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異世界大名・天下布武丸の平定  作者:


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最終回:殿、平和すぎて暇です

――天下統一。

――幕府再興。

――そして国際お菓子平和条約。


布武丸の手によって、この戦国異世界は争いを失った。

領民も貴族も異国人も、皆が味噌汁とお菓子で繋がり、世界は穏やかな日々を迎えていた。


―――


だが、そんな世界の片隅で。


「……ひま。」


玉座にちょこんと座る布武丸。

かつては団子で戦を止め、カステラで宮廷を制し、大学芋で世界を繋いだ少年。

だが今はやることが、何もない。


―――


父上「布武丸……今日は会議もない、戦もない。お前は天下人だ、少しは余暇を楽しめ」

重臣「本日のおやつはケーキと芋ようかんですぞ」


俺「……また? もう、ぜんぶたべた……」


忍軍「殿、敵国の刺客も来なくなりました」

陶工「茶器の注文も減りました」

商人「観光客も落ち着きました」


……そう、全員暇。


―――


仕方なく村をぶらつく布武丸。


子供たち「殿!宿題やって!」

大人たち「殿!畑の芋が豊作すぎて食べきれません!」

観光客「殿!味噌汁記念館はどこですか!」


どこへ行っても平和すぎる。


―――


やがて海辺に座り、波を眺める布武丸。


「……てんかふぶ……ぜんぶ、もう、やった……」


と、その背中に声がかかる。


「殿、暇なら……一緒に味噌汁飲みませんか?」


村人が笑いながら差し出したのは、湯気の立つ椀。

その香りを嗅いで、布武丸は思わず笑った。


「……そうだ。みそしる、のめば、しあわせ。」


―――


こうして今日も。


天下布武丸は、味噌汁をすすり、団子をかじり、ケーキをつつき、子供たちと駆け回る。

戦もなく、陰謀もなく、ただ笑顔のある日常。


布武丸「へいわ!しあわせ!てんかふぶ!」


世界のみんな「「「おおおおぉぉぉ!!!」」」


布武丸、享年不詳。

戦国オタクとして転生し、味噌汁とお菓子で天下を統一し、世界を平和にした。

そして最期まで「天下布武!」と叫び続けたという。

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