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異世界を戦車として進む  作者: 赤崎巧
1章 旅立ち
80/313

80.考え

 一日経ってカイは目覚めた。すっきりした表情をしているから大分楽になったんだと思う。車内で軽く柔軟をした後、後方の扉から出て行く。


「さて、それでは始めるとするか」


 また拷問かぁ。止めはしないけど、あんまり見たくはないんだよなぁ。

 カイは縛り上げて一人ずつ檻から出すと、少し離れた場所に連れて行く。何か聞いているみたいだけど、剣を振り上げると首を落とした。他の人達はその様子をみて震えてる。

 また一人連れて行くと何かを話して、必死に訴えているのを無造作に首を落としてしまう。

 全員の首を切り落した後、剣の血を拭い取りこちらに戻ってきた。


「それなりに大きな支部があるようだ。 ちょうどいい、潰していくぞ」


 まさか一人ずつ殺していったのは、色々吐かせるためだったのかな。見ている側としては残酷で容赦がないようにしか見えないんだけど、自分だとしたら何を話してでも生き延びようとするし、方法としては正しいのかなぁ。


「あのさ。 大きくお金を稼いで、このカルト教団を討伐する組織でも作らないと、100年経っても終わらないんじゃない?」


「それはオレも考えていた。 だが一度にどうやって稼ぐ。 組織するにも恒久的な資金や兵士の管理など苦労はある」


「簡易トイレみたいに何かを権利だけで少しずつ払ってもらうとか、その組織で専売してもらうとか、そういった形にしてみればなんとかならないかな?」


「そういった事はリョウの方が詳しいだろう。 オレは人を見て配置は出来るがそれ以外はちょっとな」


「いや、えーと詳しいわけじゃないけれど、考えてみる」


 どうすればいいかなぁ。カルト教団に恨みがある人を集める? でもそれは一歩間違えれば暴走してしまうし、それが違う宗教団体に変化しちゃもっと困るし。

 他の神を弾圧する団体を許さない団体? ご都合だけど、こうでも縛っておかないと後々困る気がする。難しい、どうすれば余計な事を極力しないで、対象となる団体を攻められるだろう。

 あ~でもその前に売れるモノを決めないといけないんだった。

 取らぬ狸にならないようにしないと、消費物で意図的に売る物を有限にして財務で縛る? 自分が出せるだけの消費物なら、経理を握れるから制御できる・・・かな?

 いま考えてもぜんぜん答えが出ない。


「リョウ、まずは討伐にいくぞ」


「あぁえ~と、うんわかった。 まずはそうしよう」


 早めに案を纏めておこう。大事な事は信仰を復活させる事と、変なカルト集団を壊滅させる事、それを両立させないとね。

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