第4話 デカいのは、、、怖くね?
船が揺れている。多分だが何かに掴まれている。
やはり前世とは違いこの世界にはデカい水生生物はたくさんいるようだ。
みんな恐れおののいている。転生した俺の力の見せ所かな。そんな舐め腐った考えは、海面に突き出たデカいイカの頭によって吹き飛んだ。これはさすがに太刀打ちできない魔導砲で各自応戦しているがそれも時間の問題だろう。俺はみんなに提案する。
「ここで戦っても勝てない!ここは船を囮に逃げよう!」
キャプテンは言う。
「黙れ新入りが!この船は俺の宝であり、人生だ!船を壊されるくらいなら俺もここで死ぬ!」
どうやら説得はできそうにない。
キャプテンの側近以外は俺の意見に賛成らしく、着々と脱出用ボートの準備を進めているが、その間にも巨大イカの攻撃は続いている。船内はパニックに陥り、みんなが混乱していた。
そして俺たちは逃げた。キャプテンとキャプテンの側近を置いて。
しばらくは魚介も食べられそうにない。
俺たちは気がつくと。街近くの沖に流れ着いていた。どうやら全員気絶していたらしい。
のちに聞いたところでは、俺らを襲ったのはクラーケンでその原因はおそらくクラーケンの眷属を捕まえていたかららしい。あの灰色のイカはクラーケンの眷属だったのか………そしてクラーケンにはスキルがあり相手の気を失わせる魔法が使えるらしい。俺らが気を失って流れ着いたのはその魔法のせいだろう。
もちろん漁団は壊滅。もちろん俺らはニートになってしまった。
その後、王国直属の調査団が向かったところ、海底には頭蓋骨が3つほど転がっていたそうだ。彼らの葬儀は着々と行われ、また失業した俺らには失業保険金のようなものをもらうか国が働き口を用意するかの二択が与えられた。ほとんどが保険金を貰い実家で暗渠していると聞いた。俺はどっちを選んだかというともちろん国からの仕事である。働き口を探していたから正直ちょうどよかった。国が推薦する仕事場ならブラックということはないだろう。
調査団からの事情聴取が終わった俺は足早に宿屋へ帰り、疲れを癒すために寝た。
今度の仕事がうまくいきますようにと願いながら。
外では青白い月がちょうど登った頃だった。
どうもjenuです。今回から少しづつ張っていた伏線をちょこちょこ回収していきます。主人公が転生した原因はなんなのか。主人公は安定した職を得られるのか。タイトル回収はまだなのか。もうしばらくお待ちください。皆様の楽しみになりますように。
次回「王家、、、怖くね」
それでは!




