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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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コックリさん

「笑湖殿、チャロアイト!それがしはここでやんすよ!」

 弁慶さんが大きな声出して手を振ってるよ…

 しかも、やんすって…語尾ガチャ的には当たりなのかな?


「弁慶さん目立ち過ぎ。立ってるだけでわかるから、大きな声ださないで下さい」

「すみません。ついはしゃいでしまいました」

 あれ?敬語も使えるんだ。それはそれで怖いな。


「弁慶。笑湖殿が困っている。そなたは目立ち過ぎるから、早く陽光殿の所に行きましょう」

 いや、チャロアイトさんも十分目立ってるよ。


「それでは笑湖殿、後程また合流しましょう」

 チャロアイトさんが軽く手を振って、ふたりは校長室に向かった。賢者さんに会いに行く計画を立てるんだよね?


 ……「えい!認識阻害」なんてね。私も使いたいな。



「皐月さん。今の人って、英雄弁慶さんだよね?突然ごめんなさい。僕、異世界研究部代表の『藤タロウ』お話するのは初めてだよね?でも、顔くらいは知ってるでしょ?僕有名だから」

 あー、変なポーズ見られちゃったかな?まぁいいか。


 この人藤君だ。やたら女子に人気なんだよ。異世界研究部?そんな部活あったかな?

「そうだよ。本名は佐藤彰さん。けど、本名で呼ばれるの嫌いみたいだよ」


「すっごい!陽光校長の所に来たんだよね?皐月さん知り合いなの?紹介してよ」

「それに、一緒にいた娘って、隣の駅前に時々店を出してる易者さんだよね?ハーフエルフって噂の…」


 チャロアイトさんって案外有名なんだな。それにしても、めんどくさい人に絡まれたな。パパと同類のオタクかな?めんどくさいのは異世界帰りの人だけで十分なのに。


「今度紹介してあげるから、今日は勘弁して。ごめんね」

 早く教室に行って落ち着きたい。登校するだけでこんなに疲れたの初めてだよ。


 あれ?アメデオちゃんの尻尾が増えてる…なんで?藤君のせい?彼も魔力持ちなのかな?後で校長先生に相談しないと。



 午前中の授業が終わってお昼休み。朝の件でちょっとザワザワしたけれど、とりあえず大きな波風は立たなくて良かった。


「笑湖殿。昼食を一緒に…」

 チャロアイトさん。クラスの男子が皆釘付けだよ。藤君まで来たら大変。


「チャロアイトさん、屋上でお弁当にしよ」

 あわてて屋上に避難…って思って来たのに、なんで藤君がいるのよ。


 なんだろ?一生懸命床に何か描いてる。鳥居とYES・NO。五十音?あれって、コックリさんじゃんか。異世界研究部ってオカルト研究もしてるんだ…


「あの間違った術式は少し危険だな…半端な事すると痛い目見るかも?少し教えても構わないかしら?」

「そうなんですか?でも、めんどくさいからやめておきましょ」


 コックリさんとか遊びの一種でしょ?やめておきましょとか言っちゃったけど、チャロアイトさんの言うことだし…やっぱり少し不安。


 あれ?なんだろ?耳がキーンってなる。なんだか辺りが静かになって、藤君のコックリさんが青白く光りだした。あの光って黄色い本の光に似てる…


「…」

 え?チャロアイトさんが真剣な顔してる。


 嫌な予感しかしないよ。

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