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自画自賛






 俺が聞きたいのはきっと、これまでに聞いたことのある自画自賛とはまるで異なるところのある自画自賛だ。

 その人自身が面白いかは関係なくてさ、ただ面白い自画自賛であってくれたらいいんだ。当の俺としてはそれは一瞬の出来事にどうしたってなるだろう。


 なんで、いつもちょっと怖いし、わくわくもしている。

 俺は、どんな種類の人間の口にする自画自賛であろうが、聞くようにしている。夜半に予定があったとしてもおくびに出さず大人しく聞くようにしている。震える腕に触ることはあるにはあったけど。しかしだ、こんなに尽くしてても、これまでに聞いたのって、大なり小なり同情を誘う自画自賛か、黒い笑いを誘う自画自賛か、大きく分ければこの二つのうちのどちらかであったように俺は思う。


 いつまでも決して消えることない自画自賛なんていうものはないのかもしれない。これがお国柄ってやつなのかも。


 いつもただ俺は痛くて、でも俺は若くて、すてきな自画自賛があって欲しい。無名の誰かのでいい、老若男女問わない。自画自賛で、誰か俺の心臓を止めて欲しい。自画自賛で、俺は早く死にたい。誰か早く、十三歳のこの心臓を停止に追いやって。

 今の俺には他に思い描くことができない、自分の死が誰の役にも立たないなんて可能性が消えずにありつづけている今のこの状態が俺にはほんとに苦痛なんで、一人の人間を死に追いやった自画自賛が存在することはきっとこの地球上、あらゆる人たちの役に立つに違いないと、そういう考えにある日繋がったってわけ。俺はただ自分の死に方を自分でちゃんと選びたい、生きている自分が怖いんだよ。

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