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駆け出し冒険者さん。  作者: 本田Ω
21/51

出合い…しんてん


「…そんな事は、どうでもいい。使ってみろ」


ククラさんに強めに言われた。

う~んどうしようか?


俺は、とりあえず振ってみる事にした。


「よいっ、しょ!」


シュッ!


っうご!!


俺が気づいた時には、壁に打ちつけられていた。


「やっぱり!無理よ!!」


アイネさんが叫ぶ。


「…」

「レイくん大丈夫?」


アイネさんが駆け寄って来てくれた。


「…あの、このソード…」


俺は、このソードを振って分かった。


「下さい。」

「え!」


アイネさんが反応する。


「ふふ、いいじゃろ」


多分…このソードとは、運命的な出合いだったのだろう。


「レイくん!どうしたの!!頭強く打ち過ぎたの?」


アイネさんが心配してくれている。

…いやー何て言うか…


「このソード…握って、振ってみる…今までで一番…馴染んだんですよ…この手に」


俺は、手を見ながら言った。


「今は、こう…吹き飛ばされますが、修行して…」

「おみえなら使いこなせる様になる」


ククラさんが力強く言った。

太鼓判押されたよ!


「はい!頑張ります!!」


俺は、力強くソードを抱き締めた!

刃が危な!


「それでは、このソードの値段はな…これじゃ」


ククラさんに提示された値段を見た俺は、絶句してしまった。


「あの~もう少し安くしてくれ…ませんか?」

「これでも、かなり値引きされてるわよ」


アイネさんが横から入ってきた。まじっスか!


…今夜から節約生活の始まりだぁ…


「分かりました。」


なくなく涙ながら…俺は、このソードを手に入れた!!

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