第32話: もう一人の星野
「星野 ケイと申します」
体育館で五十人の生徒がそれぞれのペースでその自己紹介を処理する中、一人だけが完全に静止した。
星野 誠。
(星野!!!)
頭の中でもう一度繰り返した。
(家族?偶然?日本で星野ってそんなに多いの??)
女の子を見た。背が高い。黒い髪。ポケットに手を入れている。うまくいかなくても別にいいという顔をしている人間の落ち着いた表情。
(まあ……うちの家族はかなり大きいし。誰が存在するのかも全部は知らないし。ただの気のせいかもな)
そして聞き続けた。
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ケイは大げさなことを何も言わなかった。
十六歳。奨学金で転入。別の学校から来た。冷たいコーヒーと雨の日が好きだけど、自分でも変な組み合わせだとは思っている。兄がいて、その兄にほぼ全てを借りているが、その「全て」が何なのかは詳しく話さなかった。早く馴染めたらいいと思っている。
それだけだった。
大げさな話もなく、準備してきたスピーチもなく。説明しすぎることがいつも助けになるわけじゃないと学んだ人間の落ち着きで、必要なことだけ言った。
体育館は、新しいものに対して十代の集団が適用する、いつもの好奇心と素早い評価の混ざったもので彼女を迎えた。
ケイはそれを全部感じ取った。何も言わなかった。
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中村先生がケイが席を見つけるのを手伝ってほしいと呼びかけた。
すぐには誰も動かなかった。
まあ、ほぼ誰も。
「こっち!」
ケイが頭を向けた。
2-Aの男子が、あまり深く考えずに決断する人間の特有のエネルギーで手を振っていた。
ケイが歩み寄った。
「ここ?」
「うん。空いてるよ」
「本当に?」
「完全に。ただ、俺の隣に座るとリスクがあるとは伝えておく」
ケイが彼を見た。
「どんなリスク?」
「めちゃくちゃ面白い人間と知り合いになることになる」
間。
「それ、忠告より脅しに聞こえるんだけど」
「見方による」
ケイはちょうど一秒それを考えた。それから座った。
(なんか変な人)
と思った。
(でも嫌な感じはしない)
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数分後、体育館がいつものざわめきに戻ったころ、誠は壁に少しもたれてケイをちらっと見た。
「ねえ」
「うん?」
「変だと思わない?」
「何が?」
「俺たち、同じ苗字じゃん」
ケイが一秒彼を見た。驚いた顔で。
「え、あなたも星野なの?」
「そう、だから聞いてたんだけど」
彼女はさっきの質問を少し考えた。
「へえ……なんか面白いね」
「だよな……もしかして家族とか?」
ケイが考えた。
「わからない」
「わからない?」
「うん。兄しかいないし、同い年の星野の話は聞いたことない」
「俺もないよ」
誠が頭を掻いた。
「でもうちの家族はかなり大きくて。誰が存在するかも全部は知らないし」
「じゃあ単なる偶然かもしれないね」
「たぶんそうだな」
二人はしばらく黙った。
「星野」
「星野」
間。
「変だね」
「うん」
そして、そのジムにいる中で一番近い親戚同士の二人は、答えのない試験問題を消すのと同じ気軽さで、自分たちの血縁関係を消してしまった。
ずっと聞いていた宇宙は、見えないノートに何かを書き留めて、先に進んだ。
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しばらくして、誠はケイが予期していなかったことを言った。
「何かあったら聞いて」
ケイが彼を見た。
「知り合ったばかりの人にいつもそうするの?」
「しない」
間。
「必要そうな人だけに」
ケイはそれを処理した。よく見せようとするトーンじゃなかった。ただの事実として言っていた。
「かなり変だね」
「よく言われる」
「……悪い意味で言ってるんじゃないよ」
「当然!」
ケイは笑いにはならなかったけどそれに近い何かを漏らした。誠はそれを個人的な勝利として受け取った。
