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砂漠の出来事

「なんてこった!」

「何これ」

ケイトも美喜も声を上げた。

ロビンはクリスに電話をかけた。

「アリゾナではいったい何が起こっているんだ?」

「エネルギー上院議員の命狙った仕返しだ」

「なんだって!」


~~~~~

「エリック大変だ、誰も来ないぞ!」

「な、何!」

エリックは監視をしていたはずの

デビッドや奈々子達がどこへ行ったか

一瞬で理解できなかった。


「おい、團亮いったい何をした?」

エリックが怒鳴って亮に向かってピストルの

引き金を引こうとした瞬間

エリックの隣にいて小妹にサブマシンガンを

向けていた男が倒れた。


周りの男たちが何があったか理解できずにざわめくと

地平線の向こうから攻撃用ヘリコプターアパッチ2機と

OH-58Dカイオワ低空飛行で飛んできて来た。


「マシュー、イーサン、小妹いまだ!」

亮たちは車に乗り込み走り出だすと

「三人を殺せ!」

エリックはそう命令をすると自分の乗ってきた

車に乗って亮の車を追った。


アパッチの2機は敵のジープをガトリンガンで

攻撃して蹴散らしていった。

ルームミラーでその様子を見ていたエリックは

亮の追跡をあきらめ方向を変えた。


「くっそ!なぜあんな奴らに軍隊が動くんだ!」

エリックは納得いかない言葉を吐くと

サボテンの中を車で走り

抜けて行った。

「敵の4台は殲滅した、残り2台は團亮の車に

近すぎて発砲できない、

 残りは地上部隊に任せる」


「了解」

アパッチの機内のパイロットは基地の指令室に連絡を取り

マイケル・ナイト大佐が応答した。

「エリックと見られる逃亡車両にミサイル発射をする」

もう一機のアパッチのパイロットは車にロックオンした。


「待ってください!あいつは生け捕りにしてください」

クリスが叫んだがアパッチからミサイルが

発射され車は激しい爆発音とともに

飛び散った。


~~~~~

「うふふ、奴らやられているわよ」

アパッチのガトリングガンに破壊された

3台のジープを振り返った

小妹が笑って観ていると亮の右側に火柱が見えた。


マシューとイーサンは時々車の後部に

当たる敵の弾丸を避けながら

体を乗り出して後ろから来る2台のジープに

向かって銃を撃っていた。


「このままじゃ逃げ切れない、小妹あの

ヘリコプターOH-58Dカイオワに

マギー達が乗っているはずだ、連絡をしてくれ」

「了解」

小妹がすぐに電話をかけスピーカーフォンの向こうに

ヘリコプターの雑音の中にマギーの声が聞こえた。


「亮、大丈夫?」

「マギーこのままでは逃げきれない、

この先100mでスピンターンをして

 方向を変える」

「了解」

マギーは何をすべきかすぐに分かった。


「マシュー、イーサン、小妹この先でスピンターンをする

 しっかり掴まってください」

「了解」

マシューとイーサンは銃を撃つのを止めて

シートベルトにしっかり捕まった。

「行きます」


亮はアクセルを目いっぱい踏んで100m地点に到達すると

急ハンドルを切りサイドブレーキを引いた。

車の後輪はロックされ横滑りし車は180度方向を変え

サイドブレーキを外しギアをローに落とし再びアクセルを

思い切り踏むと後輪から大量の砂埃を発し

追跡してきた2台の敵の方に向かい

その間をすり抜けた。


「ワオ」

マシューとイーサンは驚きの声を上げて

すれ違いざまに敵に発砲した。


「追え!」

亮の大胆な行動に敵は何もできず慌てて

Uターンをして亮の運転する車を追った。

そこから400m離れた砂埃の中に

OH-58Dカイオワから降りたマギーと

ジェニファーがライフル銃を構えていた。


「ジェニファー殺しちゃだめよ!」

「了解」

二人は亮たちを追っていた車に向かって発砲した。


敵の2台のジープのフロントのガラスに穴が開き

二人のドライバーの肩を弾丸が貫通し

フロントガラスに向かって血が噴き出した。

「わああ」

敵の車は方向を失いジャンプして転倒した。


「マギー、ジェニファー!」

亮は二人を車に呼び込んで走り出した。

「マギーその顔はどうしたんですか?」

亮はレイバンのサングラスの隙間から見える

内出血で紫のあざを作っている


マギーに気が付いて後ろの席に振り返って声をかけた。

「ハリーの逮捕の時にやられちゃった」

マギーが舌を出すとイーサンが心配そうな顔をした。


「マギー後で傷に効く薬を上げますね」

亮はバックミラーでマギーの顔を見て言った。

「ありがとう亮」

マギーは亮の声を聞いたとたんホッとして涙出そうに

なっていた。


4分後、亮が車を止めた場所には陸軍の部隊と

デビッドと奈々子達が待っていた。

「團亮さんですか?」

二人の部下を付けた明らかに陸軍の上官に

見える男が亮の元に来て敬礼をした。


「はい」

「今回の指揮をしています。デューク・ナカムラです」

「お疲れさまです。色々とありがとうございました」

亮が深々と頭を下げるとデュークが笑った。


「祖父がいつもそう言う挨拶をしていました」

「おじいさんが日本人なんですか?」

「ええ、クマモト県出身だそうです。

まだ行った事はありませんが」

マシューはデュークに状況を話し始め

亮はみんなの所へ行った。


「みなさん遠路はるばるお疲れ様でした」

亮は水のクラサワの社長倉沢栄三郎と上原建設の

社長上原武志を連れて行って、

デビッドとキャシーを紹介した。


「ところで亮、スチュワート上院議員が亡くなって

ここのバイオ燃料工場の建設プランは

 どうすれば良い?」

デビッドが心配していた。


「元々、自分たちの資金でやろうと思った

仕事です。それに・・・」

亮はそう言って西の方の観ると

3機のヘリコプターが飛んで来て

着陸した。

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