親バカ
「ご主人様、人が来ました。」
「今日の訓練はこれまでだな。まだ2歳児が鍛練しているのは変だろうしな。」
「同感ですね。」
話終えた時に廊下から女性が駆けてきて、私の姿を認めると抱きついてくる。
「ヴェイス、部屋に居ないから不安になってしまったわー」
ムギュー
胸に押し付けられる、い、息が、息が出来ん。かといって心配してくれている母の愛情を無下にする事ができようか・・・の前に酸欠で死ぬー‼
「奥様、坊っちゃんが死んでしまいます。手が痙攣しだしてます‼」
「ああ、大丈夫?私の可愛いヴェイス。ごめんなさい、あなたと会えるのが二時間ぶりだからつい、ね。」
いつもの事だが一日何回死にそうになったら良いんだろう。愛してくれるのは嬉しいのだが、死にそうになるのは勘弁して欲しい。なお止めてくれたのはルシフェルと一緒にこちらに来ているフォルトゥナだ。一応母の監視を頼んでいる、そうしないと訓練の時間がとれないし何より母の人形扱いだし。
「母上、二時間くらいでは何も起こりませんよ。そろそろ私も魔法の練習がしたいのですが。」
「駄目よ、もっと体が大きくなってからね。それまでは母様や父様が守ってあげますからね。」
毎日頼んでいるのにこの調子だ。いつになったら堂々と訓練出来るんだろう?やっぱり外に出て魔物狩って来ないと駄目かな。一日二時間程度しか訓練出来ないのはあまり充実しないんだよな。
「さあ、お昼ご飯にしましょう。みんな揃っているわよ。」
ご飯に行くのはいいんだが、いい加減下ろして下さい。言っても聞いてくれないから思うだけしか出来ないんだけど。
フォルトゥナ:ヴェイスのメイドの一員。空間魔法を得意とする。正体は女神、外見はゆるふわのお嬢様、ただし独占欲が強い。




