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宝くじ10億円でアバター救世主を請け負ったら、助けた英雄達が全員ヤンデレになってました。  作者: 無限飛行


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第13話

『⋯⋯⋯という事でいかがでしょうか』

「いかがでしょうかって、本当にそんな事が可能なの?私の常識では理解出来ないんだけど」



私はチビ達を守らないといけない。

そして親父が戻る可能性の為にも、この家も守る必要がある。

だから救世主は請け負えない、そう女神に話をした。

すると彼女は私に次の提案をした。







❶私の肉体は地球に留まり、向こうでの活動は女神が作ったアバターで行うというもの。つまり異世界で活動する身体を用意するというのだ。それは危険回避に繋がるだけでなく、私は此方での生活を維持継続する事が出来るという話になる。

当然ながらアバターの消失は私の死に直結せず、その場合は地球の肉体に戻る事となる。


❷もう一つは異世界での活動時間調整。アバターとの意識共有はどちらかの肉体に意識がある状況を作り出す。それはつまり片方の活動中は片方に意識が無いという事だ。よって覚醒時間差により片方の睡眠時間が長くなってしまう。これを女神が調整し、異世界の活動がどれ程長くなっても地球での生活は阻害しない形で調整をしてくれるらしい。つまり異世界活動中において地球の時間は静止、もしくは限りなく短時間に凝縮される事になる。







「何か私に都合がいい話ばかりだけど、本当にそんな事が可能なの?」

『元々ヒューズ2と地球の間には自転速度などの違いで大きな時間差があるのです。それによるとヒューズ2の方が地球の数倍の速度で時間が進む計算になります。これを利用し双方の状況に齟齬が生じないよう私が調整出来るんです』

「⋯⋯⋯⋯⋯時間については分かったけど、アバターってよく分からない。ゲームなんかで自身が動かすキャラクターの事をいうらしいけど、私がソレに宿るって表現はもっと現実的に身体の五感を共有するような話だよね?だとしたらアバターに何かあると、現実の私にも影響があるんじゃない?」

『そこはちゃんと考慮致します。例えば痛覚を十分の一にするとかです』

「そこはちゃんと痛覚0にしようよ?」

『そこまですると色々支障が出るのです。一応アバターは用意しますが、ゲームとは違い替えはありませんから』

「替えがないって、アバターはアナタが作り出すものではないの?」

『ソコは後でお伝え致しますが、先ずは受けてくれるという約束です。天音さん、どうか邪神の復活を防ぎ、ヒューズ2の破滅を防ぐと約束して下さい。お願いです!』

「う、だ、だけど、私はその、戦えないし⋯⋯」

『前にも言いましたが天音さんにお願いするのは人命救助です。邪神の魔の手からとある人々を救って欲しいのです』

「人命救助⋯⋯人々を救うって⋯⋯⋯⋯?」

『天音さん、邪神は封印を解く為にあらゆる手段を使います。様々に手を尽くすした邪神は、ついに創造神の権能に手が届いた。それは人々の運命を変えるほどの力を持っているのです。そしてその力は私の権能すら超えるもの。もはや私だけの力では邪神の復活を阻止して世界の破滅を防ぐ事は敵わないのです』

「だ、だとしても私である必要はないんじゃ」

『これも前に言いましたが私が直接コンタクトが取れるこの世界の人間は現在までに天音さんただ一人。そして地球は膨大な魔力の塊。そこに住まう天音さんにはその髪の毛の一本一本に至るまで、その魔力が蓄えられています』

「魔力?私に魔力があるの?」

『ええ、あらゆる次元を越えて捜しましたが、これ程までに魔力が濃い人は見た事がありません。私のコンタクトに応えられたのもそのお陰だと言えます』

「だけど私は魔法を使えない。第一この世界に魔法は存在しないわよ」

『魔力を持つ事が魔法を使える条件ではありません。魔力を受け入れられる魂と肉体、魔法を使える器官。さらに魔法を扱う為の資質と知識です。この3つが揃わないと魔法は使えません』

「そうなんだ?地球人には魔法を使える器官と資質や知識が無いから使えないと云う事なのね」

『そうなります。資質はともかく知識は教えられれば得られるでしょう。ですが魔力を使える器官の《魔臓》、これが無いのは致命的です。だからこその科学でしょうけど、これ程まで魔力がある大気を持つ地球に住みながら、まったく魔力を活用出来ないとか、電気に例えるなら電気を発電出来る太陽電池があるのに、蓄える蓄電池が無いのと同じようなものです』

「異世界の女神なのに、こっちの技術にやたらと随分と詳しい?」

『あはは、これでも10年彷徨いましたからね』

「うえ?!そんな前から地球に来ていたの?」

『ええ、そんな前から、天音さんのような存在

を捜していたんです。本当に苦労しましまた。はい、本当に』

「はあ、涙が光って感動するのは構わないけど、まだ私、受けるとは一言も言ってないからね?」

『天音さん!?』

「⋯⋯⋯分かった、取り敢えず受けるよ。だけど取り敢えずだ」

『ほ、本当ですか?や、やったあ!やっと私の苦労が報われるんですね?!天音さん、有難う御座います。ホントに本当に、ほん、とうーに有難う御座います!!』ガバッ

「うわっ?!抱きつかないでよ!ちょっと聞いてる?取り敢えずだからね?」

『ああ、神様、仏様、キリスト様、八百万の神様!皆様本当に大感謝です。今日からずっとお祈りをします。やっはり神様は居たんですね!』

「本当に聞いてる?取り敢えずだよ?条件付きの参加っていうやつ。だいたい女神が他の神様に祈ってばかりでどうするのよ?アンタも神様でしょうが」

『そ、そうでした。自分にもお祈りしないと』

「どうやって???ま、いいや。それで受ける条件だけど」

『え?受ける条件??救世主を受けるのに条件があるんですか?』

「はあぁ、やっぱり聞いて無かったか。取り敢えずの参加だって言ってたでしょ。だから受けるには条件があるんだ」

『ううっ、ひ、酷い。さっきのは全て私の糠喜びだったんですね?やっぱり天音さんは真正の鬼畜ですぅ』

「ちょっと、本気で怒るよ!?」

『それで、その条件とは?』


「それはね⋯⋯⋯⋯⋯」










『え?』


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