第二章29話「砂惑星2」
瑠花と琴理は引き続き、目的の物を探していた、だが以前と違い、琴理は瑠花が探している間に自身のトレーニングを行っていた。
琴理(とりあえず瑠花が実力をつけない限り、私も用意に力をふるうこともできない、それにネモフィールも身動きが取れない、またサンドグレイの集団が現れたら・・・)
琴理は以前の失敗を次に活かすために現時点にできることを自分なりに模索していた。
瑠花もその間に試練に必要な素材の探索を進める。
瑠花「う~ん、やっぱりここにもない、どうしよう、このままだと一生かけても見つからないよ~」
瑠花は再度頭を抱える、ほかにやり方があるはずと試行錯誤をし続ける。
瑠花(そういえば、琴理ってどうやって周りの気配を感知しているんだろう、もしそれもオーラが関係あるなら・・・)
瑠花はふと思いついたこと、オーラを体外に放出するイメージをし、そのままオーラを出す。
すると、オーラを放った場所のオーラ量が認識できるようになったのだ。
瑠花(うわあ!すごい、微弱なオーラとかが認知できる、琴理は今は離れてオーラの調整をしてる、きっと私と同じオーラ量になったから色々考えてるんだろうな~)
瑠花がオーラを放った状態で琴理を見ると琴理がちょうど今オーラを放っているところを感知した。
瑠花(おお!今琴理がオーラを出した!なるほど!オーラを出せばそれだけ気配が強くなるんだ、もしかして!!)
瑠花「ねえねえ!琴理ーー!教えてほしいんだけど~」
瑠花は大きな声で琴理を呼ぶ、琴理も瑠花の声に気付く
琴理「どうしたの瑠花?何か気になることあった?」
瑠花「ちょっと聞きたいんだけど、今回の目的の物みたいに貴重な材料ってオーラとかあるの?」
琴理「ええ、質が高い物ほどその物事態にオーラが宿るわ、だから普通の物質に比べて結構変わってくるわね、どう違うかは流石に経験がものをいうけどね、」
瑠花「なるほど、確かにどんなものかわからないとどんなオーラ質かわからないもんね!」
琴理「どうしたの?いきなりそんなこと聞いて?」
瑠花「へへん!さっきオーラを感知する方法を見つけたんだ、だから後はもし、私達が探している物にオーラがあれば探すのも楽になるな~ってね」
琴理「うん、正解!そのやり方で間違いなく合っているわ」
琴理は瑠花がやっと今回の星の試練に必要な技術を身に着けた事に安堵する。
琴理「オーラを外に放つことに気付いたついでに説明するわね、オーラを外に放つと、周りの気配を認知することができるの、だけど逆に注意しないといけないことがあるの」
瑠花「あ!わかった!オーラを外に放つから気配が強くなるんだ!」
琴理「正解!探索するためにオーラを放つ、それはつまり、自身のオーラを周りに教えているようなものなの、だから探索をする場合は必要最低限、そしてオーラは必要最小限を心がけてあげないと、強い気配を感じて驚いた生き物が襲ってきたり、今は居ないけど、例えば敵がいればすぐに感知されてしまうからね」
瑠花は琴理の教えをしっかり聞き、注意しながら探索を続けた
瑠花(もしかして、昨日サンドグレイの軍勢が来たのって琴理が何度もオーラを外に放っていたからなんじゃ・・・まあ、気にせずに探索を続けよう)
瑠花は探索を続けている間にひとつの気配を感じた、だがそこは多くのオーラの気配も複数感じた。
瑠花「ねえ、この複数のオーラって・・・」
琴理「ええ、サンドグレイね、ここは避けましょう、次に行きましょう」
瑠花「いや、あのね、多分だけど砂神魂もあるよ、ここまでオーラがあって気付いたんだけど、複数同じ感じのオーラ質なのに、一部だけまったく異質なオーラ質があるんだよ、だからもしかするとこのサンドグレイの住処に砂神魂があるんじゃないかな~って」
瑠花が言った後に琴理が同じように深くオーラ探索をする、すると確かに複数同じオーラがある中でまったく別のオーラが感じられた。
琴理「瑠花の言う通りね、でももしそれが本当だとすると結構最悪ね、だってサンドグレイをまた相手にしないといけないってことでしょ?」
瑠花「そうだね、今の私達だと結構きついよね、琴理でも無理だったくらいだし」
琴理「う~ん、例えばだけど、サンドグレイの軍勢を倒すなら最低でも戦闘力は100万近くは欲しいわね、なら一掃するくらいなら容易なんだけど」
琴理がそう言いながら瑠花の方をチラっと目線を送る
瑠花「今私達の戦闘力オーラ量は12000だから全然足りないね!ゴメンね!私のせいだね!!」
瑠花がその目線に謝罪する、琴理はクスっと笑いながら言う
琴理「冗談よ、とりあえず作戦を練るしかないわね、戦力が足りないなら知能で補う、瑠花は得意でしょ?」
瑠花は以前ERRORの襲撃を抑えた実績がある、
瑠花「そうだね!ならここから少し離れて少し特訓しようよ、そうしながら作戦と流れを考えるから」
瑠花がそう言うと琴理と共に現在地から少し離れ、宇宙船を出し、拠点を構える
琴理「ふう、ならとりあえずオーラの使い方のトレーニングと能力のトレーニング、どっちがいいかしら?」
瑠花「う~ん、私的には能力の方がいいね、需要が高そうだし」
琴理「そうね、なら能力についての修行を」
琴理がそう話そうとしていると星の外側から規格違いのオーラを放つ存在に気付く
琴理「待って!瑠花!とんでもない気配がこっちに来ている!しかもこれ・・・帝王神級!!?瑠花!気配を消して!宇宙船も確か透明機能あったわよね!早く!!5秒!!」
そこから一瞬だった、瑠花と琴理の目の前には一人の少女の姿があった
アトリー「ふう、到着ね」
琴理は目の前の少女の姿を見て、困惑した
琴理(誰?悪い神ではなさそうだけど、気配というか、力が全力の私より遥かに高い・・・)
琴理の目の前に居る少女
金髪のショート、黄金の王族衣装を着こなし、どこか気品に溢れた、片目金色、片目銀色の少女
瑠花「えっと、琴理、どうしよう?」
琴理「敵だったら私達は1秒も満たない内に何万回は殺されているわ、多分殺意は・・・ないと思う」
瑠花「物騒な事言わないでよ、怖いじゃん!」
瑠花が琴理の怖い例えに大声でツッコむ!
