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父吾郎は八人兄弟の七番目に生まれました。まだ戦時中ということもあり、普段からとてもお腹を空かせていました。
十四歳のある日、父は祖父にこう言われたそうです。
「おまえは学校を卒業したらなんになるんだ? この家には置いてやれないぞ」
そこで父は、床屋になる決断をしました。
ほかの候補には、歯科技師もあったそうですが、好きな時に体を休めたいという理由から、床屋を選んだそうです。
さて、いきなり十四歳の父の話で驚いたでしょう?
父も当時はとても驚いて、家に居てはいけないのかと深く落ち込んだそうです。
そんな父ですが、幼少期の思い出はかなり変わっています。
たとえば、川でカワウソが遊んでいるところを見たことがあったり、木の橋の手すりにつかまって歩いていたら、指を虫に挟まれて動けなくなったり。
中でもこれは、というとっておきの話があります。
さて、次回のおたのしみなのです。
つづく




