作戦会議
亮と電話を代ったデュークは体を直立不動で
話をしていた。
「はい、大統領」
デュークは電話を切って亮に両手で返した。
「どうしてあなたは大統領から直通の電話を・・・」
デュークは亮を恐ろしく感じた。
「それで大統領は何て言っていましたか?」
「はい、アメリカの軍隊はあなたの指示に
従うようにと命令をうけ
私がその窓口になるようにとの事です」
「すごいですね軍隊が動くなんて」
亮が簡単に言うと真剣な顔をしてデュークは
答えた。
「大統領はアメリカ軍のトップなんです、
給料も軍隊からもらっているんです」
「そうだったんですか」
亮は大統領が核ミサイルの発射ボタンを押す
権力持っている意味がわかった。
「亮、キャシーたちと飲料水工場の
打ち合わせをするわ、そのあと食事をしましょう」
倉田奈々子が亮を呼びに来た。
「わかりました、今度は祐希さんたちも
出席させていただきます」
「ええ、それが良いと思うわ。
販売するのは水だけじゃないから
アメリカンテーストの飲み物の開発は必要だと思う」
「奈々子さんすみませんね、本業は音楽なのに」
「ううん、おかげでパパは亮をものすごく
信用してくれたからうれしい」
奈々子が機嫌よくしていると亮はデュークに
向かってささやいた。
「デューク、では僕がこちらで食事が終わったら
仲間と合流します。
その時に作戦会議をします」
「了解しました」
デュークは背筋を伸ばし亮に敬礼をした。
「デューク、今DEAがゴメスに関しての
情報収集を収集している。
そろそろゴメスの別荘の見取り図が届くころだ」
ヘンリーが時計を見てデュークに言った。
「本当ですか?」
「ああ、日本人の亮が命を懸けてゴメスを
捕まえようとしているだ
我々が何もしない訳にはいかないだろう」
「うふふ、それはここにいる全員が思っているわ」
ジェニファーがヘンリーの顔を見て微笑んだ。
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「カシラ、俺ももうダメです。奴らが俺たちを殺しく来るか
怖くて」
津田は椅子に座ったまま硬直していた。
「噂に聞いていたがそれ以上だな。我々は大事な顧客だ
殺しはしない、ただ自分の力を誇示したいだけだ」
香山は冷静に答えた。
ただ香山は取引のキャンセルの怖さは考えたくなかった。
「みなさん、気分直しにいい物をお見せしましょう」
ゴメスは気落ちした客に白色のヘロインの袋を配った。
「これが私の売る純度100%のヘロインです」
それぞれの客は袋を開け舐めたり臭いを嗅いだりして
ブツの品質を確かめていた。その顔つきは満足に満ちていた。
「正男見ろ、真っ白なヘロイン、不純物を取り
除いて純度が高いという事だ
そして舐めると苦い」
津田が大口を開いて舐めようとすると
「おい、そんなに舐めたら中毒になっちなうぞ。
舌先でちょっとなめる程度でいい」
香山は津田を止めた。
「は、はい」
津田はヘロインを舐めるとあまりの苦さに
顔をしかめた。
「オヤジさん、これでいいですね」
香山が松川に確認を取ると松川は
黙ってうなずいた。
「カシラこれがいくらで買えるんですか?」
津田が小声で聞くと香山が答えた。
「値段は明日の昼に決めるらしい」
「何もったいぶっているんですかね。
とっとと値段を決めて
取引をしてくれればいいのに」
「ああ、ほんとだ。おれもここから早く出たいよ」
冷静な香山もあまりにもの緊張でため息をついた。
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食事を終えた亮はマシューとイーサンと一緒に
ハイアットホテルの
すぐそばの倉庫ビルに着いた。
「お待たせしました」
「亮、遅いよ。もう8時だよ」
小妹が入り口で待っていた。
「ごめん、みんなに休憩させました?」
「もちろんだけど、彼らは3日4日寝なくても平気だけどね」
亮はの倉庫中に作られたテントに入ると
10数台のモニターと無線設備が用意されて
そこに軍服を着た人間が座っていた。
「おお、すごい!」
亮は声を上げるとデュークは大きな
テーブルの前に亮を呼んだ。
「お待ちしていました」
テーブルを囲んでデューク、ジェニファー、ヘンリー、
マギー、マシュー、イーサンが
立った。
「早速ですが、ゴメスの別荘はプエルト・ペニャスコ
の海岸線にあります」
デュークは地図のカリフォルニア半島の奥を指差した。
「この場所はカリフォルニア湾の一番奥にあって
潜入がとても難しいところにあります。
もし太平洋側なら船で近づく方法もあるのですが
、間にカリフォルニア半島があるので
カリフォルニア半島を横切らなければなりません。
危険ですが空から行くか
陸路しかありません」
デュークが言うとでは亮はデュークに聞いた。
「陸路で行くとなると国境から1時間というところですね」
「はい」
デュークが答えるとするとヘンリーが目の前に写真を置いた。
「これがボスのゴメス、別荘の写真、そして家の見取り図だ」
「まるでどこかの宮殿みたいですね」
亮は周りを白い塀で囲まれている白い2階建ての屋敷を見て
おどろいていた。
「ああ、部屋が20室あってここに男の相手をする女が住んでいる」
「これがプールの写真ですね。ビキニの女性がたくさんいます」
亮は映画でよく見るプールに女を侍らかす
マフィアのボスを想像した。
「ああ、今日の昼間に監視衛星で撮った写真だ」
ヘンリーが言うと亮はじっとそれを見つめていた。
「どうした?亮」
「いいえ、男もたくさんいますね」
「ああ、麻薬の買い付けに来たマフィアだろう」
「ええ、そうなると今夜はこの連中がいるという訳ですね」
「おそらく、だから今夜は警備が厳しくて難しいな」
「そうか、逆に今夜がチャンスですね」
「ん?」
「取引が有ると言う事はブツも有るという事です」
「そりゃそうだがまだ準備が出来ていないぞ。
さっきの作戦変更か?」
ヘンリーはDEAが直接乗り込む事が
出来ないが亮たちの潜入のを
スムーズにするためにDEA職員を
ゴメスの家の周りに配置するつもりだった。
「デューク、今夜作戦を遂行します。
我々の輸送をお願いします」
亮はそう言って地図を指し自分の考えた
作戦を説明した。
「そんな事・・・」
ヘンリーとデュークは唖然としていた。
「小妹、みんなは?」
「隣の倉庫で亮の登場を待っているわ」
「わかった、みんなに申し訳ないけど
今夜遂行しましょう」
「いつでも大丈夫よ、暗鬼の報復は
当日にやるのが習わしだから」
小妹が亮を倉庫に案内するとヘンリー達が
その後を付いて行こうとした。
「ヘンリー、デューク、マシュー、
イーサンこれから先の事は
ここだけの秘密にしてもらえますか」
「もちろんだとも」