琴理「わああああ!!瑠花うるさい!」
瑠花「あ、ごめん」
流石にそこまで騒ぐとアトリーにも気づかれていた、そして瑠花と琴理は金髪の少女と目が合う
瑠花「え・・・あ・・・今日はいい天気だね!!」
琴理(世間話か!!?しかも今日別にいい天気じゃないし!!)
アトリー「ええ、いい天気ね、初めてこういう星に来たけど、思ったより居心地よくてびっくり」
アトリーは空を眺めながら瑠花の咄嗟の世間話に平然と答える
琴理(え!普通に答えるの!?明らかに不自然な会話でしょ!?)
琴理は目の前の少女をしっかり観察する
アトリー(この二人・・・間違いないね、雪花様の娘と琴歌様の娘ね、二人共かなり母親に似てるからすぐにわかっちゃった)
アトリーはとりあえずと二人の近くまで歩き、自己紹介をする
アトリー「初めまして、私はアトリー・メルトリア、父は天帝神王のパト、母親は光世界の帝王神メリア・メルトリアの二人の次女です、お見知りおきを」
アトリーは二人に礼儀正しく挨拶をする、
二人はアトリーの自己紹介に困惑する
瑠花「えっと、メリアさんの娘・・・でも確かメリアさんの娘はリリア一人だった気が・・・」
琴理「ええ、そうね、確か私もそう認識してるわ、本当にメリアさんの娘?」
アトリーは二人の疑問に答える
アトリー「それに関しては間違いなくメリア母様の娘よ、そして間違いなく貴女達と私は義母姉妹!」
アトリーはドヤっとした表情で二人に指をさす
琴理「そう言われてもな~、しかもそれにアトリーなんて今まで聞いたことないのよね」
アトリー「それはそうよ、だって私は天帝神王界でお父様とその側近の専属神と、五光帝連合の皆に育てられたんだもん、私も4世界には今回生まれて初めて降りたくらいよ」
アトリーの話を聞き、その生い立ちと出身に驚く瑠花と琴理の二人
瑠花「パパの所から来たってことはママを知ってるの!」
アトリー「ええ、私の戦闘の師匠は雪花様とラル様だよ」
アトリーは琴理の方に向き
アトリー「私に勉学を教えてもらったのは琴歌様とソルテ様、つまり二人の母親とすっごく面識があるってこと」
瑠花「ママ達に戦闘や勉学を教えてもらっていたなんて・・・いいなぁ」
琴理「そういうなら私達も同じようなものでしょ、瑠花はメリア様が、私は月花さんが面倒見てくれたんだから」
アトリー「そうなの!!えっと、瑠花?はメリア母様に面倒見てもらってたの!?いいなぁ~~」
アトリーは少し羨ましそうに話す、
瑠花「と、とりあえず立ち話もなんだから宇宙船内に入ってよ、そこで私達も自己紹介するから」
琴理「そうね、私達の身内なら警戒することはないわ」
アトリー「宇宙船?何それ!面白そう!」
アトリーは年相応に無邪気な反応を見せながら瑠花達の宇宙船に一緒に乗る
瑠花達はお茶を出し、椅子に座り、再度自己紹介を互いに行い、話を進める
瑠花「へえ、生まれてからずっとパパの元で育ったんだ~、そりゃあ私達がわからないわけだぁ~」
琴理「でもなんで貴女だけお父様の所で育てられたのかしら?」
アトリー「聞いたけど、確かお父様が天帝界から離れられないからせめて自分の子を一人でもいいから置いてほしい!というお願いがあったらしいよ」
瑠花「確かに私達もパパが天帝界に行ってから一度も会ってないくらいだしね」
琴理「お父様も流石に寂しいわよね」
アトリーは琴理から出された紅茶を飲みながら話す
アトリー「私はメリア母様が天帝界にお父様と一時期一緒に向かった時に私を出産したらしいの、天帝神王と帝王神、互いに中々会えなくなるから~って」
琴理「自分の娘に何話してんのよ」
アトリー「いや、聞いたのは貴女達の母親達からだけど」
琴理「女子会かよ!!!」
アトリー「私だって神だし、それくらいの知識はあるよ、でも聞いた話だと離れるのが辛いからってこれでもかってくらいずっと体を」
琴理「あーーー!!いい!いい!生々しい話はいいの!!ほら!瑠花は無垢だからなんの話かまったく理解してないでしょ!」
瑠花「え?なんか生々しい話だったの?」
瑠花はキョトンとした表情で紅茶を飲んでいた
琴理「何でもないわよ、まあ、貴女の生い立ちはわかったわ、それでなんで私達の前に来たの?」
アトリーは琴理の質問にフっと不敵に笑いながら言う
アトリー「たまたま近くに居たから挨拶に来た!それだけよ!」
ドヤ顔で目的を離すアトリーの姿を見て二人は思った
瑠花・琴理(この子・・・絶対に天然だわ・・・)




