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転生公爵令嬢のイチオシ!  作者: キャブ
43/54

43.お姫様を救え!2

「ああ!こんなに泣いて!怖かったんだね」


「……」


ジャガー?


「僕がいるからもう大丈夫だよ!さぁおいで」


「……」


ジャガーが私の縛られている口元の布や手足の縄を外す。

なんでジャガーが!?


周りを見渡すとどこかの屋敷の部屋の中のようだ。

ここはダンテ家所有の屋敷なの?

箱から出されてソファーに座らせられ、ジャガーも隣に座る。


「こんなことをしてごめんね。でも君が悪いんだよ。君は僕のものなのに…」


抱きしめようと腕を広げ近づく。


「嫌っ!!」


ドンとジャガーの胸を両手で押して拒む。

久しぶりに見たジャガーはとても痩せてやつれていた。

それに目が怖い…。


「なぜ?僕は君の婚約者だろう?なぜ、全然会えなかった!」


「!!」


ガシッと腕を掴まれる。


「痛っ!ち、違うわ!婚約は破棄されたわ!!」


「そんなはずはない!君と僕は結婚するんだ!決まっていたんだ!それに君だって僕のことが好きだろう?愛し合うふたりを引き離すなんて!だからここに連れてきたんだよ」


「…何を言っているの?」


「あの日だって君を階段から落とすつもりなんてなかった!君と話をしたくて肩を掴んだだけなんだ!僕は悪くない!!」


「っ!」


手の力が強くて痛い!!


「それなのに!僕のメリアーナなのに!ストライブのヤツが君に近づいて!!許さない!!許さない!!あいつはいつも!いつも!いつも君の側にいて!!」


更にギリリと力が入る!!

怒りで興奮していて怖い!!


「痛い!離して!!」


できるだけ大きな声を出した。

するとジャガーはハッとしたように少し力を緩めた。

でもまだ腕は握られたまま。


「ごめんよ。そうだ!お茶でも飲もう。疲れただろう?」


「ほ、本当に何を言っているの?帰して!!」


「メリアーナこそ何を言っているの?ここが君の帰る家さ。君はここで私と一緒に暮らすんだよ。僕達は結婚するんだから。当たり前でしょ?」


「!?」


「ここは僕の家のお気に入りの別邸なんだ。メリアーナにここを見せてあげたいと思っていた。素敵な所なんだ!」


「…ジャガー様?」


話が通じない。

なんだか普通じゃないわ。


「ああ!メリアーナ!やっと僕を呼んでくれた!」


ジャガーは嬉しそうな顔をして掴んだままの私の腕を撫でる。

ゾッとして手を振り払った!!


「あなたとの婚約は破棄されたでしょう?もう無関係よ」


「僕は承諾していない!!ああ、そろそろ夕食の時間だね。一緒に食べよう。準備ができたら迎えに来るよ」


ジャガーが立ち上がる。

部屋の扉を開けて振り返る。


「この部屋には一通り必要なものは揃っているよ。メイドをひとり付けるからね。…逃げられないよ」


歪んだ笑みを浮かべて部屋の外に出て行った。

扉を閉めて鍵が掛けられる。

閉じ込められたけどジャガーが離れたことにホッとする。


窓を見ると鉄格子になっていて出られないようだ。

どうしよう。ここは学園からどのくらい離れているの?


最近私がひとりになると感じていた変な視線はアイツ!?

いつもレイ様と一緒にいてって怒鳴ってたわ。

私を見ていた?

私がひとりになると近づいて来ていた?


…ストーカー!?

ゾワッ!と鳥肌が立つ。

どうにかして逃げなきゃ危険だわ。

こんなことが起こるなんて!





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