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第45話

「英語表記の方がかっこよくない?」


「分からなくはないけど、俺日本人だから日本語だな」


「俺も日本人だから日本語だな。あと、偶に分からない英語が出てくると困る」


「ゲーム関係に出てくる単語はそこそこ分かるけどさ、一瞬えっ?ってなるよね」


「分かる」


「いやそれよりもとりあえず俺の能力(アビリティ)の説明させて?自慢させて?」


「しょうがないなぁ・・・とりあえず、安全地帯まで移動な」


「だな」


「はぁ~?キレそ~」


「キレそうってことはまだ大丈夫だな。確かあっちにあったはず」


「はずって白狐にしては不確かだな」


「草原に目印があるとでも?」


「あっ・・・ごめん」


「いや、そこまで真面目に謝られても困る」


「ねぇ?ナチュラルに俺を無視するの辞めてくれない?傷付く」


「俺らはさっき物理的に傷付いたけど?」


「それな」


「うっす・・・」


正直に言えば今すぐクランホームに戻ってのんびりしたい。

けど、なんかかっこいい名前の能力(アビリティ)が気になる。

それを言うのはちょっと恥ずかしいから黙ってる。

話したそうにしてるのもちょうどいいな。


虹鳥とあれこれ効果を予想してハードルを上げつつ安全地帯へ移動した。

色々と名前から連想出来る効果を言ったにも関わらず灰虎が正解と言わなかったのは驚いた。

まさか、全部外れるとは・・・。


「到着っと・・・あ、空腹になった」


「リアル?ゲーム」


「ゲーム。これ一定値以下にならないと空腹感感じないから気付かないんだよな」


「現実も似たようなもんじゃない?まだペナ無いしそこまで気にしなくてもいいと思うぞ?」


「いやでもペナ付けるかもって話あるじゃん。今のうちに慣れるべきなのかなってさ」


「あー・・・まぁ、いいんじゃない?そこは個人の準備になるだろうし」


「その話題まだ続く?話したいんだけど?」


しれっと無視されてた灰虎が混ざってくる。

こいつ、そこまでして自慢したいのか?

何かしらの妨害をしたいんだが何か・・・あ。


「虹鳥、お前って何かの能力(アビリティ)出てない?」


「は?倒してないから出てる訳ないじゃん」


「けどさ、1度もダメージを受けず、ダメージを与えずに100匹討伐だよ?」


「あー・・・ありそうだな。PTへの補正的なやつだろ?」


「そうそう。確認しようぜ」


「そこまでして俺への嫌がらせする意味あるの?」


「さっき吹っ飛ばされた」


「分身が吹っ飛ばされたのとめっちゃ痛くて熱かった」


「ごめんなさい」


灰虎に嫌味を言いつつ、メニューを確認する。

俺もワンチャン何かしらの能力(アビリティ)が発生してるといいな。


「お?」


「ん?白狐はなんかあったの?俺は無かった」


「俺はあった・・・けど、これ微妙だな・・・」


「マジ?どんなの?」


「えぇ?見せるよ?」



★ステータス――――――

【名前】白狐しろきつね

【性別】男性

【年齢】16

【レベル】19

【能力】支援者の極み

【称号】―――

――――――――――――



★詳細――――――――――――――――――――

【能力】支援者の極み

【効果】自分よりも格上と戦う時に発動。

    自分以外のPTメンバー全員のステータスを

    自分と敵のレベル差に応じて上昇させる。

―――――――――――――――――――――――



「強くない?普通にボス戦とかで有用だろ」


「結界システムによって場所ごとにレベル制限が掛かってる。更に結界を超える為にレベル上げが必要で条件を満たしにくい。更に自分以外が上昇だから俺にメリットは無い」


「イベントとかで活躍するとか?」


「イベント時はレイドが基本だろ?この書き方だとレイドじゃ効果が無いと思う。更に付け加えるとPTは6人までで実質5人にしか効果が無い。そこにレベルが低い俺を守りながら戦う必要がある。つまりは足手纏いを守りつつ戦うだけのメリットが薄いんだよ」


