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交差線
君の手を二度と離さないから
暖かい日々の幻めがけて
走り抜けたガラスの道
なのに心が揺れていた
心臓が痛みを刻んでいた
交わした視線を追いかけていく
伸ばした手が届かないまま
半透明なガラスの道はただ僕を見つめていた
急に立ち止まった君が指で示した教室の向こう
窓から見える夕焼けが綺麗で
星空に変わるまでじっと眺めていた
あとがき。
僕以外に誰か人がいる文章でここまであっさりしてるのは珍しいな。さっぱり系というやつだろうか。
僕はガラスでできた世界がすごく好きらしい。あるいは僕がよく聴く音楽がそっち系だからかもしれないけれど。
2017/2/1執筆。




