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引き寄せ甲子園64

初出場である甲子園初戦を見事に初勝利で飾ったA校。


監督を実質引き受けている愛子は、甲子園へ応援に駆けつけている他校体育会系の連中に声をかけて、プロレスの試合を セッティングしていた。


耳にイヤホンをしている者たちに特に声をかけた。


なぜ周囲の音を遮断しているの?


挨拶をされて気づくことはできるの?


挨拶に気づける様に学校内ではイヤホンをしない様にしている人がいるのに、何なの?


「プロレス大会での、あなーしゃ(野村)の役割は、会場内で看板持ちをして仮設トイレの案内や会場整理。応援団長の木下に手伝う様に言っとくから」


愛子は地元で初めてプロレスの試合を行った時の対戦相手である通称、野村アナーシャに指示した。


愛子に打ち負かされた後、彼は愛子の子分となっている。


愛子は周囲の人間を使って着々と試合の準備を進めていた。


急遽、悠太は業者に仮設トイレの設置をお願いした。


甲子園球場の近くで工事をしている現場監督に声をかけて、仮設トイレの手配方を聞いた。


男女共同トイレにして、上手くタイミングが合って可愛い女子が脱糞した後に入り、嗅ぎながら清掃など行う所を妄想した。


悠太は、雑誌で読んだ脱糞系風俗での体験談を思い出していた。


そういう性癖の男は意外に少ない様である。


他人の前で初めて脱糞する女性に当たったという体験談。


顔に唾を吐いてもらったが、乾いた時の臭いに萎えることもなくはなかった。


しかし総じて満足ということである。


やっぱり自分は特殊な性質なのかもしれない。


それはさておき、相手の男の顔に愛子が毒入りを吹きかけるのは、あんまりよろしくないと思った。


相手にとってはそれが快楽となるかもしれない。


毒霧の匂いに喜びを感じるとしたら、それは何のお仕置きにもなっていない。


イヤホンをして周囲の声を遮断するという自己中心的な男への愛のムチとはならないのだ。


「愛子ちゃん。僕が毒霧を吐くよ。それ以外は愛子ちゃんに任せた」


毒霧を吐くのは悠太の役割となった。

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