「そう聞くと確かに微妙だな・・・なんかいい感じのバランスって気がする」


「え?でもこれPT内ならステ上昇するんでしょ?後ろの方で隠れてるとかは?」


「あー・・・有効距離次第か。そこら辺もきちんと考えられてるでしょ」


「有効距離は重要だな。無限だったら絶対悪用されるし」


「魔法も有効距離とかあるしこれもありそうだね」


面白く、そこそこ使えるとは思う。

けど、これを活かせるかって聞かれたら無理だって答える。

これはレベル以上にPSが重要だ。

初心者レベルの俺じゃ使いこなせない。

発動すればラッキー程度に考えておこう。


「んじゃ、次は灰虎」


「うっしゃぁ!自慢するぜ」



★詳細――――――――――――――――――――

【能力】超越魔法使い

【効果】MP保有量を無視して魔法を発動可能。

    ただし、超過分が自動回復するまでMP回復

    不可になる。

―――――――――――――――――――――――



「超越って威力じゃなくて消費量かよ」


「しかもポーションでの回復不可とか使ったらお荷物確定じゃん」


俺と虹鳥は大爆笑する。

そこを超越するのかと、大爆笑だ。


「いやいやいや、白狐はこれの強さ分かるだろ!?」


「分かるけどさぁ・・・これ、300%分の魔法使ったら200%分自動回復するまでMP0で固定だろ?俺以上に使い辛い決戦兵器だろ」


「いやいやいや、それでも充分強いだろ」


「ログアウト中ってMP回復するの?俺魔法使わないからMP消費ほぼ無いんだよね」


「一応するけど、これが発動中はしない可能性がでかい。だって、ログアウト前にめっちゃ強い敵に攻撃して経験値稼ぐとかめっちゃせこいレべ上げが流行ることになるんだろ?それは流石に無いわ」


「確かにそれはダメだな。万が一出来たとしても速攻で修正されそう」


「で、でもさぁ・・・」


「ロマン砲であるお前らしい能力(アビリティ)だとは思うよ?ただ、普通はいらない。メリットが薄くてもデメリットが無い方が好まれる」


「最前線組からしたら一定時間戦力外になるのは避けたいだろうし、普通の人ならこんなピーキーなのは嫌いだろうしで、結局お前みたいなネタ勢だけしか使わないだろうね」


「お前らはあれか?俺の敵か?」


「「うん」」


「延々と狩りを見るだけで得られたものがしょぼかったし」


「俺走りまわった割に得るもの無かったし」


結局のところ、物凄く強いのを手に入れて俺TUEEEEEEEEEEがやりたかったのに微妙な結果に終わったのが原因だ。

これじゃどこまでいっても強い「けど」で終わる。

夢を見ていた分、不満も大きい。


「とりあえず掲示板に条件と考察含めてあげるか」


「めんどくさくない?」


「ばっか、掲示板に情報あげずに秘匿した方がめんどくさいことになるぞ。何で隠したって粘着されて叩かれて、それで意味もなく晒される。自分で調べようとしない癖に情報だけは要求するゴミが多いんだぞ?」


「自分で探索して少しずつ分かるのが楽しいじゃん」


「なー。手探りで失敗したり勘違いしながらやるのが楽しいのにね」


「世の中俺らみたいなのだけじゃないの。効率重視で他人の気持ちを無視する奴なんてたくさんいるんだからな?俺のクランだってそうだぞ?お前よりも俺の方が相応しい。だから交代しろとか命令してくる奴もいるし」


「何それ面白いな。何て返したの?」


「ネタ・趣味系のクランです。自称攻略組の方はお帰りください。トップに立って自分の都合のいい形に作り変えようとしているのが見え見えですよ?そこまでしないと勝てない実力で悲しくないですか?」


「し、辛辣だな」


「ってサブマスの一人が返した」


「お前じゃないのかよ!!」


「そんな度胸は無い。俺はあれだよ、最低限俺よりも尻尾の数が多くないと話にならないよねってネタ寄りの返事しておいた」


「最低2桁本数の尻尾が必要ってレベル高いな。普通は無理だ」


「クランにいる人が普通じゃないならトップも普通じゃないのは当たり前だろ?ってうわ、さっきの大爆発の事掲示板に書かれてる。雑談だからいいけどこれ確実に俺が関わってるのばれてるわ」


「どうするの?火消し?」


「俺は定期的に名前が出るから大丈夫だよ。あと、掲示板に名前が出る=炎上じゃないからな?能力(アビリティ)取得に向けての実験してたって書き込めばとりあえず納得するだろ」


簡単に状況説明すると草がいっぱい生えました。

まぁ、うん。

雑談掲示板だし面白い話題出せば草生えるのは当然だな。

あとはどこに書き込めばいいか聞いてそこに詳しい詳細出せば問題ないな。

いつから情報は公開しなきゃいけない風潮になったんだろう・・・めんどくさい。




体調崩したので未定です。

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