いきなりの始まり
「…ここは何処…?」
さっきまで家で寝ていたはずなのに、起きたら何故か広い平原にいた…
-1~2時間くらい前-
「ただいま」
「おかえりー」
「今日も疲れたから早速寝るわー」
いつも通りの時を過ごし、いつもと変わらず同じように寝ていたはずだった
「おかしいなぁ、いつもなら起きたら目の前は変なポスターがあるはずなのに…」
だが誰がどう見ても草原だよな…
「なんなんだよ、これじゃあRPGと同じ展開じゃないか…」
「はい、そうです」
「うわっ!何だお前!」
「すみません、申し遅れました。私はなぐも・ひろみちです。氏が加藤、名が琢磨の加藤琢磨様でよろしいですか?」
「ああ…」
『ひろみち』とかいう名前なのに全然容姿が人間じゃねえ…。てか宇宙人だろ!?うねうねしてるし
「んで、なんでここに連れてこられたんだ?」
「はい、あなたはこのゲームの登場人物に選ばれたのです」
「なんで?急なことすぎて何だか全く理解出来ない。てかさっきまで寝てたはずなんだけど」
「はい、それは夢の中だからです」
「てことは、そろそろお別れかな」
「残念ながらそれは無理です。さっきも言ったようにあなたは選ばれたのです。あなたは今催眠状態で、こちらで死ねば現実でも死にます」
「つまり…それはゲームをclearしないと帰れないと…」
「はい」
「まじかよ…」
勝手に呼ばれ、clearしないと生きれない。焦りはあったがそれは半分で、楽しみも半分あった。RPGはよくやるから
「それで?何で俺は選ばれたんだよ。俺は選ばれるようなことは考えられないけどな」
「はい、データによるとあなたは判断力とずば抜けた才能により選ばれました」
「なるほど」
「これから南にある街にいってもらいます」
いきなり本格的なやつ来たな
「ああ」
「そこで天職を見つけてきてください」
「わかった」
「では行ってきてください」
「待ってくれ、初めから何人の人が呼ばれた?」
「それは秘密です。自分で探してください。いずれ合えますから」
「あ、そう」
主人公を味わえってか。まあいいや
「改めましてそれでは行ってきてください」
「おう」
訳もいまいち分からないが、興味があるため、このゲームをclearしよう。まずは南にある街へ行こう