「ねえ、よかったら進天を案内するよ」
嬉しそうに言った。
「ほぼプロの観光ガイドだから」
「プロ?」
「まあ……誰も払ってくれないけど」
「じゃあプロじゃないじゃん」
「細かいことは気にしない」
ケイが考えた。
「いいよ。そうしてもらえると助かる」
「よし。いつでも声かけてくれたら、この学校の隅から隅まで案内するから」
その四分くらいの会話で、ケイ・星野は進天学園初日に多くの生徒が何週間もかけて手に入れることを手に入れた。見返りを求めずに話しかけてくれる人を。
(やっぱり変な人だ)
と思った。
(でも、いい人そう)
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数メートル離れたところで、二人が見ていた。
猫子は誠がケイと離れていくのを見て思った。
(仲良くなるのが早すぎる……まあ、誠くんらしいっちゃらしいんだけど……)
善狐はまったく同じことを見て処理した。
【初期交流:スムーズ。適応にかかった時間:最小限。誠の側からの働きかけ:即座。今後のツアーによる接触:確認済み】
【脅威レベル:不明】
二人はケイを見た。
それから意図せず目が合った。
先に口を開いたのは猫子だった。
「……気に入らない」
「……同感」
善狐が言った。
二人が瞬きした。
「え、あなたも?」
「ええ」
善狐がぶっきらぼうに言った。
「じゃあ問題があるわね……しかも大きい」
しばらくの沈黙。
「ただ」
猫子が立て直しながら言った。
「まだ彼女のことは何もわかってないけど」
「そう、今持っている情報は評価に十分じゃない」
そのとき善狐がごく自然な様子でタブレットを取り出した。
猫子が見た。
「それって……調書作ってる?」
「違う。情報をまとめてる」
「同じことでしょ」
「違う」
「まったく同じよ」
「言葉の使い方は大事」
猫子は画面を覗き込んだ。読めた:
対象:星野 ケイ。星野 誠との関係:最近確立。脅威レベル:不明。入手可能な情報:不十分。
「善狐、それは調書よ」
「暫定的な観察記録よ」
猫子はそのやり取りを続ける意味がないと判断した。
二十メートル先でケイは体育館の掲示板を特に何も考えずに眺めていた。何も知らないまま。
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中村先生がこの日三回目の咳払いをした。
「では、キャンプのグループ分けに移ります。最低五人、最大六人、両クラスの生徒を混ぜること」
続いたのは、技術的には生徒が自主的に整理しようとした試みだった。
実際はそうじゃなかった。
2-Aはいつもの勢いで動いた。考えずに集まる友達、すぐに埋まるグループ、空きが閉まる前に駆け込む人たち。
2-Bはより計算された動きをした。すでに確立されたグループが精密に起動した。2-Aを戦略的な目で見る人たちもいた。三日間一緒にいられる人を、ただ選ぶ人たちもいた。
猫子は誠がいる方向に向かった。
「猫子様!リーダーになってもらえませんか!」
振り返った。2-Bの三人のクラスメートが期待の目で見ていた。
「ちょっと待っ——」
「お願いします!まとめてくれる人が必要で!」
「猫子様がいないとグループが崩壊します!」
猫子は彼女たちの頭越しに誠を見ようとした。
誠は体育館の反対側にいた。
(ちょっと待って)
「ねえ、私——」
「猫子様が最高です!」
(待って、多すぎる)
善狐はそのとき、誠への最短ルートを計算して慎重に動き始めていた。
「善狐さん」
止まった。
2-Aの男子が困った顔で見ていた。
「うちのグループに入ってもらえませんか?物流の問題があって、あなたなら——」
「今は無理」
「まだグループが決まってなければ——」
「無理だと言った」
「善狐様お願いします!」
善狐は誠がいたはずの場所を見た。
誠はいなかった。
【チッ……見失った】
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誠は聞いて回っていた。
「空きある?」
「もう六人います、ごめんなさい」
