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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第二章43話「灼熱惑星への課題」

ネロとの激闘から1日が経ち、寝室で目を覚ます、周りを確認するが、そこには誰もいなかった。


瑠花「そっか、ネロさんとの戦闘でオーラがガス欠になっちゃったんだ」


瑠花はネロとの戦闘を思い出していた、今まで倒してきた九騎神使は4名、約半数と戦い勝ってきた、


瑠花(これから先、私が力をつける度に九騎神使の人達の実力も上がる、それにつれて使用してくる能力も増えてくる、私も能力を使用した戦闘が必須になる、もっとオーラ技術もそうだけどこの【変化支配】について研究をしないといけないかな)


瑠花はそう考えながら、自分の杖を見る


瑠花「私が能力を使いこなせるようになればこの杖の使用用途もわかってくるのかな?」


瑠花は杖を眺め、そして自分が今後どう成長していくべきかを考える必要があると考えた。

そして瑠花はベットから起き上がり、パジャマ姿のまま寝室から出て広間まで移動する。


瑠花「おはよう~~」

アトリー「瑠花姉様!!おはようございます!」


瑠花が挨拶をするとアトリーが元気な表情で瑠花の元に近づき、目を輝かせながら瑠花に話しかける


アトリー「いやぁ!本当大変な中お疲れ様です!今日一日は休養するって決めてるから瑠花姉様もぜひゆっくりしてください!」

瑠花「休養?別にいいけど?琴理は?」

アトリー「外に出かけてますよ!食材調達に向かいました!ここの魚は料理したら凄く美味しいらしいので」

瑠花「え、あんなデカい魚をどうやってこの中に持って入るんだろう」

アトリー「さあ、一部切り抜くんじゃないですかね?」


二人はそんな会話をしながらお茶を飲みながら話す


瑠花「そういえばアトリーちゃんは今は私達と一緒に居てくれるけどこの試練が終わったらどうするのかな?」


瑠花は何気なく聞いてみた


アトリー「まだ考えてない、お母様から言われた専属神の話も正直納得してない所があるし・・・」

瑠花「専属神の話はアトリーちゃが納得するまでゆっくり考えたらいいと思うな、だって自分の人生だし、自分のやりたいことがやれない、自分の目指している物になれないのは本当につまらないからね」

アトリー「瑠花姉様・・・」


アトリーはゆっくり考える。まだ自分の今後について。


アトリー(いつまでも父様や皆にお世話になるわけにはいかないよね、というより自分からこの世界に降りてきておいて、何も得ずに帰るなんて嫌・・・私も見つけるんだ、自分という存在の意味を!)


瑠花自身、アトリーの専属神の話は正直悩みどころではあった、

瑠花としては妹のように可愛いアトリーとこれからも仲良くしていきたいと思っている、だがアトリー本人はどうなのだろうと、瑠花が思うほどアトリーは自分の事をそこまで思っていないのではないか、もし私が「専属神になるか?」と聞いた時、関係が壊れてしまうのではないか?そのような心配もあった。


瑠花(専属神じゃなくても関係は続けられる、一緒に居られる、だから拘る必要なんかないんだよね、だからアトリーちゃんがもし言ってくれたら快く受け入れよう!そうじゃなくてもずっと仲良くしたい!それで充分かな!)


瑠花はアトリーと話しながら今の関係を大事にしようと決める


・・・・・・


瑠花は琴理が魚を取ってくることを考えて台所当たりの掃除をしていた、


瑠花「よし!琴理がしっかり掃除してたからそこまで汚れてもなかったけど綺麗になった!」

アトリー「瑠花姉様~~お掃除お疲れ様です!」


アトリーは掃除も手慣れた感じでこなす


瑠花「アトリーちゃんって掃除も綺麗にするよね」

アトリー「はい、ソルテ様と琴歌様が・・・ですね」

瑠花「あはは・・・確かにその二人が居るなら鍛え上げられそうだね、そういえばママからは何を学んでいたの?」

アトリー「戦闘ですね、私の能力や戦闘の基礎は全部雪花様から教わりました、あの人は本当に強いですから」

瑠花「ふふん!流石私のママ!パパからは何も教わらなかったの?」

アトリー「父様は・・・甘やかしてくれた記憶しか・・・」

瑠花「ああ・・・つまりママ達が厳しかったんだね・・・羨ましいやら同情するやら」


瑠花がアトリーと話していると琴理が帰ってきた


琴理「ただいま!瑠花!目が覚めたのね!元気そうでよかったわ!ちゃんと良い食材調達してきたから今日はご馳走といきましょう!」


琴理はそういうと巨大な魚の切り身を大きな縄アミに入れて台所に向かった


瑠花「うわぁ、デカい・・・食べきれるかなぁ」

アトリー「いやいや、それより生臭い!ちょっと琴理!生臭いのどうにかしてよ!せっかく掃除したのに!」

琴理「無理言わないでよ、生魚持ってきたんだから、料理出来だしたら香ばしい香りに変わるから我慢しなさい」

アトリー「ああもう!この通路もさっき綺麗にしたのにーーー!!ムキ―――!!」


アトリーは文句を言いながら再度琴理が歩いた道の掃除を始める。


・・・・・・

3人は琴理が料理した魚を食べ、次の目的地について話す。


琴理「さて、次なんだけど、【灼熱惑星】ここにしようと思うの」

瑠花「凄く熱そうな星だね、というかその星って普通に歩けるの?」

琴理「いや、普通に無理ね、それに今度の素材は【アバム液】、入手難易度はA、鉱石惑星のと同じレベルね」

瑠花「星の難易度が桁外れだけどね」

琴理「そんなことないわよ、オーラ必須ってだけで、どこだって歩けるし、今回の【水惑星】と違って特殊な服も要らないし、気圧が変わる事もない、ぶっちゃけオーラ技術さえしっかりしていれば簡単な惑星よ」

