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10話 エルフさんは凄い

「さて、じゃあ、うどんでも作るか!」

「「「おおー!!」」」


俺達は、食材の調達に村の中心部に向かうことにした。

村の中央には、広場があり、そこには大きな井戸があった。


「懐かしいなぁ。昔はよく、そこで水を汲んでたなあ」

「サヌキ様は子供の頃からお料理が得意だったのですか?」


クアケは、水を汲む作業をしながら俺に聞いてくる。


「ああ、ウチの村ではみんなガキの頃にうどん作りを教わったんだ。それで、好きになって、よく自分で作ってたよ。それのお陰でうどん職人になりたいなんて思って。まあ、都会の人間にはあまり受け入れてもらえなかったけど。でも、都行ってからもスゥさんが毎日美味しい美味しいって食ってくれてたからやりがいはあったよ」


俺がスゥさんを見ると、スゥさんは顔を赤くしながら、モジモジしている。


「……サヌキ……あの……その……」

「あっ!? 今のは、別に深い意味はないですよ! いつも美味しくご飯を食べてくれるスゥさんに感謝を伝えたかっただけだ!」

「……うん。ありがとう」


スゥさんは嬉しそうな笑顔を見せた。

いや、礼を言いたいのは俺の方なんですけど。


「あっ」


突然スゥさんが声を上げた。


「ど、どうしました?」

「し。近くにモンスターがいるわ」

「……了解です」


流石、【夜の翼】のメンバー。全員モンスターの言葉を聞いた瞬間、戦闘態勢に変わる。


「どうします?」


俺はスゥさんに尋ねる。圧倒的にスゥさんの経験値が上だ。


「まずは、モンスターがどういうレベルか知りたいわね。見に来ましょう。クアケは、一度拠点に戻って荷物の確保を。ただ、命を最優先で」

「わかりました」


こういう時は、クアケも素直だ。すぐに頷き、動き始める。


「私達は、モンスターの方へ。ただし、慎重に」


俺達がスゥさんの案内でたどり着いた場所は、河の近くだった。


「あれ見て下さい」


サラダの指差す方角を見る。

そこにいたのは、数匹の魔物だった。黒くて大きなネズミに似たモンスター。

確か名前は、


「旧鼠ですね」

「旧鼠?」

「ネズミが歳月を経てモンスターとなったものです。家畜とか農作物の被害が多いです。ただ、今の面子ならすぐに倒せる奴らかと」


大きさは1メートル程でそこまで大きくはないが、鋭い牙と爪を持っているため、油断できない相手だ。

奴らは、木の上で何かを貪っているように見える。

俺達が近付くと、こちらに気付いたのか、一斉に襲ってきた。


「よし! 撃退! だけど、深追いはしないこと!」


一匹がスゥさんに向かっていく。

そして、その背後に数匹。


暗くなり始めて見えにくい。

暗くなって動き始めたってことか。


スゥさんは、冷静に美しい所作で弓を構え矢を放つ。


「ギャッ!」


先頭の旧鼠を突き刺した矢の勢いは止まらず、そのまま奥の旧鼠も巻き込む。

そして、二射三射と次々に放ち、あの素早い魔物相手に百発百中とは。


「流石、【弓女神】」

「やめてよ、もう」


俺の言葉に照れ、エルフ特有の耳を真っ赤にしながら、スゥさんは美しく微笑んでいた。




エルフの呟き「うふふ……サヌキに女神って言われた。サヌキに女神って言われたぁ~……」


読んでくださりありがとうございます!

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