表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を戦車として進む  作者: 赤崎巧
1章 旅立ち
67/313

67.廃墟

 ゆっくりと山道を進んでいくと、所々の道が崩れた土砂で埋まっていたり、倒木でふさがれていて毎日少しずつしか進む事ができない。

 もう三日間くらい進める程度に土砂を退けたり、倒木をどけたりと手間ばかりがかかる。誰ともすれ違う事もないし、後を歩く人も居ない。

 目的地は廃墟といっていたけど、道を使う人さえ居ないとなると状況としては絶望的なんじゃないかなぁ。盗賊とか問題ある人たちが占拠してなきゃいいけど。

 

 結局五日かかって山頂近くまで上った所で、ようやく小さな村の跡みたいな場所についた。岩山の山頂近くだから木や雑草も殆どなくて、どの家も石を積み上げた作りで半分崩れてしまっている。形を保っている家も、屋根は落ちてしまっていて酷く荒れていた。


「何かお化けとかでそう」


「ゴーストくらいは出るだろう。 奴らはこう言う所が好きだからな」


 カイの言葉にぞっとする。ここはそういった世界なのだから当然だけど、実際見えるとなると危険そう。

 

「魔法使えないけど、どうしよう」


「奴らは光に弱い。 ライトで照らせば並みの奴らは消えるだろう」


 へぇ、実は幽霊類ってあんまり怖くないもんなんだ。74式の強烈なライトなら結構強いのもいけるかな。


「ゾンビやスケルトンが居たら面倒だが、その心配はないだろう」


 前言撤回。見た目がグロイのはやっぱり無理。そこそこ慣れたとは思うけど、それが動くとなるとたぶんまだ無理。

 一応ゾンビやスケルトンが現れないか警戒しながら村の中を進んでいくと、村から少しだけ離れた場所に神殿があった。

 崩れかけた壁も5mくらい高いし、使っている石も詰まれてはいるけど加工もされていて、以前は立派な神殿だったみたい。

 基本構造は石積み造りで、屋根を木材で作ったのかな。中には入れないけど、入り口から中を覗くと奥にまだ祭壇みたいなものが残ってる。でも、中は崩れた屋根材で荒れているし、これは綺麗にするのに二三日はかかりそう。


「今日は幽霊共が現れない様近くの建物を全部壊す。 やるぞリョウ」


 あぁ、物理的に無くしてしまえば留まったり集まってきたりしないのね。それなら壊すのは簡単。

 51口径105mmライフル砲L7A1の照準を合わせ、砲撃によって次々と破壊していく。石を積んだだけの建物なんて無いモノと同じ。30分くらい経った後には崩れおちた石が散らばるだけで平坦な場所になった。


「今日は夜営して明日は神殿を整える。 私は寝るが、リョウは火を絶やさないほうがいい」


 家に使われていた木材だけを集めて、今夜は焚き木を作って夜営。そうは言っても火の晩を徹夜でするのは自分だけで、カイは車内で寝るわけだけど、火があると色々安心する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