「じゃあそっちは?」
「満員」
「あそこのグループは?」
「こっちも」
誠は、事実を大げさにしない人間の穏やかな表情で周りを見た。
(みんなもうグループ決まってる)
正確に言えば拒絶じゃなかった。ただ、各グループが中にいた人たちとドアを閉めていて、ドアが閉まるときに誠はどのドアの前にもいなかった、それだけだった。
三メートル離れたところでケイもまったく同じ状況だった。
あるグループに近づいてみた。もう五人いた。別のグループ。締め切っていた。もう一つ。十分なつながりがまだ誰にもなかった。入れてもらうほどの自然な関係が、彼女にはまだなかった。
誠がケイを見た。
ケイが誠を見た。
二人は基本的に同じ状況にいた。
(あ)
(あ)
示し合わせることなく、ほぼ同時に思った。
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こうなる結末をすでに知っている人間の忍耐で様子を見ていた上田先生が、潮時と判断した。
「やめ」
体育館が固まった。
「見てなさい、今何が起きたか」
誰も話さなかった。
「できたグループは、いつものグループとまったく同じ。同じ友達。同じ人たち。名前を混ぜた箱を貼り出したけど、クラス間の実質的な交流はゼロ」
それを浸透させる間を置いた。
「キャンプの目的は2-Aと2-Bの交流を深めること。同じ毎日と同じ結果になるなら、自由に選ばせる意味がまったくない」
もっと沈黙。
「よって:自由選択は廃止。くじ引きにします」
続いた集団的な不満の声は、上田先生の一瞥で消された。
「全員、紙に名前を書く。折る。この箱に入れる」
中村先生がどこか別の場所にいたそうな顔で段ボール箱を持ち上げた。
「五人または六人のグループを作る。例外なし」
五十人の生徒が名前を書き始めた。
そして体育館の二つの離れた場所で、二つの頭が並行して動き始めた。
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猫子は紙を折った。
そして、舞台道具を何年も扱って、あるものを別のものに見せる方法を正確に知っている人間の動きで、もう一つのことをした。
小さな追加の折り目。ほぼ見えない。誠の紙の右下の角に。キャンプについてさりげない質問をしながら、彼の代わりに折ったものに。
(折り目があれば、見つけられる)
微笑んだ。
(いや、むしろ……自分が引くときにそれを選べばいい)
体育館の反対側で、善狐は自分の紙を箱に入れた。完全に普通に。
でもそのとき、記憶した。
誠が使っていた紙の質感は、進天学園の標準より少し厚いメモ帳のものだった。彼の折り方は、善狐が以前に観察していたもので、左の角が少し高い非対称なものだった。
触らなくても特定できる。
見るだけでいい。
(自分の番が来たら、見つける)
実行するだけと決めた人間の落ち着きで考えた。
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くじ引きが始まった。
最初のグループはドラマなく決まった。読み上げられた名前、目で探し合う人たち、安堵の顔と諦めの顔。
猫子は手術台の外科医みたいな注意力で出てくる紙を見ていた。
善狐は各ラウンドで箱に残る紙が何枚か計算していた。
誠はなぜ二人があんなに集中しているのかわからないまま、本当に興味深そうにそのプロセスを見ていた。
ケイはポケットに手を入れて自分の番を待っていた。
グループが埋まっていった。残る紙が減った。体育館の二つの特定の場所の緊張が、残りの紙の枚数に反比例して上がっていったが、他の誰もそれに気づかなかった。
ケイの番が来た。
箱に手を入れた。
最初に触れたものをとらないよう、少しかき混ぜた。特に何かを探していたわけじゃなく、ただそうした。
一枚取り出した。
開いた。
「団蔵 猫子」
中村先生が読み上げた。
猫子の背筋に冷たいものが走った。
(え……どうして)
表情は変わらなかった。笑顔はそのまま、目は穏やか、姿勢はいつも通り。
内側は全く別の話だった。
(折り目をつけた。自分で折ったのに。なんであの子が引いたの?)
