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ルカタイムレコード   作者: パトパト(パトパトチャンネル)
第1章 帝王神候補篇
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第1章32話「ERROR対策2」

隊員責任者「これで今このエリアに配属されている隊員は全員になります」

瑠花「ざっと見た感じ大体1000人近くは居るわね」

琴理「オーラを全員分嗅ぎ分けたの?」

瑠花「いや、全員数えたの、」

琴理(さっきの一瞬で部屋に居る神の人数を数えたの!?)


帝国に居る神は大体オーラを分別して瞬間で人数や気配を見抜くのだが、肉眼だけでそれと同等の芸当を行った瑠花に琴理は少なからず驚いていた。


瑠花は部屋に居る隊員全員に向けて話す。


瑠花「夜遅くに集まってくれてありがとう、私は帝国技術開発部隊副総長、帝国四季原始一族の長女にして、六代目帝王神候補第2位の四季瑠花です」


部屋内はざわめく、「四季原始一族!?」「雪花元専攻部隊総長様の娘様ね!」「技術開発部隊って戦場をあまり知らないイメージがあるけど大丈夫かしら?」「あの方が帝王神候補・・・」


琴理「静かにしてください、私も自己紹介します、帝国技術開発部隊所属、月詠一族の長女にして、六代目帝王神候補第2位四季瑠花の補佐を務めている月詠琴理です」


琴理の挨拶でも部屋はざわめく、帝国の帝王の専属神の一族が二人揃っている、それだけで室内はどよめきに満ちる


瑠花「静かに!今回集まってもらったのは今、この町を襲っている過去例に見ない程の大量のERRORの出現に関することです。」


室内に居た神々は瑠花の言葉に対してしっかり聞く


瑠花「本日今回の大量のERRORを率いている人物と遭遇しました。見た目は男性、無数のERRORを一瞬で作り出して戦わせたり、私の補佐である月詠琴理の攻撃を軽く弾く程の実力を所有していることが判明しています」


琴理「ちなみに私の実力は【皇帝神級】と同等です、決して弱くはありません」


隊員A「帝王神級の攻撃を軽く受け流す程の実力が相手に居るってどう立ち向かえばいいのですか?」


室内は再度ざわめく「私達は【神王級】や【最上級」がほとんどよ」「無限にERRORを増やすなんて聞いたことないわ」


瑠花「そして相手から直接聞いた情報になるんだけど、その相手もERRORであることが判明しています。」


隊員B「ERRORを作り出すERRORなんて聞いたこともありません!しかも【皇帝神】と以上と言えば最上級ウィペロスの条件と一致しません!」


瑠花「それは当てはまらないわ、何故ならそのERRORは最上級ウィペロスではなく今だかつて発見されていない階級、絶対級アポリートスなんだから」


ざわざわざわざわ!!


絶対級アポリートスですって!?そんなの伝説上の存在だとばかり・・・」

絶対級アポリートスって確か書籍では帝王神様と同等、もしくはそれ以上と呼ばれるクラスと書いてましたよね・・・」

「か、勝てるわけ・・・全世界、全勢力を集めても勝てないわ」


琴理(瑠花!そこまでの情報を開示したら皆動揺するに決まってる!?何を考えてるの!?)


琴理は瑠花の行いに動揺する、だが瑠花は皆をしっかり見つめていた


瑠花「静かに!!とりあえず、現状と現実はそのまま話したわ、これは最前線で戦う貴女達を信用していたから話した、自身に誇りがあるなら私の話を聞いて!」


そこに立っていた瑠花はいつもヘラヘラしている瑠花ではなく、部隊をまとめる一人の司令塔だった


瑠花「まず、現状は不利、最悪と言っていいわね、だけど、こちらも対抗策がないわけじゃないわ」


瑠花は手を前に掲げる!


瑠花「この帝国は世界の最上級の神々が集まる最高戦力を持つ神の国!そこの前線で戦う神が1000人!私はこの人数で十分攻略できると思っているわ!」


瑠花はそのまま話す!


