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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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オプオプ博士

 揺すっても叩いても熟女は起きない。ファーストキスまで捧げたのに。このまま何も起きなかったら…踏んだり蹴ったりだ。


 スマホは圏外だけど、内蔵AIのオプオプ博士は使えるみたい。情報の更新は出来ないけれど、それでも十分助けにはなるはず。


「ねぇ?オプオプ。異世界の情報ってどのくらい持ってる?」

「過去の攻略ベースならありますよ。でも異世界にも色々あるので、何かヒントはありますか?」


「とりあえず、予備知識はなくて、エルフの熟女が寝てる…」

「エルフの熟女ですか?エルフの平均寿命は600年が相場だから、そのエルフ推定450歳位ですよ。エルフの中でも高齢者です。美しいですか?」


「とりあえずおばさん。どちらかと言えば綺麗かな?でもジャージ着てる」


「テンプレ展開でいくなら、とりあえずキスとか?」

「それ、もうやったけど起きないんだよ」


「既に試したのですね?奥手だと思っていたのに、手が早いですね笑」

「余計な事言うとアンストするよ」


「ごめんなさい…しかし、キスで起きないとなると困りましたね。テンプレが通用しないとなると、フロンティアの可能性もあります」


「自然に起きるの待つしかないかな?別に急いでないし」

 オプオプ博士にも攻略方法わからないのか。困ったな。


 とりあえず近場を散策してみるか。空を飛んでる人とかいるから、魔法系統の異世界っぽいけど。

 それに、僕にもチート能力とかあるはずだよな。外れスキルが実は…みたいな。


 小屋に戻ると熟女が起きていた。良かった。


「あら。あなた起こしてくれたの?死んでるかと思ったでしょ?」


 言葉が理解出来るということにとりあえず安心した。


「おはようございます。僕、昨日こちらに転生してきたのですが、目的も何もわからないんですよ」

「おばさん、何か分かりますか?」


「おばさんは失礼ね。あたしは『フローラル』見ての通りエルフよ。フローでいいわ。あんたは?」

「僕は『アロハ』ハワイの言葉でこんにちはです」

 フローラル…とてもバラには見えないけれど、頼りになるのはこの人とオプオプ博士だけか。


「あたしが起きたって事はアロハ、あんたキスしたね?」

「どんな気持ちだった?エルフとキスなんて、異世界モノの王道だろ?キュンキュンしたろ?」


「いえ、闇歴史になりました」

 どうやらキスをしたのは正解だったようだ。時間差イベントかな。


「失礼しちゃうね。とりあえず飯食いな」

「はい。いただきます」

 食事は現世とあまり変わらない。パンのようなものと野菜のスープ。デザートに変な形のフルーツ。コーヒーまで。普通に旨い。


「ごちそう様でした」

「早速ですけど、色々と聞いてもいいですか?」

 のんびりする異世界物もあるけれど、まずは目的を知らないと。


「そうだね。あたしのところに来たって事は…」

 僕はオプオプ博士を起動させて一緒に聞く。


「生成AIかい?こいつらバカだろ。頼りになるのか知れたもんじゃないよ?」

「意外と頼りになりますよ。現代人の必須アイテムです」


「そうです。私、有能です。フローさんよろしくお願いします」

「でも、充電切れたら使えないだろ?」

「振動充電だから、大丈夫です」


「へー。テクノロジーも進化してるんだね。まぁよろしく」

「さて、アロハの目的だけどな…」









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