ケイは「あ」とだけ言って、案内された方向に移動した。
罠に気づいてもいなかった。何も計画していなかった。手を入れて一枚取り出しただけ。
人生というのは時にそういう意地悪をする。
猫子は全ての優雅さを持って自分の場所に向かいながら、内側の優雅さはゼロだった。
(いい)
(いいわよ)
(誠くんが私のものにならないなら、誰のものにもならない)
彼女の本来の表情の後ろに、小さくて少し毒のある笑みが形成された。
(特に、午後中ずっとタブレットで計算していたあの人のものには)
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次の紙を引く猫子の番が来たとき、彼女は見た目より遥かに意図を持って箱に手を入れた。
善狐は慎重だった。とても慎重だった。でも猫子は彼女のことを、あれほど几帳面な人間は罠の紙を置く方法に何らかのマーク、順番、論理を必ず残すと、十分に知っていた。
二秒で見つけた。
取り出した。
「善狐 狐乃香」
中村先生が読み上げた。
善狐はタブレットから顔を上げた。
紙を見た。
猫子を見た。
猫子は技術的には愛想のいい笑顔で彼女を見た。
善狐は何が起きたか一秒で処理した。タブレットをしまった。完全に制御された歩き方でグループに向かった。
猫子の隣を通ったとき、二人は視線を交わした。どんなサムライ映画でも劇的な音楽がついてくるような種類の目線を。
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残り八枚。
善狐が箱に近づいた。
立っているところから箱まで歩く、おおよそ五秒間で、頭が処理したのは:
紙が八枚残っている。グループはあと一人入れると五人になる。自分の後も他のグループが埋まる必要がある。今誠を引けばグループは五人で締まる。引かなければ他のグループに入ることになり、アクセスが大幅に難しくなる。八枚のうち誠の紙は、進天学園標準より少し厚いメモ帳の紙で、左の角が少し高い非対称な折り方がしてあり、およそ二十分前に箱の右側に入れられたが、くじ引きの動きで中央左に移動しているはずだ。
箱に着いた。
すぐに手を入れなかった。
紙を見た。
触れずに二秒間分析した。
一枚。中央左。少し厚い。左上角にわずかだが存在する非対称な折り。
取った。
開いた。
「星野 誠」
誠はスーパーで何かを受け取りに呼ばれた人の表情で手を挙げた。
すべてを見ていた猫子が、一瞬目を閉じた。
善狐は誰も見ずに自分の場所に戻った。
でも二人は、何が起きたかを完全に理解していた。
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グループの五枚目の紙は誠が引いた。
開いた。
「黒田 駿」
鞄の中で何かを読んでいた男子が顔を上げた。
背が高く、少し乱れた髪、自分にとって今これより大事なことがあったのに邪魔された人間の表情。
「それ、俺?」
平坦な声で言った。
「他に黒田 駿がいる?」
中村先生が聞いた。
「俺の知る限りいない」
「じゃあ君だ」
黒田は鞄をしまって立ち上がり、来た流れに身を任せるエネルギーでグループに向かった。意見を言うのも社会的なエネルギーが必要だから、そうしなかった。
誠が見た。
黒田が見た。
「どうも」
誠が言った。
「どうも」
黒田が言った。
そのちょうど二言のやり取りで、誠は何かに気づいた。何かは正確にはわからなかった。ただ、この男の立ち方が、去年見たアニメのキャラクターに何となく似ていると思った。いつも教室の後ろにいたあいつ——
「漫画読んでた?」
誠が聞いた。
黒田が瞬きした。
「ライトノベル。主人公が馬鹿げた能力を持ってるのに完全に無駄なことにしか使わない、異世界ファンタジーのシリーズの三巻目」
誠が目を開いた。
「何て作品?」
「知らないと思う」
「試してみて」
黒田は、その返事を滅多にもらわない人間の表情で一秒彼を見た。
答える前に、中村先生がグループが決まったことと集会終了を告げた。
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グループが決まった。体育館は、山で三日間を誰と過ごすことになったかをそれぞれのペースで処理する五十人特有のざわめきで空き始めた。
退場の途中、猫子と善狐が計画もなく同じ廊下で鉢合わせた。
二人が目を見合わせた。
「くじ引き、うまかったわね、善狐」
