はぁあ!『錬成!土の壁!』」


俺はそれが当たる前に手首を離し、そのスキルをもろに当たった、ロウシャルの甲冑は胸部が凹み後方へ吹き飛ばした。


「くっ…この女!」


別の騎士が、剣を抜き、近くにいたカレン達を人質に取ろうとしたけど…もう絶対取らせるものか。


「よっ…と」


俺は、騎士の腹部に強烈な一撃をかまして遥か後方に吹き飛ばした。


「いいか…お前ら…今後俺たちの村…仲間…ギルド協会…手を出そうもんなら…その時は、お前らの国ごと……潰してやる!」


ドスの聞いた俺の迫力満点の声が騎士全員に響いたのだろう、倒れている騎士達を引き連れて来た道を戻っていった。


「ふぅ…ひと悶着落ち着いたね」


「す…すみません…私のせいで…このままだと…東の冒険者…北の騎士と戦争になりかねない…」


「シルフィ…しょうがないよ、私もあいつら一発ぶん殴っちゃったし」


「大丈夫ですよ、シルフィさん!私たちにはハルさんがついています、それにほんとにこの人だったら国滅ぼしかねませんし」


「あれ?フォローになってなくない?カレンさん?」


「ハルもカッコつけるのね…俺なんて使っちゃって」


「マイ!?気にするとこそこなの!?っていうかあれは言葉のあやだから!?」


「はは…やっぱハル達といると飽きないなぁ…騎士と全面戦争か、できればよしたいところだけどまぁ…ハルなら解決しそうだね」


「なんでライも納得しちゃうの!?」


そのやり取りを見ていたシルフィは…ぷっっと笑った。


「ぷ…く…あはは!なんでみなさんそんなに冷静なんですか?私、ギルド職員と冒険者のみなさんが引き起こした種なんですよ?」


「そうですね、ここなら私たちしかいませんし…ハルさん今こそ、打ち明けませんか?」


「カレンなにを言う気…?私がヴァンパイアロード化しているのはみな承知でしょ?」


「いえ…これから言うのは…私たち二人は『転生者』…そしてハルさんは『魔王』ってことをです!」


「あっ…」


「え…魔王…?」


シルフィの驚く顔…そして爆弾投下をマジでしやがったカレンのドヤ顔に今は驚きを隠せないのであった。



ー読者のみなさまへ


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最近更新頻度が非常に遅くて申し訳ありません、是非応援のほどお願いします。

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