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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第2章 世界巡り篇
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第二章28話「何度でも、そして先へ」

【帝国城下町 医務室】


琴理は月花の話を聞いてからも治療を受け、体力回復を計ったら即瑠花救出に向けて乗り込もうとしていた、


琴理(今の私では足手まとい、でも他の異母姉妹の誰かに頼めばなんとか・・・いや、なるけどそれはこの帝王神候補の試練を皆受けている最中にして大丈夫なの?でも瑠花の命が関わってくる話、それを無下にする子なんて・・・いや違う、そもそも守り切れなかった私が悪いんだ、他所の責任にしてはダメだ)


琴理は治療中頼りたい気持ち、だがそれでいいのかという気持ちで溢れていた、そこに月花が再度

訪れる。


月花「準備出来たわ、琴理、早く準備しなさい」

琴理「え?」

月花「何呑気に傷の治療を受けているの?そんなもの力を失ってもすぐに直せるでしょう?しっかりしなさい」

琴理「は、はい」


月花はそう言いながら琴理の腕を掴む、


月花「救出するわよ、私直々に行く、試練以前に命を失われたら元もこうもないわ」


月花はそういいながら転移装置で即座に瑠花が見失った星に向かう


・・・・・・


【砂惑星】


月花と琴理は再度砂惑星に到着していた、月花は星に降りた途端、オーラを星全体に巡るように一気にオーラを放ち、星全体全ての観測を行う、


琴理(凄い・・・私も出来ないわけじゃないけど、ここまでスムーズにオーラを広げる人を初めて見た)


月花は自身の広げたオーラで星全体を探索し、瑠花の情報に関するオーラを即座に感知し、そのオーラの糸を掴む


月花「これね、とりあえず今回は救出を優先にするわ、この星の住人には一切手を出さない、いいわね?」

琴理「はい、わかりました」


月花がそういうと、その一瞬で月花の胸元には眠っている瑠花の姿があった


琴理「瑠花!」

月花「安心して、この星の住人も瑠花がどんな存在か理解してかなり丁重に扱ってくれてたみたいだわ、知能もあるし悪い生物じゃない、もっと琴理も瑠花も他所の星に来ているんだからもっとその星の文化や住民の個性についてちゃんと把握しておきなさい、それが最低限の礼儀よ」


月花は眠っている瑠花を抱きながら琴理に注意する

琴理「はい、わかりました、本当にありがとうございます」


・・・・・・

事は何もなく終わった、月花はそのまま瑠花を診断し、何の以上もない事を確認してから

2台で来ていた宇宙船の1台を使って帝国に戻った。


瑠花と琴理の二人もう一台の宇宙船に残り、試練を再開していた


・・・・・・

瑠花「・・・ん・・・」


瑠花は深いまどろみの中から起き上がる、


瑠花「あれ?・・・ここは・・・」

琴理「瑠花!大丈夫!?どこも痛くない?何か違和感は!?」

瑠花「琴理?うん大丈夫、私は何も問題ないよ~」


琴理は瑠花のいつもの笑顔を見て、安堵し泣いてしまった


瑠花「え!?琴理!?大丈夫!?」

琴理「ううううう!!ごめんね!私が付いていながら~~」


琴理は瑠花に先ほどまでの出来事を全て話す。


瑠花「そっか、琴理も私と同じくらいまで実力落ちてたんだ・・・気付かなかった」

琴理「私も気付かなかった・・・でもそれは瑠花の特訓中に私もちゃんと特訓なりなんなりしておけばよかった話、そこで私の事を全くしてこなかった自分の責任だわ」


琴理は自分に強い責任を感じ、ずっと泣きながら俯いていた


瑠花「もう、なんで琴理ばっかり泣いてるの?琴理は何も悪くないでしょ?」


瑠花は琴理を抱きかかえるように包容し、頭を撫でる、


瑠花「琴理はちゃんと私を助けてくれたよ?確かにそこには琴理の不手際があったかもしれないけど、それは私も同じ、油断していた私も悪い、だからそこまで防ぎこむことないんだよ」


瑠花は琴理の頭を優しく撫でながら話す


琴理「うん、本当にごめんなさい、今回で私も自覚した、瑠花に教え、鍛えながら今私の戦い方を理解する、そうしないと今後この先、どんな困難にも打ち勝てない、そう理解したわ」


瑠花はそう話す琴理のおでこ当たりに軽くキスをする。


瑠花「うん!今回はお互いに甘かった!それでこの星の試練が終わったらすぐに月花さんに御礼を言いに行く!それでいいよね!」


瑠花はそういうとニコっと琴理の前に笑った


琴理「ええ、その通りね、そうしましょう!」


二人は今回の失敗を活かして明日に向けて動く


・・・・・・

【???】


とある建物、そこに一人黄金のドレスに身を包んだ少女が居た、


???「もう、飽きたわ、この城には、私は下界に降りる、私の姉妹達に会ってどこまで私が優れ、秀でているかを確認したい!」


バサ!!っと大きく黄金の分厚いドレスを大きく広げ、歩く少女はそう言いながら城から見える下界、4大世界の1大世界、【光世界】に目を送る


???「さあ、私の姉妹達、驚愕しなさい、私アトリー・メルトリア、誰よりも特別である私が今姉妹の実力を確かめさせてもらうわ!」


少女の名前はアトリー・メルトリア

そしてその少女が居る城は四大世界を監視するためにさらに上にある世界【天帝神王界天帝城てんていしんおうかいてんていじょう】である、そこで育ち、鍛えられた唯一の少女、アトリーは光世界に初めて下りる


