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リゾート計画

「なるほど、緑を多くしたついでにリゾートを

作ってしまう訳か」

スチュアートは亮の言っている意味が解りその

概要が頭に浮かんでいた。

「ホテルの前には湖を作って周りに椰子を植えて

オアシス風にします」


亮は夜の砂漠の月を観て月の砂漠を

思い浮かべていた。

太陰暦のアジアでは月を観る事が多く

満月だけではなく三日月、十三夜、望月、

十六夜いざよいなど月を愛でる風習があり

個々の名称を付けているほど定期的な自然な

変化の観察によって、月の出入りによって

おおよその時間まで分かる天体観測の歴史だった。


亮は月だけではなく、昔の羊飼いのように星座を

楽しむ事も考えていた。

「そして天体望遠鏡を用意して天体観測が

できるようにしたいと思います」

「かなり大掛かりになるが面白そうだな」

デビッドも喜んでいた。


「それで、建設についてですが、コンクリートで

 建物を作りよりこの無限にある砂を使って

 建造したいと思います」

「それってどうするんですか?」


不動産業を営んでいるキャシーは

興味津々で聞いた

「既存の建設方法では砂利、荒砂、セメントを

混ぜてコンクリートにします。今開発されている技術で

砂漠の微細砂に水溶性の硬化接着剤を混ぜて作ります。


この画期的な方法で砂の運搬に時間も建設コストも

削減出来ます」

亮はそう言って上原の顔を見た。

「はい、可能です。高層階を作りませんから

特に有効かと思います」

上原は周りを見て答えた。


「砂上の楼閣と言う持続不可能な物なたとえですが

 呼吸するコンクリートになって

 二酸化炭素を取り込み石化してより硬度の高い

 建物になって行くんです」

「ほう・・・みんなが説明を受けて声を上げた」


その後ラルフ・スチュアートが

バイオ燃料製造に国の援助、支援をする事を

発表し盛んに意見が取り交わされ計画、

予算が決められていった。


バイオ燃料製造工場はアメリカが

燃料不足で喘いでる後進国にプラント輸出

して信用と莫大な利益が考えられ、D&Rは

常にそれに絡んでいく、亮は常時新しい

緑藻を作っていくと言う継続的なビジネス

が成り立って行く事になった。


そして、ラルフ・スチュアート上院議員が

D&Rの石油メジャーとの資本提携と増資を提案した。

デビッドがそれを承諾するとラルフは

メジャー売上3位のガリクソン

石油のローラン・ガリクソンに電話をかけた。


ガリクソン石油は創業者一族の経営者で

決定が早いと思っていたからである。

「ローラン、私だ」

「おお、ラフ生きていたのか!」

朝のニュースを見ていたローランは驚いて答えた。

「ああ、無事だったよ。実は折り入って

相談があるんだ。秘密は守れるよな」


「もちろんだ、親友だろうラフ」

ラルフはバイオ燃料工場をアリゾナに作る計画を話し、

命を狙われ妨害を受けた話をした。

「それは私ではないぞ!」

ローランは否定すると

「わかっている、どうにかならんか」

「すぐにみんなと相談してみよう」


「時間が無い今日中に結論を出してくれ」

「なんだって!今日だって」

「今日金曜日の3時までに結論を出してくれ、

 もしダメだったら、お前の会社だけでも

協力してくれないか」

「うちが協力をするのは吝かではないが

・・・努力してみよう」

「頼む」

ラルフは昔から自分を支援してくれていた

ローラン・ガリクソンの力に頼った。


デビッドが資金の事で悩んでいる様子を

見ていた亮はデビッドに声をかけた。

「デビッド、増資の問題ですか?」

「ああ、さっき財務の人間と話をしていたんだが

増資をして自己株保有比率を下げない

 ためには5億ドルかかる」


「そうですね、そうしないと相手が怪物

だからいつ乗っ取られるかわからない」

「そうなんだがそれは個人の持ち株なので

 自分で処理をしなければならないんだ」

「そうですね」

亮はそうつぶやいてラルフの所へ行って話をすると

亮の肩を叩いてローラン・ガリクソンの所へ電話をかけた。


「デビッド、この仕事がスタートすれば株価が上がるから

 銀行から金を借りたらどうですか?」

「うんそうなんだが株を売る訳には

いかない返済はどうする?」


「そうですね、金利0.1%の日本の銀行

返済を1年据え置きならどうにかできますけど」

「それは羨ましい」

「聞いてみましょう」

亮は飯田に電話をかけた。

「亮です。遅くにすみません」

「おお、無事だったか大丈夫か?」


「はいご心配かけました。今例の

アリゾナの土地に来ています」

「うんうん、そうか」

飯田は自分の土地を最大に利用してくれている

亮を頼もしく思った。

「それで上場にあたって

5億ドルが必要なんですが」

「5億ドル!600億円か」

「はい、上場したらすぐに返せます」


亮は飯田にD&Rのメジャーとの提携の増資に

デビッドに資金が必要な話をした。

「わかった、日本の銀行は休みだから

 月曜日に振り込む」

「ありがとうございます。

すぐに口座番号を送ります」

「うん、頑張れよ。そして体に気をつけてな」

「はい」

亮は電話を切るとすぐに飯田に口座番号と、

エマが持っていた18社の情報を送り

デビッドの所へ行った。


「デビッド、OKです」

「えっもう済んだのか?」

デビッドは驚いていた。

「はい、後は借用書にサインをしてください」

「もちろんだ。ありがとう亮」

「いいえ、ロイに借りるより良いと思います」

「そうだな」


そこにローランからラルフの

所に電話がかかってきた。

「亮、君の提案を6社が承諾したそうだ」

「よかったですね」

亮が提案したのはメジャー6社でD&Rの持ち株会社を作り

バイオ燃料の販売をする提案だった。


「メジャーが販売か、すごいぞ!」

デビッドが亮の両手を握った。

「亮、これでメジャー6社のトップが君の名を知ったぞ」

「はい」

何の反応を示さない亮にデビットが亮の肩を叩いた。

「相変わらずだな」

亮にとって自分の名前を知っ

てもらう事などどうでもよかった


~~~~~

会議の終わった亮は友子と文明と西に電話をかけ

アリゾナの仕事の報告をした。

それはインサイダーギリギリの情報だったが

当然勘のいい三人はすぐに

関連株買いの計画を立てた。

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