猫子が完全に甘い声で言った。
「あなたの紙の分析方法は……印象的だった」
「そちらもね、団蔵」
善狐が同じくらいフラットな声で答えた。
「二次折りの技術はかなり洗練されていた。ケイ・星野が台本を読んでいなかったのが惜しかったわ」
猫子が微笑んだ。
「こういうことはあるもの。でも欲しいものが手に入って良かったわね」
「最も効率的な選択肢を手に入れただけ」
「そうね……でも私のプランを邪魔した」
「違う、適切に思えた紙を引いただけよ」
「その紙には私の印があった」
「あら、本当に?気づかなかった、ごめんなさいね、お嬢さん」
蜜のように甘いが毒に満ちた声で言った。
二人はしばらく無言で見合った。
「あなたはこれが上手ね」
猫子がついに、女優の仮面を外したところで、他の人なら本心の褒め言葉だったはずのものを言った。
「あなたも」
善狐が、他の人でも同じだったはずの言葉で答えた。
そして何も言わずに、反対方向へ歩いて行った。
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ほぼ空になった体育館の奥で、三人がどうしたらいいかよくわからないまま待っていた。
誠は黒田を、保留中の質問がある顔で見ていた。
ケイは二人を、次の三日間が面白くなりそうだと気づいた顔で見ていた。
黒田は携帯を見ていたが、時々世界がまだあるかを確認するように顔を上げた。
「じゃあ」
誠がついに言った。
「一緒のグループになったね」
「そうみたい」
ケイが言った。
黒田は一秒黙った。それから:
「読んでた漫画に、何も共通点のない三人が同じチームになって、結局アーク中で生き残るのはその三人だけっていうシーンがある」
誠が見た。
「それ、いい兆しなの、それとも悪い兆しなの?」
「生き残る側のキャラクターかどうかによる」
ケイが今度は完全に笑った。
誠も。
黒田は二人を見た。正確に笑いはしなかった。でも表情が、自分の言葉がこんな効果を生むと思っていなかった、それをどうしたらいいかわからない、という人間の変わり方でわずかに変わった。
奥では、猫子と善狐が別々の出口から去っていった。
出る最後の瞬間、両方が三人のグループを振り返った。
両方が同じものを見た。
笑っている誠。
笑っているケイ。
戸惑いに近い何かで二人を見ている、知らない男子。
キャンプはまだ始まってもいなかった……
間違いなく、戦争はもう始まっていた。
第32話:完
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【作者より】
どうもどうも、零時卿です。
約束していた通り、ついに第32話を投稿することができました!
正直に言うと、昨日投稿したかったんですが、時間の都合で間に合いませんでした。
それでも、こうして無事に投稿できたので、ぜひ読んでいってください。
今回は、話の構成を考えるのに本当に時間がかかってしまいました。
冗談抜きで、この話には3つも下書きがありました(笑)。
最終的には、それぞれの案を組み合わせて、今回の形になりました。
さて、今回は新キャラクターの黒田が登場しました。
まだ彼の性格すら完全には決まっていませんが、どんな感じにしたいかは、すでに頭の中にあります。
今後どうなっていくのか、楽しみにしていてください。
そして、今回ついにKeiも本格的に登場しました!
ちなみに、前にも言ったと思いますが、もしよければぜひこちらの作品も読んでみてください。
『傷跡が教えてくれた愛』
もちろん、読むのは必須ではありません。
ただ、Keiのちょっとした(いや、ちょっとどころではないかもしれませんが)過去を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
繰り返しますが、本当に必須ではありません。
「Keiのことをもっと知りたい!」という方だけ、よければ読んでみてください。
さて、第33話についてですが、今のところ金曜日か土曜日に投稿する予定です。
もし執筆の調子が良ければ、もっと早く投稿できるかもしれません。
正直、まだどうなるかは分かりません。
ただ、一つだけ確実に言えることがあります。
金曜日までに投稿できなかった場合は、何があっても土曜日には投稿します!
ということで、今回はこの辺で。
他に言うこともないので、このあたりで失礼します。
それでは、零時卿でした。
第33話も、ぜひ楽しみにしていてください!