・・・・・・

【砂惑星 3日目】


琴理は現状絶対的戦力不足について考えていた。


琴理(まずいわね、昨日は気が動転してたけど、私が結局そこまで戦えないってことは大きな戦力不足に陥っているってことになるのよね、ということは頼れる戦力は一つ・・・瑠花の直属部隊【神霊魂の帝園】ここを頼るしかない、しかも運よく、瑠花の手元にはその中でも最強と呼ばれた神霊魂、ネモフィールが居る)


ネモフィール、それは瑠花の持っている武器の真名である、今までなぜ瑠花がそのことについて思い出せないか、それは【神霊魂しんれいこん】は瑠花が独自で開発した新たな生命体、つまり瑠花の能力、手によって生まれた新種の一族だからである。

だから瑠花自身も直属部隊の事、今は瑠花の武器に偽装しているネモフィールも名を忘れられ、武器化の偽装を瑠花本人に解いてもらえない状態なのである。


琴理(私が教えようにも多分、メリア様の試練が原因で多分瑠花には届かない、だからこればかりは瑠花自身が気付くしかない・・・いや、気付けるの?)


ほぼ不可能に近い、何故ならどうして自分の武器が実は自身が作り出した生命体で、武器に偽装していると思う?普通に考えてそこに気付ける可能性は0に等しいのである


琴理「でもやらないと、ネモフィールの武器化を解呪して瑠花の戦力として戦ってもらう!それに【神霊魂の帝園】の子達を自由自在に全勢力を使うことが出来れば・・・全盛期の私より強い戦力が少なくとも100人以上・・・絶対に安泰になる!」


瑠花の本来の勢力、実力は帝国でも頭一つ秀でていた、だがそれは瑠花が研究の結果でしかなかったため、瑠花自身はそこまで大きな事をしているという自覚がまったくなかった、

だが間違いなく瑠花の功績は帝国の勢力を過去に比べ大幅に上げ、そして瑠花の作った新生命体【神霊魂】は強力な上に瑠花に絶対順守を誓っている。それが四季瑠花が【四天才女】の一人と呼ばれる所以である。


琴理は瑠花が寝ている横で立てかけられている杖、ネモフィールに話しかける


琴理「ネモフィール、現状は把握していると思うけど、もう私だけではどうしようもないレベルに陥ってる、貴女の助けが欲しい」


ネモフィール、杖は琴理の問いかけに応えるように輝き、そこから声が発せられる


ネモフィール「そうですね、確かに琴理様が力を失った以上、瑠花様を守れる存在は私しかいないでしょう、ですが・・・私も出来れば元に戻って戦力として戦いたいです、でも・・・」


ネモフィールは主である瑠花が自身の事を覚えていない事に関して考えていた


琴理「わかってる、だから私も極力協力する、多分私がこうやって行っている行為も瑠花から見たら違う光景に見えてるかもしれない、それくらいメリア様の試練の妨害が凄まじい」

ネモフィール「そうですね、まさかあの瑠花様がここまで力を落とすのです、効力だけで言えば間違いなく天帝神王の専属神様達の中では最強です、流石は帝王神メリア様です。」


二人は考え、そして琴理は本格的にネモフィール復活に向けて動こうと計画する、

その前に瑠花が起きる前に朝食の準備を行う、


・・・・・・

アトリーは下界に降り、光世界の帝国に到着していた、


護衛隊員A「何者!!、許可証が無い者はここから入ることを固く禁ずるぞ!!」

アトリー「ふふふ、私を誰と思っている、私は偉大なる父!天帝神王パトと、そなた等の長、帝王神メリアの娘!!アトリー・メルトリアよ!」


アトリーは強気な態度で護衛隊員Aに話す、だが隊員は


護衛隊員A「メリア様の娘?確かメリア様の娘様はリリア様お一人のはず・・・まさか嘘を・・・」

アトリー「え?嘘じゃないよ!?本当に!メリア母様の娘なの!本当なんだから~~」


アトリーはその場で地団太を踏み、身体全体を使って講義する


護衛隊員A「う~ん、どうしましょう、こんなことでわざわざメリア様にお声掛けるのも大変恐縮ですし、」


アトリー「もう!いいよ!私も他の星で時間潰してるからそれまでにメリア母様に話しつけといて!急じゃなかったら母様にも話しやすいでしょ!」

護衛隊員A「え、ええまあ、えっとアトリー・メルトリアね、ちゃんと聞いてみるから少しの間時間を潰しててもらえると助かるわ」


護衛隊員を見て、仕方なくアトリーはその場を後にし、どこかの星に遊びに行こうとする


アトリー「う~ん、どうせなら【四天才女】の誰かに会いに行きたいわね~、まさに私同様天才!って上の世界でも耳に入ったくらいだし!」


そういうとアトリーは光世界全体に一瞬でオーラを放ち、全てを感知する。

それを見ていた護衛隊員はあまりの広範囲とあまりにも綺麗すぎるオーラの波動に目を奪われる


アトリー「あ!結構近いところに居る!この気配は~、確か雪花様の所の長女・・・四季瑠花の物ね!あと琴歌様の所の長女、月詠琴理の気配もある、成程成程、二人共上の世界で凄くお世話になったし、まずはその娘である二人に挨拶をしよう!」


アトリーはそういうとその星まで一瞬で移動する。


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