25話 赤毛の少女と好きやけん
「えっ!? はあ!? な、なんで?」
俺は思わず声を上げる。
「その……私達を助けてくれたこと、感謝しています。なので、私の全てを捧げてもいいと思っています」
「ちょ、ちょっと待って! そんなこと言われても……」
「ダメですか……?」
潤んだ瞳で見てくるミツキ。
正直言ってミツキはものすごくかわいい。
だが、
「ダメだ」
俺はきっぱりと言う。
「どうしてなんでしょうか……。私はこんなにもあなた感謝をして……!」
「いや、気持ちだけ貰っていくよ」
俺がそう言うと、ミツキは目に涙を浮かべている。
「なんで、わたしが子供だからですか?」
「……君は俺の大事な村民だ」
「え?」
キョトンとするミツキ。
まぁ、そりゃそうだ。いきなり言われても分からないだろうな。
「そして、俺は村長だ。俺は君に幸せになってもらいたい。だから、お礼とか言う形で君を抱くわけにはいかない。お礼だったら……これからいっぱい村の為に笑顔で過ごしてくれたらいい」
ミツキは俺の言葉を聞いて、少し考え込む。
そして、 コクンッ ミツキは首を縦に振った。
ミツキは俺に抱きついてくる。
そして、俺の胸に顔をうずめながら、 ギュウッ 強く抱きしめてきた。
俺はちょっと腹の上あたりの柔らかい感触に困りながら、頭を撫でてやる。
「ありがとうございます……村長」
ミツキは泣き笑いのような表情で俺を見上げていた。
「こちらこそ。ありがとな、ここに来てくれて。生きててくれて」
俺がそう返すと、ミツキはまた俺の胸の中に顔をうずめる。
「はい。これからもよろしくお願いしますね、村長」
「ああ、よろしく頼む」
ミツキはそう言うと、俺の胸に頭をこすりつけて、名残惜しそうに離れていった。
そして、俺にしっかりと頭を下げて、部屋に戻るかと思えば……。
チュッ
頬にキスをしてきた。
俺は呆然と立ち尽くしてしまう。
ミツキは照れくさそうに笑ってから、今度こそ本当に自分の部屋に戻ろうとする。
しかし、また途中で振り返ると、 ニコッ 満面の笑みを向けて、口を開く。
「お礼じゃなくても、わたし、村長に捧げたいと思ってますからね。村長、好きやけん」
それだけ言い残すと、パタパタと小走りに去っていく。
俺の返事を待つことなく。
俺はしばらくその場に立ち尽くす。
「村長としてどう言うべきだったんだぁ……?」
こんな悩みイツカさんに相談するわけにもいかない。
っていうか、父親であるイツカさんに知られたら、俺はどうなる……?
俺は悶々としながら、明日の準備を済ませてから寝室に向かった。
寝室に戻ると、スゥさん達は既に寝息を立てている。
俺はベッドに横になると、すぐに眠気が襲ってきたのでそのまま眠りについた。
っていうか、これも普通になってていいのか?
赤毛の少女の寝言「ふふふ……ふふふ……そんちょぉお、好きやけん……そんちょぉお……」
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