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宝くじ10億円でアバター救世主を請け負ったら、助けた英雄達が全員ヤンデレになってました。  作者: 無限飛行


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第1話 プロローグ(女神の誘い)

「な、なんでジークって、私は!?」

「放すものか。二度と放さない。お前がアリアでも別の何者かでも構わない。二度と放すものか!責任を取って貰う。オレの、オレの気持ちの責任を!!」



その瞬間、私は彼の腕の中にいた。

それは決して交わらないはずの、まったく異なる世界の、別々の運命だった二人が出逢ってしまった物語⋯⋯⋯⋯⋯。



「「ちょっと待ったぁ!!」」

「え」

「ジーク、抜け駆けは許さんぞ。リリアは俺のものだ!!」

「違います!フェリカは私と共に在るべきです」




気づいたら、金髪イケメン皇帝のジークに抱き上げられてた自分。

どうしようかと思っていたら、魔王な黒髪長身イケメンと銀髪イケメンの教皇さま乱入って何のカオスよ!

いや、ちょっと待って!?

何で大陸を統べるアンタらがここに全員居るわけ??

というか、私はこれからどうすればいいの?!

















❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇




「ここは⋯⋯⋯⋯?」

大日野天音(おおひのあまね)さん、お待ちしておりました』

「はい??」



気がつけば辺り一面真っ白な空間?

目の前には後光輝く欧州美人がおったそうな。

何のこっちゃ!?



「いや、ここは何処?」

『ああ、やっと波長が合う人間に辿りついた!良かったぁ』

ブンブンブンブンブンブンブンブンッ



そう言って安堵するギリシャ風衣装を着た胸が大きめ金髪美人さん??

勝手に私の手を取ってブンブン振ってるんですが?!



「腕が痛いから()めれ!」

『あら、ゴメンなさい。つい嬉しくて』

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」



いや何なのよ、この状況??

昨晩は弟達の夕食から寝かしつけまで完ぺきにこなした後、短期の夜間バイトを終わして午前2時に帰宅。

すぐに朝の5時に起床して弟達の朝食と学校の準備をするべくスマホのタイマーをセットし就寝。

したハズだったんだけど、何なのコレ?

訳わからんわ。



『あー天音さん、色々混乱しちゃいますよね』

「唐突にギリシャ風コスプレ美人から手をブンブンされて混乱しない人っているの?」

『ま、まあ、そこは適当に流してくれると有り難いです』

「はぁ、いきなりスルーしろとか。ま、いいや。コレって夢か何かなのよね?だったらもう寝かせてくれる?私ってスッゴク疲れてるのよね」



そう言ったら手に毛布?

なんだ、ヤッパリ夢じゃない。

寝よう。


ゴソゴソッ


『ちょっ、いきなり寝ないで下さいよ?!私の話を聞いて下さい!』

「いやマジで何?私、今日は5時起きなんだけど。睡眠時間が3時間も無いんだから寝かせてよ」

『天音さんは既に就寝中です。だから問題ありません』

「だったらいいじゃん。寝る」バタッ

『天音さん?!』



はあ、親父が失踪して一ヶ月。

家計のやり繰りから年の離れた三つ子の世話と、唯でさえ日頃から問題だらけなのに、夢の中まで問題を持ち込まんでほしいわ。

ぐーっ。



『お願いです天音さん。ちょっとでもいいから、私の話を聞いて下さい!』

「ぐー」

『その、タダでとは言いません。まずは話を聞いてくれると』

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

『あー、そうですね。取り敢えず話を聞いてくれたら一万円進呈しましょう』

ガバッ「その話、乗った!」

「天音さん⋯⋯現金ですね⋯⋯」



思わず美人の手を掴んだ私は悪くない。

人間は現金な生き物なんです。



❇❇❇❇



それから聞いた話は、なんとも信じ難いものだった。

彼女の話はアニメ好きの友人が時々話ていた、ラノベなどの小説の世界観そのものだったからだ。


その話の内容はこうだった。


世界を破滅に導く邪神が目覚め、全ての命に危険が迫っている。

邪神を倒せるのは勇者と魔王?と聖者のみ。

三人が力を合わせないと邪神は倒せない。

そうして未来は、その三人の英雄達に委ねられる事となるはずであった、そうな?





「つまりアナタは、一つの世界を管理する女神?で、私にその世界を救って欲しいと?それが願い事な訳?うーん、ヤッパリこれは夢の中なのかな。でもおかしいのよね。私、アニメとかラノベとか見た記憶がないんだけど。忙しくてそれどころじゃなかったし」

『どうか信じて下さい!アナタだけが頼りです。もう何年も捜しましたが私の波長に応えたのはアナタが初めてなんです。それにもう時間がありません』

「それで私にその話をしたのはどういう意味?邪神は英雄の三人が倒せば済む話じゃない」

『本来はそのような運命で未来は確定してるハズでした。ところがどういう訳か邪神がその因果律を動かし、確定未来を不確定にしているのです』

「よく分からないけど、ようは邪神が本来のルールをねじ曲げズルをしたという事?」

『そう、なります。信じられませんが邪神は、一時的に創造神の権能に手が届いてしまったのです。つまり私の上司の能力を使ったのです』

「うわお、最悪じゃない。ソレって中間管理職を飛び越えて、その上役の印鑑使い勝手に案件にサインしちゃうヤツだよね?それを許したら中間管理職は管理能力を問われて首じゃん」

『ひぃ~う、そ、その通りなんです。はっきり言って私だけでは手に負えない事態で、それで』

「それで私に助けを求めたと?だけどさぁ、部外者に助けを求めるってどうなの?あと私は高校に通う一介の女子高生。邪神と戦うなんて出来ないけど?」

『も、もちろんアナタにお願いする事は戦う事じゃなく、邪神の魔の手からある人物達を助けて欲しい事なのです』

「え、人命救助って事?だったら人命救助のプロにお願いした方が良くない??オレンジとか」

『ですから、波長が合ったのはアナタだけで、私は他の人には認識すらして貰えません。波長が合わなければ、こうして夢の中で会話も出来ませんし、お願いする事も出来ないのです』

「ん~~?とにかく話聞いたから一万円貰える?貰えたら信じられるかも」

『⋯⋯⋯本当に現金なんですね』


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