第1章22話「不穏な気配2」
【50-100 ハイネの町 5日目】
瑠花の戦闘力オーラも1日目に比べたら結構上昇した。
琴理「【130】まあ、【5】の時に比べたら全然マシだけど、これじゃあ一般人類レベルだよ」
瑠花はオーラを体内に戻し、今日の特訓に向けて体をほぐす
琴理「瑠花、今日から昨日より特訓の内容を厳しくするわね、このペースは流石に遅すぎる、いくら周りが動かないからと言っても、これじゃあいざ周りが一気に動き出したとしても流れに乗れないわ」
瑠花「そうだね、キツイのは嫌だけど、試練でもっとキツイ思いするのは嫌だしね!頑張るよ!」
瑠花は元気よく拳を宙に掲げる!
琴理(ふふ、瑠花はあれからずっと前向きに特訓に取り組んでる、しかも昨日くらいから筋肉痛の痛みとか言わなくなったし、体がやっと少しずつ慣れてきた感じね)
琴理は少しずつだが、確実に成長している瑠花を見て、ほほ笑む
そして午前中は内容を少し厳しくした特訓を琴理の指導の下、瑠花はなんとかこなしていく、
そして昼休憩。
瑠花「はあ、はあ、やった!やっとお昼だ!!」
瑠花は草むらにうつぶせで倒れこむ
琴理「こらこら、いくら草むらの上とはいえ、寝転ばないの!ほらお昼の準備出来てるから食べよ!」
琴理はそう言い昼食を広げる、瑠花のスタミナをつけるために栄養を考えられたお弁当である
瑠花「琴理のお弁当は本当に美味しいから本当飽きないよ~~」
とご飯を口に運びながら頬を染めて笑顔で食べる、琴理もそんな幸せそうに食べる瑠花を見て心の底から笑顔になる
そして昼食が終わった頃に、琴理が瑠花に話す
琴理「私は今からこの町の情報を集めるから瑠花は特訓を続けてて、」
瑠花「この町の情報って何を集めるの?」
琴理「この帝国は治安とか内部崩壊とか出たことない、そもそも神達の国なんだからそんな下衆な事件なんか起こるはずもないんだけど、」
と琴理は少し不愉快な表情をしながら
琴理「この町、この町特融の社会や技術で少しでも瑠花にとってプラスになる情報が得られればいいかなってね」
瑠花「そっか、わかった!今日も悪いけど任せるよ!こっちは任せて!サボらずに頑張るから!!」
琴理「信用してるわ、それじゃあ行ってるわね」
そういいながら猛スピードで琴理はその場から消えた
瑠花「さて、午後のノルマをこなすぞーー!」
・・・・・・
城内、リリアは専攻部隊と護衛部隊合同の作戦会議が終わり、リリアは50-100エリアの担当になった。それは専攻部隊の隊員がリリアの体調を考慮して家に近いエリアをリリアの担当にさせたのだ。
リリア「50-100エリアか、城下町から一番離れている、城を狙うならこんな離れを狙ってくる可能性はかなり低いと思うけど、今の僕の実力では仕方ないか、」
リリアは作戦会議で決まった通りにリリアが担当するエリアまで走る。
・・・・・・
夕方ごろ 瑠花の特訓が終わりを迎えようとしていた
瑠花「17・・・18・・・・19・・・・・20!!!終わった―――!!」
瑠花は本日分の特訓のメニューを全部終わらせた。
瑠花「流石に今日は疲れた・・・流石に機能のメニューの倍はキツイよ~~、ああ、これ明日また筋肉痛だ~」
瑠花は一人草原で座り込み、一息つく、だがゆっくりしていた時、不気味な気配を瑠花は感じる。
瑠花(なにこの・・・気配?)
瑠花は立ち上がり、周りを確認する、気配は瑠花の周りに漂うように広がり、一か所から見られているというより、空間全体のあらゆる角度から見られているような不快感が瑠花を襲う
そして瑠花がその場に居たらマズイと本能で感じ取り、移動する、がそこで不愉快な気配の正体が瑠花の前に姿を現す。
瑠花「うそ・・・【Error】だ」
【Error】とは世界が今の現状を維持すると同時に生まれた歪、世界の不要要素の塊、わかりやすく言えば魔物のようなものである
瑠花「最悪だ・・・なんで帝国内でErrorが居るの!?」
瑠花はその場から走って逃げる
Errorの容姿は様々だが、瑠花の前に現れたのは影のようにユラユラ揺らめいてるスライムのような姿をしていた
瑠花(琴理!琴理!助けて!今の私じゃあErrorなんて太刀打ちできないよ!!)
Errorは最弱の個体でも戦闘力オーラは【1憶】、強い個体にもなれば【1極】(1の後に0が48個つく単位)程平気である個体も居る、神クラスで上級神ですら太刀打ちできない程の化物も居るのである
Errorは瑠花を追いかける
瑠花は先ほどまで特訓をして体が披露していたこともあり、ちょっとした土の段差に足の重心を奪われ、倒れてしまう
瑠花「いや!!助けて!琴理!琴理!!」
瑠花は涙を流し助けを呼ぶ
そしてErrorが瑠花を近くまで来たタイミングで閃光のように瑠花とErrorの間に入る
瑠花は目の前に現れた姿を眺める。
リリア「大丈夫か瑠花!ここは僕に任せてくれ!」




