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第66次インスレイター防衛戦と将の日常ー5 新勇者の到来と初陣

「人も魔族も聞きたまえ!」


そう戦場に声を轟かせた男は城壁からさっと飛び降りた。

そして着地に成功すると魔物達にドヤ顔を向ける。

顔立ちはやや整っており身長などもまあまあ良い感じだ。


「私は第9代勇者が一人、天原(あまはら)(せつ)という」


そうナルシスト勇者は名乗りながら戦場に一歩づつ近付き、剣を抜いた。


因みに言っておくとこの名前、偽名であり本名を佐藤(さとう)(ひろし)といい、このナルシストを極めている男は日本一多い苗字と日本一多い名前で構成された至って平凡な残念な人なのだ。


「いざ、尋常に勝負!」


その掛け声と共に一体の大型獣に袈裟懸(けさが)けに斬りかかった。


「待て!そいつは…」


シュトロームはそうナルシ勇者に叫び制止するがもう遅い。

ナルシ勇者の(ほう)は魔物を切り裂き黒い体液をぶちまけていた。


「どうだ!」


だが、その黒い物質は空中で静止したかと思うと直ぐに再構築され元の形に再生された。

そして魔獣は鋭い咆哮をあげると再生に呆気に取られていた勇者に殴りかかった。


「使えない勇者だな!!」


そう叫んだシュトロームは魔獣の腹部に入り込むとナルシ勇者の数億倍は上手いであろう剣技で木っ端微塵に切り裂いた。


「おい、新米!再生型変異体魔獣(変異体)の倒し方ぐらい習ってこい!お前、はっきし言って足手まとい」


シュトロームは地面にへたり込んでいたナルシ勇者にそう言い放った。

だが、相手はナルシスト。反論するに決まっている。


「でもでも、俺は運動神経特待勇者だし…」

「それがどうした。ステータスが高くなきゃ意味がないんだよ」

「待ってください。俺高いっす。見てください」


そうナルシスト勇者はステータスを開いて見せる。

それを一読したシュトロームは絶句した。


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LEVEL 1

HP 99999

攻撃力 10

防御力 99999

魔法攻撃力 10

魔法防御力 10

MP 10

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スキル

しぶとい LEVEL99 瀕死ダメージを受けても持ち堪える。


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装備

初代勇者の剣


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「……なんか…こう…パットしないな…」

「でも高いっしょ!」

「うーん…盾にはなるかな?」

「え?」


次の瞬間、ナルシ勇者はシュトロームの精神剥奪魔法により意識を失った。




同時刻、城壁にて


「あー、何やってんのかね…あのナルシストは」

「仕方ないんじゃないの?佐藤くんってあんまりステータス高くなかったし」

「そんじゃ私達も初陣といきますか」

「そうだね」


そこには歌織と弥生の凛々しい姿があった。





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