2 思わず蚊っとしてしまう人生
蚊に転生した。
しばくぞ、あの神様!
飛行能力のある生き物だけど、
これはいくらなんでも酷い。
ぷーんぷーん
何があるのか全然見えない。
いや、見えるのだが物が自分が小さすぎて、
物が普通よりも大きく見える。
少し人間の頃と感覚が違いすぎて感覚をつかむのが大変!!
なんで、あの神は数ある飛行能力のある生き物の中から、
この、この、生き物蚊を選んだんだ!!
「ぷーん」
壁にぶつかった。
めっちゃ痛かった。
風が強くてうまく飛べない
「ぷーーーん」
急に風がやんだ。
どこだここ?
壁が近い
ここは、家か!
鋭い風が吹く
「 ぷん」
壁にぶつかる。
俺は巨人を見た
いや、巨人じゃない
普通の人間だ。
ただ俺が小さくなっただけ
そのことにまだ慣れない
この身体も
この環境も
慣れない
手が迫る。
人間の手だ。
俺は急いでよけようとした
間に合わない
鋭い風が体を押し出す
よけれた
奇跡だ
だが次の瞬間
手の猛攻が始まる
まだ死ねない
この宙に浮くという感覚
この感覚をまだ
まだ楽しみたい!
パァン
鋭い音が部屋中に響く
俺は空にいた
しかし空にいるのは蚊では無い
人間だった頃の俺だ
「こんにちはぁ~ 神様ことカミさんだよぉ~」
この野郎!
俺は拳で神様を殴ろうとしたが、
拳は神様の体を通り抜けた。
「うあ、なにすんだよ君の望むものにしたじゃないか」
それはそうなんだが
明らかに
悪意というものを
感じる
神様から光る神々しい光が
目を刺激する
「あー分かった次も選ばしてあげよう」
ああ本当か?
「本当だ 元々そのために君を引き留めた」
俺は神様に疑いの目を消さずにはいられなかった。
俺の望みはただ一つだけ
わかるだろう
「ああ、カミさん分かるよ 今回は君に何にするかちゃんと教えよう 今度は君を鳥にしよう
その大きな翼を広げて自由の空を駆け回ってくれ」
ああ蚊のような惨めな死に方は
ごめんだ
「次、カミさんに合うのは運だが、君のことを陰ながら応援しているよ」
ありがとう
俺は宙に浮きながら神様にお礼をする
神々し光が俺を包む
二度目の転生だ
今度こそ今度こそ空を謳歌するぞ!
お読みいただきありがとうございました




