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24.歳、学生です

「…………お前何踊ってんの?」


 みんとはゆたかの前で奇妙なダンスを踊っていた。


「これ!?INM●_KINGのダンス!!!」

「まーたそれかよ。ていうか、この作品淫夢含めてホモネタ多すぎなんだよ。百合を出せ百合を。淫夢が見たけりゃW⬤kiにでも飛ぶんだな」

「百合は確かに人気だけどホモネタはネットの発展とセットだから」

「なんで百合じゃなくて、ホモネタで発展すんのかなぁ……」

「えーそんな言うなら仕方ないなー」


 みんとはコホンと咳払いをして続ける。


「やっぱりア●スが作るブラウニーは美味いな。生地がしっとりしていて、それでいてベタつかないスッキリした甘さだ。ココアはバンホーテンの物を使用したのかな?」

「おい!その流れでく●きー☆のセリフ言ってんじゃねぇよ!それの意図は百合じゃなくてホモネタだろうが!」

「という訳でINMU_KI●G踊るとこ見て!」

「どういう訳だよ。嫌だよ。」

「まぁ、いいからいいから!」


 ゆたかの希望を無視して踊り始める。

 ぎこちないながらも、両手を頭の後ろで組みながらクロスステップ、両手でサムズアップしながら足を前に出すステップ、再び両手を頭の後ろで組みながら腰を振る動きと続けていく。

 そして、片手で逆立ちをする…………はずが勢い余ってそのままひっくり返る。


「へたっぴ」

「ひどい!!!」

「いや、ダンス自体普通にぎこちなかったし、最後の逆立ちとかお前それダサすぎやろ」

「そんなに言うゆたかがやってみてよ!!!」

「無理。それにやりたくない」

「無理ならそんなキツく言わないでよ!」

「阿部、アンタ何ヘンな動きしてんのよ」


 不審に思ったさおりが近付く。


「これ踊ってたの!」

「ふーん」

「島田お前、これ踊れるか?」

「ちょっとやってみる」


 そう言ってさおりは踊る。

 みんととは違い、動作がキレキレで2人は思わず感心する。

 そして、難なく踊り続け片手で逆立ちをキメる。


「「おーーー!」」

「意外と踊れたわ」

「すごい!すごい!初見であんなに踊れるの!?」

「よくもまぁ、あんな体勢を維持できるよな」


 2人がそれぞれの感想を述べる中、教室のドアが開かれる。

 そこには仰々しいパワードスーツを着たしょーごが立っていた。


「待たせたな!」

「待ってない帰れ」

「そういえば、しょーごはどこ行ってたの?」

「INMU_K●NGのダンスの話になってたからね。踊れるよう、急いで家に帰ってパワードスーツを取ってきた!」

「そこまでする必要なくねぇか?」

「パワードスーツカッコいい!!」

「それ暑そうね……」

「うん……めっちゃ暑い……」


 しょーごは袖で汗を拭いながら答える。


「じゃ、踊るよ!」

「いぇーーーい!」


 しょーごはさおりに勝るとも劣らないキレキレの動きで踊る。

 そのまま片手の逆立ちまで難なくこなしきった。


「すごーーーい!!!」

「へぇ…やるじゃない!」

「お前それ服側が無理矢理身体動かしてるよな?」

「おー矢木、よく分かったね!そのとおり!どんな動きもラクラク可能!100kgの物もラクラク持てる!」

「通販かよ」


 走ったり跳んだり、机を持ち上げたりと動き回っていると、突然顔を真っ赤にして倒れる。


「おーい大丈夫か?ほら、この指何本だ?」

「うぅ………24歳、学生です……」

「こりゃ熱中症でダウンしてるな…島田、この服ぶっ壊していいから脱がしてやれ」

「オッケー」

「ねぇ今、ちゅーしよって言った!?」

「お前今それどころじゃねぇだろ。バカ言ってないで、このアホの荷物漁るぞ。どーせコイツのことだから経口補水液とか冷●ピタとか入ってるだろ」


 その後保健室に運び込まれたしょーごは後遺症もなく元気を取り戻した。

 パワードスーツは救助活動によって致命傷を負った。

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