すばらしい日々
ご覧頂き、ありがとうございます。
最近書くのがつらくて、何で書いてるのか分からなくなります。
無理しないで書いていきます。
ラーメン店から程なく歩くと、国道にぶつかり、城と駅が前方にみえる。
天守閣構造は三重櫓で、日本100名城の1つである。
この辺りは戊辰戦争の舞台のひとつとなった歴史的背景がある。
となりの駅前の方が商業施設が多くあり、さかえている。
昔はこちらの方がさかえていたが、今はひっそりとしてしまっている。
この辺には、たくさんの思い出がある。
幼少の頃、親に連れられ城の石垣付近で、よく遊んだ。
いつも通うのが嫌で、よく泣いた記憶がある歯医者が今もある。
中学の頃、駅前の塾に通っていた。
中学では、いじめられていたが、塾に通う他の中学の者とは相性良く、楽しかった。
ある日塾の近くでアマチュアバンドが演奏していたユニコーンの『すばらしい日々』のイントロのメロディが耳に残っている。
悠太は愛子と歩きながら、話続けた。
彼女にガイドをまかされているからだ。
「メンタルマップ」
彼女は手持ちの鏡で自分の顔をうつしながら唐突に言った。
「何それ?」
「思い出を地図にしてみたら?悠太だけのメンタルマップができあがるよ。アマチュアバンドの演奏だってさ、誰かの記憶に残って、きっと何かしらの影響を与えてるんだよ。私達は生きてる限り誰かの記憶に刻まれ続ける。私もここら辺は、なぜか懐かしい。以前この辺りに開発の計画があったけど、住民の反対にあったって聞いてる。歴史の重みが、そうさせたのかどうかは分からないけど」
そう言うと彼女は、そばにある靴販売店に入ったかと思うと、すぐに出てきた。
「どうしたの?」
悠太が聞く。
「陳列してあった3足ばかりの靴紐をほどいてきただけ」
「何で意味分かんないことするの?」
「違法じゃないでしょ?いたずらに近いけどなんとなく、ワクワクしない?何やっても悠太は罪悪感が強いほうだよね。自罰思考は運気を下げるだけだよ。悪いことじゃなきゃ、どんどん動いて良いんじゃない?」
確かに悠太は卑わいな変態的思考をする度、そんな自分を軽蔑している。
決めた。
今日から新しい時代を生きる新しい自分になるのだ。
僕の目の前には輝かしい未来がある。
少しずつ心のリミッターを外していこう。
法律を守ったお店で働く女の子に、唾を吐きかけてもらって喜んで何が悪い?
「ユニコーンの『すばらしい日々』って、いい曲だよね。お兄ちゃんがシングル持ってたよ。今度ギター買ってさ、私の前で弾ける様になってね。次の課題に決定」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。