瑠花「まずは勝てない勝負を挑む必要性はない!勝てないなら勝てる所で勝負をすればいい!私が考えているのはまずは相手の親玉を倒すための戦場を整えること!相手の親玉と戦うのは私の補佐である琴理!さっきは軽くあしらわれたと言ったけど万全ではなかったわ、だからまずは琴理が全力で戦える環境を整える必要がある!」


瑠花は前に掲げた手で指を二本出す


瑠花「まずは二手に分かれる!親玉攻略に協力する部隊と町のERRORを引き続き排除する部隊!町に居るERRORは最弱種!町に居る上級神の人達でも問題ないわ!でも子供達も守らないといけない!だから町の住人達も二手に分かれさせる!この施設つまり子供達や、傷を受けた人達の最後の砦を守る部隊とERRORを排除する部隊!つまり!」


・親玉が出すERRORを駆除する部隊(専攻部隊)(琴理)

・町に居る最弱種のERRORを駆除する部隊(護衛部隊)(町の上級神8割)

・各地にある施設を守る部隊(町の上級神2割)(町の子供、負傷者)


瑠花「そしてこの三班に各司令塔を置くわ!まず親玉駆除部隊は月詠琴理!そして町の最弱種を倒す部隊の司令塔は私!そして施設を守る部隊の司令塔はリリア!この三人を軸に明日の戦場を乗り越える!意見がある人は居る?」


隊員C「なぜリリア副総長が前線に立たないのですか?恐れ入りますが瑠花様も帝王神候補、琴理様と一緒に戦えば勝機が上がるのでは」


瑠花「私とリリアは帝王神の試練で弱体化しているの、リリアはそれでも無理に頑張ったから倒れた。私たちが相手の親玉の所行けば間違いなく足手まといになるの、だから私たちは他の司令塔に入ります」


隊員D「なら前線に立たないでいただきたいです、明日は戦場です、自身の身を守れない人を庇うのなら私は貴女方にも前線には立ってほしくないです」


琴理「な!?」


琴理は一瞬隊員の言動に怒りを覚えたが、瑠花が琴理を止める


瑠花「その通りね、数多の前線を潜り抜けた貴女が言うんだもの、それが正解だわ」


瑠花は隊員の発言を認める、むしろ前線で戦い続けた神だからこそ瑠花はしっかり認める


隊員E「それに瑠花様は技術開発部隊ですよね?前線の指示を的確に出せるのですか?」


瑠花「的確には無理でしょうね、」


瑠花は隊員の言葉を認める、リリアからも言われた言葉だ


隊員F「いい加減にしてください!ならなんで貴女は私たちの前に立ったのですか!?」


琴理は流石に我慢の限界を迎え、隊員全員に対して怒りの矛先を向けようとする!

だがそんな中瑠花は堂々とはっきり言った


瑠花「仲間だからだよ、私たちは今は上や下なんかの上下関係はあるけど、それでも各自別の場所で頑張ってきた仲間だからこそ、未熟者の私が皆の前に立てるんだよ」


瑠花は笑顔で言う


瑠花「ここに居るのは無能なんかじゃない、誰一人無能なんていない!!だからこそ私は貴女達を信じてここで自分の考えが話せるの」


瑠花の発言に室内に居た神々は困惑する


瑠花「私は帝王神候補!いずれこの帝国を支配するかもしれない!そこで私が大事だと思っているのは皆を信じる事!自分の足りない所を補い合って最高の結果を出す、そんな組織を目指しているの、だから私が出来ることは全力でやる!皆も全力でやってほしい、そしてお互いがお互いを補うことで弱点の無い組織にしてほしい」


瑠花は力説し、最後に上を向き部屋に居る全員に言う


瑠花「私は戦う、それは自己満足かもしれない、だけど誰か一人でも気持ちが欠けたら溝になる。だから私は戦う、足手まといならほっておいていいわ、私は自分の身は自分で守る、それくらいの事はする。だから皆は全力で戦って」


瑠花は最後まで話す、部屋に居た神は静かになる


隊員C「私達は自身の事で手一杯です、瑠花様の事を守れる保証はありませんよ?」


瑠花「うん、わかってる」


隊員D「もし指示の効率が悪ければ独自の判断で動きますけどいいですか?」


瑠花「ええ、強制はしないわ、私は貴女達の経験を信じている、絆を信じている、だからきっとまとまった結果になると私は思うわ」


隊員E「何かあったらすぐに逃げてくださいね、」


瑠花「ありがとう、でもそれはしないよ、皆が戦ってるんだもの、私も前線に立つわ、それは譲れない」


瑠花は部屋に居る神を全員静かにさせた。

だがそれは司令塔への不安から来ているものであり、決して認められたからの静粛ではない。

瑠花自身がそれを一番理解している。


瑠花「とりあえず作戦は言った通り、その上で司令塔からの作戦で不備があった場合、独断行動も許容します。今は体を休めててください、私達やリリアも明日、この場所で集まります。」


瑠花はそう言い、部隊の神を解散させた



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