プロローグ
「俺が運転する」
「お前は昨日も標識見落とした」
「うるせぇ、初心者マーク」
どっちが車の運転をするか。
くだらない口喧嘩を繰り広げる2人組。
「……早く乗れ、小猿共!」
ゴンッ、ゴンッ。と重たい音が2人の頭に響く。
「…すんません」
黒髪のまだ幼さの残る青年が頭をおさえながら謝る。
「痛ってぇ!」
隣の銀髪の青年も幼さが残る。
殴る事ないだろ!と文句を言っている。
「ほら、行くぞ」
その様子を見ていた他の青年が銀髪の青年を運転席へ押し込み、黒髪の青年を別車両の運転席へ押し込み、その車両助手席へ乗り込んだ。後部座席では既にライフルケースをトランクへ積み込んだ切れ長の目をした青年が乗り込んだ。
銀髪の青年の車両助手席に柔らかな雰囲気の青年、後部座席に先程ゲンコツを落とした男が乗り込む。
「出せ」
まだ朝日も登り切らない霧に包まれた街並みへ
2台の車両が走り出した。
まだ名も無き怪物達
第1部 ー黎明の牙ー
誰にも知られず、人を守る組織。
その最前線に、二人の若き牙がいた。
国家特殊武装機関【黎明】
第一特務遊撃隊
隊長 鷹宮龍二
副隊長 葛城玲二
隊員 雨宮恒一
隊員 白石悠斗
隊員 神代蒼真
隊員 黒瀬蓮
国家特殊武装機関【黎明】訓練所を卒業し、第一特務遊撃隊へ配属された蒼真と蓮。
若き牙達の黎明が、今始まる。




