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02 残念でしたね、私のことを知ろうとしないから

「どうします?」


「ふ、どうする、とは?」


「あら、分かっていますよね?」

「私はあの方達(アクアとエミリア)の処罰は任せますよ?」


「そうか…」


「ユ、ユーリ様!!!」


うるっせぇ餓鬼がいる

エミリアは何がしたいんだ?


もしかして私とユーリが仲がいいのから焦ってんのか?

滑稽だね


「発言を許可していないぞ」


「っっ…」


「…」


エミリアはユーリの圧に怯え、アクアはずっと黙っている


「……で」


エミリアが何か小さい声で言っている


「何で!!!何でお姉様は発言が許されて私が許されないのよ!!」

「私の方がずっと可愛いのに!!!!」


「黙れ」


「っっ、こんなのおかしい!!」


「エ、エミリア…」


「…っそもそもお姉様のせいよ!!!!」


え、私ぃ?

それは話が違うくない?


「私の方がお姉様より可愛いのに!私の方が愛されてたのに!」

「私の方が!私の方が!!」


エミリアは発狂し始めた


…特に何も思わない

家でもこんな感じだからね


エミリアは自分が優先されて当然だと思っている

それは全て私の家族のせいだ

エミリアはいつからか癇癪持ちになった

そして機嫌を崩すとめんどくさい為家族や使用人たちはエミリアのわがままを叶えていたのだ


まだ小さい頃は可愛い我儘だった


『お姉様と同じお洋服がいい!』



『お姉様だけずるい!私もアクセサリーが欲しい!』


などなど

これはまだ可愛い子供の我儘で済ませることができるが

流石に今回は私も庇うことができない


それに__


「何かあったのかしら」

「婚約者を奪い取ったらしいわよ」


今日の会場は

王太子ユーリの誕生会なのだ

他国の貴族などが来ているのにこの我儘よう

他の貴族たちに噂されているではないか、恥ずかしい


アクアやエミリアが来れたのは私の身内だから、というのもあるのに


「…アス」


「ええ、いいですよ。閣下」


「ふ、相変わらずお前には勝てんな」


「何年一緒にいると思っているんですか?」


「それもそうだな」

「さて、そこの…アクア・ジョージといったか」


「は、はい」


「お前は後々処遇を決める」

「今日のところは下がれ」


「はい」


「あら、今すぐに決めないのですね」


「ジョージ家はあいつがおかしいだけで基本的にいい人が多いからな」


「ふぅん…」


「そしてそこのルミナス・エミリア」


「…!!はい!ユーリ様!!」


「お前に俺の名を呼んで良いとは言ってないはずだ」


「っっ…で、ですがお姉様も…!」


「アスか?アスなら私が許可したからな」


「なっ、何で…」


「私とアスは主人と従者の関係だからな」


「ぇ…」


「ふふ、そんなことも知らなかったのですか?エミリア」


「ど、どういうことよ!!」


「私はこのアルカディア帝国、第一王子アルカディア・ユーリの側近」

「ルミナス・アイルと申します」


そう言い優雅にお辞儀をすると周りから歓声が上がる


「おぉ…!あのお方が王太子の側近の」

「まぁ、とても綺麗な方ですわ」

「女性なのにとても堂々としていますわ」


「アス」


「はい、何でしょうか?」


「彼女の処遇についてだ」


「もちろん我が主人の仰せにままに」


「ああ…ルミナス・エミリア」


「……っはい」


「お前は今後私の前に顔を出すな」

「そして今回の騒動の原因として貴族学校の退学を命ずる」


「そんなっっ…何で!?」


…これだけ言われてまだわからないのかこの()()


「ねぇ、エミリア」


「……何なのよ」


「あなた、本当はルミナス家の子じゃないの、知ってた?」


「は…?」


「とある吹雪の日家の前に籠の中に入って置かれていたの」


「そ、んなの…」


「ここまで育ててあげたのは温情よ」

「だけどそれも無くなったわ」


「ぇ…?」


「ルミナス家代理当主として命じます」

「エミリアをルミナス家から追放、そして生涯ルミナス家、王家に関わらないことを誓いなさい」


「い、ぃや。いやよ!!!そんなの!そんなの!!」


()()()はそう言い襲いかかってくる、が

王太子の従者をしている私に届くはずはなく


「大人しくしてればよかったものの…」


私はそう言ってエミリアを気絶させた


「申し訳ございません、皆様」

「私の元身内が騒いでしまい…これからもまだまだ楽しいパーティは続きますのでどうかお楽しみくださると幸いです」


と観客(?)に向けて言うと

なぜか拍手の嵐が起こった


「アス、着替えた方がいいだろう」


「そうですね」


「皆様、失礼しますわ」


そう言い私はエミリアを引きずり休憩所に向かった


「はぁ…疲れた」


「お疲れ様」


「ありがとね、ユーリ」

「でも主役が抜けてきていいのかしら?」


「少しくらいなら構わないよ」


「ふふ」


「?どうしたんだい」


「いえ、やはりユーリはこちらの方がずっといいと思って」


「…!そうか、ありがとう」


「いいえ〜」

「よし、少し着替えてくるね」


「ああ、ここで待っているよ」


_________


「おまたせ」


「…やはりアスはドレスよりこちら(騎士服)の方が似合っているな」


「本当!?それは嬉しいわ」


「髪型も、一つ結びにしたんだな」


「ええ、こっちの方が動きやすいから」

「っと、そろそろ戻りましょう。皆さんきっとユーリのことを待っているわ」


「そうだな、いこうアス」


「ええ」


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