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第十話:負けグルイ

補足1:踊通部とは読者の世界でいうyoutubeに似た動画サイトのこと

補足2:今回は敵キャラの過激発言が多めですご了承ください<(_ _)>

 街路樹の木の葉の音しか聞こえない静寂の夜。ここ、アメリカ王国の首都米京都にある港湾区のとあるホテルの前で、自由警察署長の岩原と少女誘拐事件の黒幕である暗殺組織『イーグル』に少なからずとも関与しているであろうアメリカ人二人組と対峙していた。

 少しの沈黙の後、二人組の中の一人である耳や唇にピアスをつけたかなりチャラついた女性が、某同人ゲームの旧作版に出てくる魔法使いを彷彿とさせる笑い方をした後、静かな夜によく響く甲高い声で笑った後こう言った。

 「まさか、アナタがまだ生きていたとはネエ、死神の弾丸様ヨォ」少しおぼつかない日本語だが、岩原を刺激させるには十分すぎるほどだった。

 「やはり貴様らが俺の彼女を殺したのか!」岩原の表情は鬼の形相と表現するには物足りないほどの表情になっていた。

 するともう片方の小太りの男性が口角を目一杯にあげて、さらに岩原の神経を逆なでするような発言をした。

 「早とちりはよくないヨォと言いたいトコだけど、そうさ、僕らが殺したのさ!」岩原の額に怒りマークが浮かび上がったとき、小太りの男性は上げていた口角を下げて少し低めの声で話し始めた。

 「なぜだって言うだろうから言わせてもらう。」「俺たちの合衆国は亡命政府になり下がっちまったあの時、てめーらジャップどもに裏切られて滅んだのだ。」

 岩原はなんのこっちゃと言わんばかりに叫んだ。「それと俺の彼女を殺したのと何の関係があるんだ!」まさか、日本人なら誰でもよかったなんて言うまいなと岩原は思った。もしそうだったら、問答無用で死よりも恐ろしいやり方で尋問するつもりだった。だが、彼の答えは予想の斜め上をいっていた。  「憧れていたからだよ!」

 「は?」

 「てめーらを含めて宇宙大戦の最初の頃の日本人は、宇宙の中でも圧倒的な軍事力を誇るエゲロス皇国の宇宙船に対して不利な状況になりながらも、俺たちアメリカ人兵士が指一本触れることすらできなかったエゲロス人兵士を四分の一ほどやっつけたんだ。」

 岩原は、不思議と照れ臭い気分になりつつも自分の拳銃に向けた意識だけは逸らさなかった。すると、小太りの男性は握りこぶしをグッと握りしめ頭を項垂れて話をつづけた。

 「だがな、だーがナ、その後日本政府は今まで黙認していた排日移民法なるものを突然、アメリカ史上最低の悪法とのたまい、真珠湾パールハーバーに停泊していた太平洋艦隊を、敵対していたはずのエゲロスの畜生エイリアンどもと一緒になって全滅させやがった。」

 それは岩原も聞いたことがある。当時は、岩原自身もそれを上官から聞かされて頭が真っ白になったからだ。もちろん日本政府が真珠湾攻撃を決行した経緯は、ほかにもあるが今は伏す。

 ちなみに、その時隣にいた名も知らない戦友は宮城きゅうじょうに向かって自刃した。

 「だからお前たちは、復讐でココロの傷を癒そうとしたのか?」

 岩原が問うと小太りの男性は、握りこぶしを握っていたあたりから下げていた頭を徐々に上げていきながら話した。

 「ああ、そうサその通りサ!」

 その顔は、早く目の前のしゃべる黄色いサルを抹殺したいという笑顔でいっぱいだった。

 小太りの男性が手を上にあげ何かの合図をした瞬間、パアンという乾いた音がした。

 小太りの男性に隠れていたチャラい女性が、左側に飛び出し岩原に向けて発砲したのだ。

 「グフウ、な、に、殺気もなしに発砲できるのか?」

 てっきりあんな笑みを浮かべるから、小太りの男性が発砲すると思った岩原は、長年の感で発砲音がしたら急所を外れるように体を少し左側に傾けたのだ。

 だが、それがいけなかった。弾丸は、岩原の急所より若干ずれたところにあたり鮮血が勢いよく吹き出した。チャラい女性が、拳銃を使い慣れていなかったのが不幸中の幸いだった。

 女性は静かに歩み寄りおもむろにケータイを取り出し、動画を撮影しながら英語でこう言った。

 「ハーイ!アメリカの悪い子ちゃんたチィ、そして私たちを裏切った糞ジャップどもォ、見てるー?」 「ただいまヘマをやらかした死にかけの死神の弾丸を、三人だけの軍法会議にかけてる最中でース。OH Yeah!」この様子は世界各地、もとい宇宙の一部に拡散されていった。

 木暮たちも、その様子を電子帳面に搭載されている踊通部の生放送で見ていた。


「書きたいことかけちゃった。うふ、うふ、うふふふふふふふ。」('ω')

「・・・えー。大変失礼しました。それでは、来年もよろしくお願いします。」('ω')ノ

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