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プロローグ:『地下万博全史』序文より

【プロジェクト・コンティニュエーション/最終報告書より抜粋】


 すべての始まりは、西暦二〇五〇年。

 地下一〇〇〇メートルに封じられた箱舟に、三人の子供が集められたことから、この記録は始まる。


 論理、直感、俯瞰。

 異なる才を持つ三つの魂が共鳴したとき、AIのシミュレーションすら追いつけない未来が生まれることを、我々はこの七日間で目の当たりにした。


 人類の続きが、この小さな三対の肩にかかっていたことを、当時、誰も知らなかった。

 知らないまま、彼らはそれを軽々と背負ってみせた。


 これは、歴史に刻まれた、いくつもの涙と、その涙をすべて笑顔へ変えていった、「いのち」の物語である。


* * *


 ――これは、ある夏に見た夢の話。


 遠い未来と、少しだけ懐かしい過去が交差する、ささやかな冒険の記録。


 私たちの現実から、ほんの少しだけ枝分かれした並行世界。そこで確かに輝いたこの物語が、あなたの胸にも小さな「もしも」の光を残せますように。


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