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追跡

マギーが後ろを振り返ると

「どうやらそうみたい」

ジェニファーは自分の同僚を心配せず冷静に答えた。

「ジェニファー、同僚が心配じゃないの?」


「別に。爆弾暗殺のプロがいた

部屋に無防備に入る方が馬鹿よ」

ジェニファーはブラウンをあまり

評価していなかったので

責任を負って降格をするのを期待した。


マギーはジェニファーを

横目にロビンに電話をかけた。

「ロビン、ボビーに逃げられて今追跡中よ」

「了解。今ボビーのスマフォが

切られているので追跡が不可能だ」


「ハリーの体から発するICチップの

電波拾っているんだけど

 15m以上離れられないんだけど、

何かいい方法はない?」


「ICチップの微弱電波をスマフォの

アンテナから拾う方法がある。

 ちょっと待ってくれ」

 ロビンは今マギーの走っている

場所をGPSで追跡して

並走している13.66MHzの

微弱電波を見つけ認識を始めた。


するとロビン見ているモニターに

15ケタの認識番号が現れた。

「マギー、ロックオンした」

「あ、ありがとう。ロビン」

マギーは改めてロビンの凄さに驚き礼を言った。


~~~~~

「ハリー、さっきから車が追っているような気がする」

助手席のボビーが後ろを振り返って言った。

「FBIか」

ハリーの顔つきが変わりアクセルを

踏んでスピードを上げようとすると

ジェニファーがスピードを落とし

交差点を右に曲がった。


「あっ。大丈夫だ。右に曲がった」

「ふう。今夜はホテルは無理だな、ボビー」

「ああ、覚悟の上だよ」

ボビーは明日の夜、また美喜を抱けると思うと

野宿でも良いと思った。


「でもFBIはどうやって我々の居場所を知ったんだ。

 わざわざメキシコに渡って密入国したのに」

ハリーがボビーの顔を見るとボビーは一瞬

美喜を疑ったがそんな事はありえないと思った。


「エリックの方は大丈夫だろうか?」

「あいつは今夜国境を渡ったはずだ。

万が一我々が失敗しても

エリックが現場で始末してくれる」

「あの團亮もだな」

ボビーはことごとく自分たちの仕事を

邪魔する亮を憎々しく思っていた。


「ああ、あの男がいる限り我々に安泰はない」

ハリーはどんな事が有っても

亮を抹殺するつもりだった。


「ハリーどうだろう、このまま

FBIの目を恐れてここにいるよりも

ニューヨークの方へ向かった方が

良いんじゃないか」

「まあそれは、お前が間違いなく

スチュアート上院議員の乗った飛行機を落とせる

 自身が有るなら移動しても構わんが」


「ああ、大丈夫だ、自信がある。

10000フィートに上昇したら必ず爆発する」

ボビーは一刻も早くこの地を立ち去りたかった。

「わかった。コンビニで何かを買ってここを出よう」


~~~~~

「マギー奴らの車が671 8street southeastの

コンビニの前に止まった。

 何かを買うらしい」

「了解」

マギーがロビンとの電話を切ると

ジェニファーに言った。


「ジェニファー、671 8street southeastの

コンビニの前に止まったそうよ」

「OK」

ジェニファーが運転する車は

すぐにコンビニの前に車を止め

超ミニスカートのグラマーなマギーが店の中に入ると

店の中にいた店員と客の目を引いた。


そしてハリーとボビーも例外ではなかった。

「おい、彼女マギーじゃないか?」

マギーに気付いたボビーがハリーに言った。

「ああ、似ている」

「ハリー!」

マギーがハリーに駆け寄って抱きついた。


「おお、やはりマギーか」

ハリーはマギーを強く抱きしめた。


「マギー、どうしたんだこんなところで」

ボビーは日本にいるはずのマギーが目の前にいて驚いていた。

「ワシントンの親戚の結婚式に来ていていたんだけど、

従妹のジェニファーが明日朝早く仕事が

あるのでニューヨークに戻るところなの」

マギーはジェニファーを二人に紹介した。


「彼女もなかなかの美人だ!」

ボビーはジェニファーを褒めると

舌なめずりをしてジェニファーの肩に触れた。

「そうだ、マギー我々も一緒に

ニューヨークに乗せて行ってくれないか。

 どうも車の調子が悪くて」

ハリーはFBIの追跡から逃げる方法を考えた。


「OK、問題ないわ。ハリー」

マギーは気軽に返事をして見事に罠にはめた

ハリーたちを見てジェニファーに微笑んだ。


~~~~~

亮がみんなとの食事を終えようとしていた時

倉沢奈々子から電話がかかってきた。

「亮、私たちは上原さん一行とハイアットホテルにいます」

「僕たちもRoyal Palms Resort&spaにいます」

「ええっ、フェニックスいたの?

言ってくれればよかったのに・・・」

奈々子は亮に会えなかったのでがっかりしていた。


「いや、今夜合流していたら人数が多くて大変でしたよ。

 それにメインのデビッドが明日到着ですから」

「そうですよね」

亮に会えない奈々子はがっかりしていた。

「奈々子さん。それよりRRレコードの

社長ジェイソン・セガールに問題が有って、この仕

事が終わったらニューヨークに一緒に行ってください」


「は、はい。行きます」

亮の言葉に奈々子は一瞬で元気が出た。

「では、明日指定した場所に11時10分に

来てください。暑いので絶対早く来ないでく

ださいね」

「はい、了解しました」


亮はもしもの為に奈々子たちに早く

来てもらって危険な目に合わせたくなかった。


マシューとイーサン、ザックとケン、

キャシーと祐希が同室になり

それぞれに部屋に入って行った。

亮は久々に一人になってテレビを点けてシャワーを浴び

裸で出て来るとスマフォが鳴っていた。


「ああ、ロビン」

「亮、ハリーとボビーが見つかって

マギーがハリーと一緒にいる」

「ほんまでっか?」

亮が日本語で言うとロビンが聞き直した。

「What?どういう意味だ!」

日本語のしかも関西弁を知らないロビンが聞き直した。

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