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なくなってから少し心に傷ができる。

それまで散々嫌なものだったのに、なくなってしまってから心が寂しさを覚える。

人間としてこうも厄介な感情があるのだな。

(わたくし)にも今その感情が襲ってきた。涙が溢れてくる。

捨ててしまったと、初めから持ち合わせていないと思っていたのに。

そう思い込みたかったのだと理解した。

理解したのだから、これ以上妾(わたくし)を責め立てないでくれ。解ったよ。解ったから。

灯火のようなものが宿ったようだ。

(わたくし)は人間をやめたかった。でも、ただの思考の変化などでは(わたくし)は変わることができなかった。

(わたくし)も人並みであるということ。人間を脱することができないということ。

人間として今後の身の振り方を考えねばならない。

(わたくし)の認めたくない事実。

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