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蒼焔の魔女 ~ 幼女強い 【感謝! 8000万PV・書籍版第3巻発売&コミカライズ、もうすぐです!】  作者: 一 二三


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初めての出征 ㉜

 お母様が一緒はなら私に不安は無い。

 結婚を控えたエゼリアさんとアンリカさんを後ろに置くという大義名分も有る。

 エゼリアさんとアンリカさんには、それぞれ、フィジカル最強と大魔法術師が付いてるんだけどね。

 ルナリアを含めて守るべき人たちを後ろに下がらせたなら、私も気兼ねなく前を向いて戦える。


「・・・ジアンさん。任せて良い?」

「はっ。我が身に代えても」

 アスクレーくんを目で示せばジアンさんが護衛を請け負ってくれた。

 時間が無いから防衛態勢構築の指示を急がなきゃ。


「アイシアちゃん! オーリアちゃん! 防衛態勢!」

「はい! ―――小隊、展開!」

「防衛態勢!」

「「「「「はっ!!」」」」」

 私の指示にアイシアちゃんたちが即座に答えて、アイシアちゃんたちの指示に小隊が答えた。


 即座に横隊で展開し剣や槍を手に身構える。

 統率が取れた動きに重ねてきた訓練の成果が見て取れて、指揮系統が機能していることを確かめられた。

 ジアンさんの特訓を乗り越え、採掘場でのブートキャンプも乗り越えた新人さんたちは、相互に助け合う意識も持っているし、そう簡単に崩されないと信じられるね。

 最初の前衛を務めた負担を考慮して後方に下げられていたネイアさんが前へ出て来る。


「フィオレ様! 私たちは!」

「・・・ネイアさんはルナリアの直衛に回って! 後ろは任せるよ!」

「はい! 小隊、続け!」

「「「「「はっ!!」」」」

 部下を引き連れたネイアさんが隊列の前方へと駆けていく。


 妹分のアイシアちゃんたちが最前線で戦うのに、じっとしていられない気持ちが有るのだろうけど、最終防衛ラインとして本陣を守るのも大事な任務だ。

 監督役のエゼリアさんとドネルクさんも、何も言わずネイアさんたちを追っていく。

 これで後ろは大丈夫だ。


「私たちも防衛態勢だ! 小隊、展開しろ!」

「「「「「オウッ!!」」」」」

 ジアンさんの激で、男の子たちで構成されたアスクレーくんの小隊が横隊陣形に広がった。


 アンリカさんの弟のアイオスくんを筆頭にどの子も一癖有る筋肉の塊だけど、不慣れな部分を補えるエウリさんたち大人が纏め役として機能している様子が窺える。

 アイシアちゃんたちの小隊と並んで展開した男の子たちと一緒に、一際小さな人影がヒョコヒョコと付いて行こうとする。

 そこ! ちょっと待った!


「・・・お兄様! 前へ出すぎないでください!」

「あっ。うん」

 指摘するとアスクレーくんは素直に返事をした。

 一応、槍は手にしてるけど、年齢的にも明らかに戦闘力で劣るアスクレーくんが小隊員のアイオスくんたちよりも前へ出るのは勘弁して欲しい。


 今まで戦闘訓練に積極的ではなかったアスクレーくんを私は戦力に数えていない。

 無理して数匹の敵を倒せても、負傷を負って介護が必要になる方が小隊にとっての重荷になるんだからね!

 このことは、地球の軍事ドクトリンが「多く殺す」よりも「多く負傷させる」ことに重きを置いていることでも証明されている。

 死んだ人はそこで終わりだけど、自分で動けなくなった負傷者には介護者が必要だから人的リソースを浪費する。


 ただでさえ少数精鋭で挑んでいる作戦なんだから、無駄に浪費していいリソースなんてどこにも無いんだよ。

 アクティブソナーの反応に意識を向ければ、ラクネの群れは目と鼻の先にまで迫っている。

 割り切れ、私! ノーアとアスクレーくん以外は頼りになる戦闘要員しか居ないんだ!

 2人が危うくなる前に全ての敵を焼き払えば良いだけだ!


「・・・そろそろ来るよ! 火術式が使える人は遠慮無くバンバン撃っちゃって! 魔の森は簡単に焼けることなんて無いんだから、気にせず焼いて良いよ!」

「「「「「はっ!!」」」」」

 細けえこたあ気にすんな! と発破を掛ければ少し空気が軽くなった返事が返ってくる。

 もしも森に延焼したって、すぐ横にナーガ川という大きな水源が有る!

 消火用のバケツの傍でキャンプファイヤーをするようなもんだよ!


「・・・術式に自信が無い人は撃ち漏らしを迎え撃って! 大丈夫! もしも後ろへ通しちゃっても、後ろも強いんだから、出来るだけ多くのラクネを倒すことに集中して!」

「「「「「はっ!!」」」」」

 餅は餅屋。個々の得意分野で補い合うのがチームってもんだよ!


 魔法が得意なら魔法で殴れば良いし、筋肉が有り余ってるなら筋肉で殴れば良い!

 どのみち殴るんだから、それぞれが殴りやすい手段で殴ってくれれば事足りる!

 それは私も同じだ!


 お母様たちをチラリと見れば魔石を手に余裕の表情で横隊の一部に紛れ込んでいて、燃やす気マンマンな様子が見て取れる!

 この場に反対して止めに来る人は居ない!

 放火犯で捕まえに来る警察も消防隊も居ないんだから、全力で燃やすよ!

 木々の合間の地面を何かが這ってくるのを目視してビシッと指し示す!


「・・・燃やせ―――ッ!!」

「「「「「燃えろおおおおおおおおおお―――ッ!!」」」」」

 私の号令に2個小隊プラスアルファの約50人が一斉に術式を発動して、森をオレンジ色に染め上げる!



初めての出征㉜です。


戦闘開始!

次回、大炎上!?

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― 新着の感想 ―
燃やしちゃうぜ!
アスクレーくんには「ここでラクネに食われたらガルダも何も二度と見られねーぞボケ」くらいは言っていいと思う。 あと帰還後に改めて軍律違反でおしおきな?
そこは「焼き払え!」でしょう
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