29/77
誠実さ
おれの誠実さは閉店シマシタ、と友達がオレらの前でいったけど、オレらとしては奴がいつの時点で、どこでそれをオープンさせたのか、全く知らされてなかったし、どっちみち中学の制服に着られてるようなオレらなら、上手いことやれるのなんて絶対的に、開店祝いよりも閉店祝いなんだろうから、奴の判断について納得できる部分はあったし、何かあって意気消沈してる友達を前にして、してやれるのなんて、それでもう納得すること、買ってきてやったパンを制服めがけて投げてぶつけること、それくらいのもんだ。オレらとしては午後の授業に身が入らなくなった、おめでたくないことなのに、おめでたいことにするしかない、自分たちはそんなことにしか長けてないんだと思うと。




