出合い…しんてん
「…そんな事は、どうでもいい。使ってみろ」
ククラさんに強めに言われた。
う~んどうしようか?
俺は、とりあえず振ってみる事にした。
「よいっ、しょ!」
シュッ!
っうご!!
俺が気づいた時には、壁に打ちつけられていた。
「やっぱり!無理よ!!」
アイネさんが叫ぶ。
「…」
「レイくん大丈夫?」
アイネさんが駆け寄って来てくれた。
「…あの、このソード…」
俺は、このソードを振って分かった。
「下さい。」
「え!」
アイネさんが反応する。
「ふふ、いいじゃろ」
多分…このソードとは、運命的な出合いだったのだろう。
「レイくん!どうしたの!!頭強く打ち過ぎたの?」
アイネさんが心配してくれている。
…いやー何て言うか…
「このソード…握って、振ってみる…今までで一番…馴染んだんですよ…この手に」
俺は、手を見ながら言った。
「今は、こう…吹き飛ばされますが、修行して…」
「おみえなら使いこなせる様になる」
ククラさんが力強く言った。
太鼓判押されたよ!
「はい!頑張ります!!」
俺は、力強くソードを抱き締めた!
刃が危な!
「それでは、このソードの値段はな…これじゃ」
ククラさんに提示された値段を見た俺は、絶句してしまった。
「あの~もう少し安くしてくれ…ませんか?」
「これでも、かなり値引きされてるわよ」
アイネさんが横から入ってきた。まじっスか!
…今夜から節約生活の始まりだぁ…
「分かりました。」
なくなく涙ながら…俺は、このソードを手に入れた!!