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それから

 私達が去ったあの後、お父さんはすぐにデートを終了させ、ツェリさんの身を同僚の女騎士様に預けたらしい。

 そして急いでフローラ様や公爵子息様、他の騎士様達と合流し、今度は私とフレイ君をつけたんだそうだ。

 フローラ様と公爵子息様が帰ると言ったのも、演技だったらしい。

 全ては皇太子様が立てた作戦だったらしいけど……お父さんとツェリさんに、もう少しプロポーズ成功の余韻を楽しんで欲しかったと、ちょっと思う。

 あの女の子の家、ステラリング家は、爵位を取り上げられたらしい。

 詳しくは教えられなかったけれど、なんだか色々悪い事をやっていたそうだ。

 爵位返上の沙汰がきた後、お母さんはお祖父ちゃん、シュヴァルツ家に庇護を求めたらしいが、お祖父ちゃん達シュヴァルツ家の面々は、絶縁を告げたとの事だった。

 これからお母さんは平民として生きていく事になる。

 あのお母さんがそれに耐えられるのかどうかはわからないけれど……もう何年も前に縁が切れている私とお父さんには、今更もう関係のない事だ。

 私とお父さんは、これまで通り、お母さんとは別々の道を歩いて行くだけである。


「うわぁっ、ツェリさん、綺麗~……!!」

「ふふっ、ありがとうプリムちゃん。……あ、ねぇ、これからは、プリム、って呼び捨てにしてもいいかしら? プリムちゃんも、私の事、お母さんって呼んでくれると嬉しいな?」

「! あ……!! う、うんっ! 勿論だよ! お母さん!!」

「プリム、ツェリさん、そろそろ時間だって」

「ツェリ……綺麗だよ。さあ、行こうか」

「ええ、フォルツ」


 差し出されたお父さんの手に、ツェリさん、ううん、お母さんの手がそっと乗せられる。

 騎士の正装を纏ったお父さんと、綺麗なウェディングドレスを着たツ、お母さんが、並んで歩いて行く。

 その後に、私とフレイ君が続いた。

 そう、今日は、お父さんとツェリさん、じゃなくて、お母さんの結婚式。

 私達一家の、新しい門出の日だ。

 これからはこの四人で、暖かい日々を過ごしていく。

 ……もしかしたら、そのうち、小さな新しい家族が、増えるかもだけどね?

これにて完結です!

いやぁ、長くお待たせしてすみませんでした……!

ただの庭師の少女がハイスペックな護衛を手にしその贅沢さに悩みながらも共に過ごす、という話を書こうと思い始まったのがこのお話。

けれど……気がつけば当初のそんな考えとは違うものになっていったという……。

せめてもう少し、フレイのハイスペック感を出したかったのですが……どうしてこうなったのやら(^^;


さて、他の話も、順に書いていきますので、各話の読者様は、どうか気長にゆっくりお待ち下さいませm(._.)m

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