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咲の聖剣




海斗さんの所に戻るとしても、このままでは役立たずで終わってしまいます。

それでは、せっかく海斗さんが作ってくれた時間があまりにも勿体無いです。

なので、出来る限り準備は整えておきましょう。


「ステータスオープン」




──────────────────────────────

天堂 咲


種族:人族

年齢:14

職業:◯◯の勇者

性別:女


LV1

体力:1500/1500

魔力:1500/1500

物攻:1500

魔攻:1500

敏捷:1500

物防:1500

魔防:1500


固有スキル

【勇者LV─】


スキル

〈危機察知LV4〉〈気配察知LV4〉〈気配遮断LV3〉〈魔力操作LV4〉〈魔力感知LV5〉〈剣術LV4〉〈光魔法LV4〉


──────────────────────────────




まず最初の疑問ですが、この聖剣ってどうやって出すんでしょう?


イメージ的な感じで出るんでしょうか?

それともステータスのように何か唱えるのでしょうか?


まあ、とりあえずやってみましょう。

あまり考えていられる時間もないですし。



そう思った私は右手を誰かと握手するように前に出し、その手の中に剣をイメージしながら呼び掛け、それと同時に手を握ります。


「出てきてください。私の聖剣──」


直後、持ち手の部分からスーっと、まるで何処からか落ちてきたかのように、長剣が現れました。


1発で成功するなんで幸先が良いですね。

不自然なくらい自然に出来て気味が悪いですが、それはこの際無視しましょう。


現れた聖剣の持ち手は、吸い込まれるような黒で塗りつぶされていて、金属のような光沢も重厚感もなく、異様な印象を受けます。刀身の方は透明度が非常に高いのにガラスとも結晶とも思えない不思議物質で出来ていました。


形はシンプルなロングソードで、黒い柄は両手で握れるくらいの長さをしており、透き通るような刀身は細く薄いのですが、その分刀身が長く作られています。



「これが……私の聖剣?」


不思議です、初めて見たはずなのにどんな剣なのかがある程度分かります。

これは、こういう物なのでしょうか?


………と言うか、明らかに体が軽くなりましたね。

まさかと思ってステータスを見ると、やはり大幅に数値が変わっていました。




──────────────────────────────

天堂 咲


種族:人族

年齢:14

職業:◯◯の勇者

性別:女


LV1

体力:3600/3600(1500/1500)

魔力:3600/3600(1500/1500)

物攻:3600(1500)

魔攻:3600(1500)

敏捷:3600(1500)

物防:3600(1500)

魔防:3600(1500)



固有スキル

【勇者LV─】


【神降ろし】※付与


スキル

〈危機察知LV4〉〈気配察知LV4〉〈気配遮断LV3〉〈魔力操作LV4〉〈魔力感知LV5〉〈剣術LV4〉〈光魔法LV4〉


──────────────────────────────



………なんて言うか反則ですね。

軒並み2倍以上も上がってます。

数値の基準が分からないので具体的な凄さは分かりませんが、びっくりです。


ステータスの他に変わったのは神降ろしと言う固有スキルくらいですか。

この神降ろしは、いかにも強力って感じがしますが……

神様相手に恐れ多いんですが大丈夫なんでしょうか。




──────────────────────────────


固有スキル

【神降ろし】※付与


聖剣����を使用している間のみ付与される固有スキル。

特定の神を顕現させることが出来る。


顕現可能な神


・死神


──────────────────────────────



少し不安になってスキルの概要を見てみますが、詳細が曖昧であまり意味がありませんでした。

どのくらいの間使用できるのかも分からないですし、そもそも顕現と言うことがどういう事かも分からないのですから迂闊に使えません。

使い方が分からないのでどうしようもないのですが。


……地味に聖剣の名前が分からなかったのが残念です。



何て言うか分からないことだらけで少し腹が立ちますね。

理不尽にも程がありますよ、本当に。


そんな事を考えていたら、今一番聞きたくない音が聞こえて思わずため息が溢れました。



「こちらの都合なんて無視ですか……」



ガチャガチャとうるさい鎧の音に辟易しながら視線を向けると、白騎士がこちらに向かってきているのが見えました。



海斗さんは、負けてしまったんでしょうか…

いえ、一番強そうだったあの男が居ないのですから、白騎士は取りこぼしてしまっただけでしょう。



海斗さん程じゃありませんけど、たった1人で格上である白騎士5人に勝てなんて、酷い無茶振りですね。



普通、負けますよ。



普通に負けます。



でも、負けられません。



勝たなきゃいけないんです。


「そこ、退いてもらいます」


私は心を引き締めるように、剣を両手で握り締めました。




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