第3話 船酔い、、、つらくね?
あーたーらしーいーあーさがきったーきぼーのあーさーだ。
そんなフレーズを思い出しながら俺は4時に起きた。そう、今日は初の仕事だ。現在の時刻は4時40分まだ外はほんのりと薄暗く、月が出ている。そういえば、この世界は月の色が変わるときがあるそうだ。その日は空気中に存在する"魔素"の濃度が上がり強力な魔法が打てるようになるとギルドで小耳に挟んだ。まぁ魔法が使えない俺には関係のないことだが。
港に着いた。船が何隻か泊まっている。だいたい日本の漁船くらいのサイズくらいだろうか。この船も魔導具らしい。魔導具、、うっ。まぁこれは魔石エンジンなるものを使っているらしい。キャプテンが船から降りてきた。
「さぁ、行くぞ野郎ども!」
キャプテンは叫んだ。そして全員が乗ったあと船は出発した。
気持ち悪い。船酔いした。
出発して2時間後。ポイントに到着し網を回収していく。どうやらこれは一昨日仕掛けた網らしい。大量の魚が網にかかっていてその全てがこちらをじっと見つめていた。気持ち悪さが飛んでいくほどの恐怖を感じた。中にはツノが生えた大きな魚もおり暴れていたがマッチョメンに勝てるわけもなくそのまま轟沈した。
全ての網を回収したあと俺らは港へと向かった。そのとき俺は気付くべきだったんだ。白いイカに紛れて灰色のイカが罠にかかっていたことを。
キャプテンの様子がおかしい。しかしキャプテンにどうしたのかと聞いてもなんでもないの一点張りだ。
正直余計に気になった。
周りのマッチョメンもソワソワしている。何か感じているのは確実だった。
この海域はサメがいるとかも聞かなかったし、なにか怖いものがいるという情報も一切耳に入ってこなかった。
一体どうしたんだろう。船のスピードも速くなっている。
キャプテンが言った。
「魔導砲と脱出用ボートの用意をしておけ。」
魔導砲というのは魔力のこもった魔石を弾丸に魔法を撃つ銃のことだ(一回目の面接の事前調べで知った)。どうやら大事らしい。マッチョメンもテキパキと用意している。怖くなってきた俺はライフジャケットのようなものを着てすぐに逃げられるよう準備をした。
そのときだった。船の下を巨大な影が通ったのは。
どうもjenuです。みんな思いましたよね。え?就職したからもう就活編終わりじゃね?ってそんなわけないじゃないですかやだー。失礼しました。次回の担当は僕 jenuになります。皆様の楽しみになりますように。
次回 「第4話 デカいのは、、、怖くね?」
それでは。