瑠花「なんだ~~それじゃあ次も問題なさそうだね~~」


瑠花が呑気な事を言っていると琴理は頭を抱え、「はぁ~~」とため息を出す


アトリー「なに?ため息なんてして?不幸が服につくから辞めてくれる?」

琴理「そんなので不幸が付くならアトリーの目の前でいくらでもため息出してあげるわよ」

アトリー「辞めてよ!!」


琴理とアトリーが言い合いになっている所を瑠花は止め、ため息の原因を聞く


琴理「さっきも言ったけど、『オーラ技術さえしっかりしていれば』って言ったでしょ?瑠花はまだそれが出来てないの、だから困ってるのよ」

瑠花「ええ、でも結構慣れて来たと思うんだけど」

琴理「24時間、同じ状態をキープできる?」

瑠花「24時間!?それは・・・普通に無理かな?」

琴理「でしょ?別に24時間もする必要はないけど、私の欲しい技術はそこなのよ、生活の一部と同じくらいの感覚でこのオーラを使いこなせてやっと最低限、だって、灼熱よ?少しでもミスすればそれだけで丸焦げよ?」

瑠花「ひぃぃぃぃ」


瑠花は丸焦げのイメージをしたのか、身震いをする


アトリー「それじゃあまた私がオーラを張って守ればいいんじゃない?」

琴理「アトリーはアトリーでやってもらいたいことがあるから私達と同行は出来ないのよ」


アトリーは首をかしげる


琴理「灼熱惑星にはドラゴンが生息しているの、しかも灼熱の中で生きているドラゴンだからとてつもなく堅いし、強い、そうね、戦闘力オーラ数に表すなら【1兆】クラスは余裕であるレベルかしら、今の瑠花と私のオーラ量は【15000】絶対に無理ね」

アトリー「だから私はドラゴンの相手をしろと?」


琴理はアトリーの質問にうなずく


琴理「正直この惑星より戦闘力オーラ数が高いとされる【暗黒惑星】、そして未知数の【夢世界】アトリーは私達を守るより、そんなとんでもない奴らの相手をしてほしいの」

瑠花「危ない役割だね、アトリーちゃん、大丈夫?」

アトリー「たかだか兆くらいでしょ?なら全然問題にならないよ?それでそのドラゴンは見つけ次第片っ端から倒せばいいの?」

琴理「ええ、一定範囲内に入ったら全部その範囲内から追い出してほしい、ドラゴンの攻撃範囲は種族にもよるけど広範囲な物が多いから」


琴理はドラゴンを強く警戒していた、【灼熱惑星】はとにかく生息する生物が今までの惑星の比ではなかったから、そして


琴理「あと、この惑星では私の能力【波動支配】が使えないの」

瑠花「え!?なんで?」

琴理「私の波動って可燃性だから灼熱惑星みたいな環境で使うと巨大な爆発を起こしてしまうの、その威力次第では私や瑠花のオーラ壁を容易に破壊してくる程だから使えないの、自滅するようなものね」


次の惑星【灼熱惑星】の条件はつまりこういうことである


・生息生物ドラゴンを一定範囲内に入れない【1兆程度】

・基本的なオーラ壁技術必須

・琴理は能力を使えない制限がある


瑠花「うわぁ、これは面倒だね、それで多分次の九騎神使はフォティアちゃんでしょ、おそらく」

琴理「まあ、想像出来るわね、フォティアさんの九騎神使序列は3位、攻撃最強の赤の究極龍【煉紅叡王龍】、リアさんは青の究極龍で攻撃も強かったけど、フォティアさんはその攻撃に特化したイメージね」

瑠花「うん、想像できるよ・・・かなり強敵だって」


瑠花は顔を強張らせる、あのネロとは違う別の強さ、ネロは間違いなく九騎神使の中で最強の守備である、それに勝てたのは単純に瑠花の力量に合わせられていたからだ、そして守備特化というのもあり戦闘スタイルがそこまで攻撃的ではなかったため、物理的にはそこまで瑠花は追い込まれていなかった、だがフォティアを相手する場合、間違いなく今回のオーラのガス欠等考えるより先にやられる可能性が高い。


琴理「しかも今回はアトリーが結界を張ってくれたからネロさんとちゃんと戦えたけど、今回はそうもいかない、そうなれば今回は瑠花自身がしっかりオーラ壁を張った状態でフォティアさんと戦わないといけないの」

瑠花「うん・・・」


つまりそれは『絶対にオーラを絶やしてはいけない』ということだった。


瑠花「厳しいなぁ・・・でもそっか、本来ならこの星でも同じ条件だったんだ、それをアトリーちゃんが居たからなんとかなっただけだもんね」


瑠花は深呼吸し、自分の頬をパチンと叩き、席を立つ


瑠花「よし!課題も目標も決まったね!それじゃあそれに向けて頑張ろう!頑張らないと前に進めないんだからさ!」


瑠花は二人に笑顔を向ける


琴理「そうね、頑張りましょう」

アトリー「うん!ちゃんとついていくよ!」


瑠花(悩んでてもダメだよね!まずは先に進む!考えるのは問題の壁がぶつかった後でも遅くないよ!)


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