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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約9年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

故国の咎人

作者:乱字
ドラゴンの群れをたった一人で殺す程の力を持つある国の英雄はこう言った。

「どれだけ俺の剣速が早く、鋭くても奴には勝てた試しがない。」


世界でも最高峰の魔道具を作れる天才錬金術師はこう言った。

「どれだけ性能がいい魔道具を作っても、彼に傷一つ負わせることは出来なかった。」


大陸最強と言われた魔法使いはこう言った。

「彼に魔法対決で勝てた事がない。彼こそが本当の最強の魔法使いだ。」


ある国王がこう言った。

「奴を縛ることは誰にも出来ない。全て国に属さず、そして全ての国の英雄達を圧倒出来る奴を縛る術は誰も知らない。」


傾国の麗しき王女はこう言った。

「彼は強くはない。ただのビビリのヘタレ野郎なんだ。」


幾つもの噂が飛び交うその男はただ自分の為に生き、自分のしたいことをしていく。

これはその男のことを書いたものである。
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