12.ちくわ銃
「なぁ」
「どったの?矢木」
「教室で堂々と実銃の整備すんのやめないか?」
ゆたかはしょーごの机を見ながら言う。
机の上には第二次大戦のアメリカ軍主力半自動小銃がバラバラに並べられていた。
「……これが実銃って証拠は?玩具かもよ?」
「そうか……なら、これも当然玩具だよな?」カチャ…
ゆたかはそう言ってしょーごの頭に拳銃を突きつける
「いつの間に…?」
「日本で銃を保管するならバッグにも鍵を付けた方が良いんじゃないか?」
「……前向きに検討するよ」
しょーごに拳銃を返すと話を続ける。
「大体、気軽に実銃なんか持ちやがって。ここはアメリカじゃねーんだぞ。エアガンで我慢しとけよ。」
「うーん、でもぶっちゃけ、逮捕のリスクって点ではあんま変わらないんだよねぇ」
「と言うと?」
「ゆたかーーー!しょーごーーー!何話してるのーーー?」
「ちょうど阿部も来たし説明するよ。とその前に矢木はこれちょっと持って」
「は?ちくわ?なんでちくわも持ってんだよ」
「はい、じゃあ矢木は銃刀法違反で逮捕ね」
「は?」「え?」
ちくわを持った手に手錠を掛けられたゆたかとそれを見ていたみんとは啞然とする。
「いわゆる"ちくわ銃"だね」
「でも、これ市販のちくわだよ?」
「ん?あ!あ~~~あれか!思い出した思い出した。コイルガンのやつね」
「そうそう、矢木は知ってたんだね。ま、阿部のために簡単に説明すると、とある男性がコイルガンを作ったんだよね。で、その人は実銃に当たらないように威力も制限して実弾もろくに飛ばせない機構で作ったんだよ。」
しょーごは手で銃のジェスチャーを作り、その手をパッと開く
「ただ、科捜研がこのコイルガンは科捜研の作った特殊な実弾を使えば実銃たり得るよねってその男性を逮捕したの。しかもその特殊な実弾は無茶苦茶で筒状の…それこそちくわでも発砲できるような弾丸だったからそれは無理があるよねって話題になったってワケ」
「なにそれかわいそー」
「ちなみにこれがそのちくわでも撃てる弾丸だよ」
「おお〜パッと見は普通の弾丸なんだね」
「なんでそんなもん持ってんだよ。そんなに作るの簡単なのか?」
「話題になった時に作れないか試してみたんだよ。ただ、これは一般人に作るのは不可能だと思う。それこそ私みたいに専門家じゃないと無理」
「おい!お前も一般人だろうが!専門家面すんじゃねぇ!」
「あはは。あと、阿部ホントに撃とうとするのは止めたほうがいいよ。前に飛ばせるからと言って、ちくわと指が五体満足で撃てるとは限らないよ」
みんとは慌ててちくわの中から弾丸を抜いて机に置くと、ちくわを口に入れる
「いや、それ食うなよ。汚ねぇだろ」
「つまりね、ちくわ持ってても捕まるんだから、玩具と実銃にはリスクの差はないんだよ。だから私は実銃を取ったのさ!」
「おお〜そういうことだったんだね!」
「お前ゴタゴタ抜かしてるけどさ、その件なくてもどうせ実銃作ってたろ!」
「そんな証拠どこにあるのかな?」
「そもそもお前が実銃作り始めたのその事件よりずっと前だろうが!寺田ちゃんから聞いてんだぞ!」
「うぐっ……」
「それにその事件だって、要するに銃刀法の改正を周知、牽制させるため逮捕だよな?やり方は問題あったかもしれないが、お前みたいな頭のおかしい奴に対する警告だろ?」
「へーあの事件ってそういう意図だったんだね!」
「まぁ、実際に警告されてるのは逆っていうのは皮肉なもんだね?」
爆弾発言をさらっと行うしょーご
「どゆこと……?」
「は?おまっ!ちょっ!は!?」
「さーて、こいつを組み立てますかねー」
「おい!無視してんじゃねぇ!テメー何やってんだ!」
ゆ「そもそもなんでそんな物持ち歩いてんだよ」
しょ「学校にテロリストが襲ってくるかもしれないし、町中で銃激戦に見舞われるかもしれないからね」
ゆ「前者も後者もありえねぇよ。ゲ●ナや●豊じゃねぇんだから」
しょ「その話はダメだよ!作者はそのストーリー読んでメンタルやられたんだから!」
ゆ「知らんがな。というか作者みたいな底辺投稿者の話なんて一切興味ないんだけど」
作「ぐふっっっ」
ゆ「ダメージ受けてる暇があったらとっとと続き書けよ」
作「(´;ω;`)ブワッ」




