次回予告 3
「そう言えば御ムスビ様、けっこう食べ進めてしまいましたが大丈夫ですか?」
「問題ないよ、ぼくは神様だからね。そのうち元に戻るし、中の具だって日ごとに変わるんだから」
「それはつまり、完食しない限りいくらでも食べられるということですか?」
「ううん。たとえ全部食べられたとしても、ぼくは自分の祠から復活するだけだよ。現代の言葉で言うところのリポップだね」
「……御ムスビ様って、結構すごい神様なんですね」
「だてに神話の時代から存在してないからね! かつて天孫が降臨し、大国主命様は天照大神様に国を譲った。そんな国の行く末を定めた転換期、ぼくはニニギ様と友誼をムスビこの土地を任された。
それからというもの、教科書に乗ってるような歴史の本流と交わらないところで、コツコツ地道に生きてきたのがこの町で生きる君たちのご先祖様だ。ぼくの体はそういった努力が一粒一粒集まって、おむすびになっているのさ」
「なるほど」
「ぼくは大自然の脅威よりも、命の連鎖や積み重ね。そういった恵みの側面が強い神様なのさ。もっとも、それは自然の脅威を宿す荒ぶる神が、いらない邪神であることを意味しないけどね」
「というわけで次回、第4話! 『荒ぶる大地の巫女、我威亜の拳』!」
「次の妖怪はこちらですわ」
『川妖怪』
「わたくし、あの方を同級生だとは思いたくないですわ」
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