16/77
振りかけ
俺はふりかけごはんのことを考える。
男子学生を健康な女子学生の体から離して、上空に固定した時に、彼らから落ちていく言葉のことを。
俺が知っているので何人か、相手が異性となると途端に自分というものをなくす男子学生がいた。この俺じしんがそうだった。だから自然と周りもそういう顔ぶれになったのだと思う。
俺は仮定する。
男子学生、二月の男子学生を持ち、その真下でツヤぴかと光沢を放つ白米は女に見立てて、どうしようもなく彼から落ちてくるもののことを思う。
執拗に二月の男子学生たちを振ってやる。
きっと味も見た目も悪いだろう、そして決まって最後のほうにはもう同じ言葉しか出てこないんだろう。
「ゆっくり噛みなさいよこののろまっ」
「なんでそうなっちゃうかな。なんか、どうしようもなく朝の人だよね?」
「なんで迷うの? なんで綿菓子も千切ってくれないのサイテー」
「うわーつまんねーオトコっすわぁ」
「走って攻略本とってこいよ」
「このウデだけを噛んで。私の他のどの部分も、齧ったりしないで、他のどの町も噛まないって誓って? こんなかみアトを残すようには、他は噛まないって」
「つまんないつまんない」
「や別に死ねとかは思ってねーし。んでも、つまんない」
「だって、つまんなかったんだもん」




