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第20話 不自然

「えーっと……俺は闇に生き、深淵を目指す者だ」


ゲームだと選択肢が出るのだが、ゲーム世界だからかそれがない。

なので、イベントのくっさい台詞を思い出しつつ自分で口にする。


『やみにいきるー』


「ふ、なるほど……光差さぬ道を行く物か。道理で我が血が騒ぐはずだ」


それは只の勘違いだぞ。

そもそもお前は死んでて亡霊だから、血とか通ってないし。


もちろんそんな余計な事は口にしないが。

へそを曲げられ、イベントが中断されても困るし。

やり直せる保証、ないからな。


「ならば貴様に託そう。我が生涯をかけて編み出した奥義を」


同じ道を歩むからって急に奥義を託すとか……


ゲームの時は特に気にしてなかったが、リアルでイベントを熟すと不自然極まりなく感じてしまうな。

まあ手っ取り早くてこっちとしては助かるから、別にどうでも良いと言えば良いんだけど。


「受けよ!」


アサシンの亡霊の姿が消える。

そしてそれとほぼ同時に、俺の首筋に黒い刃が背後から突きつけられた。

当然刃を突きつけているのはアサシンの亡霊である。


「感じたか?これぞ我が奥義、アサシネーションキルだ」


アサシネーションキルは対象の背後にワープし、強力な一撃をかます短剣専用スキルだ。

このスキルは特殊で、魔法やスキルの中で唯一クリティカルが発生する仕様となっている。


まあ正直、クリティカルを含めてもそこまで高威力って訳でもないんだが、一瞬で相手の背後に回るワープ効果が便利で使い勝手がすこぶるいいのだ。

なので、短剣を使うのならこのスキルは外せない。


「ああ。習得した」


俺の中でスキルが湧いて来たのを確認する。

これでもうこいつに用はない。


「ふ、流石だな。このスキルは――」


「あ、そういうのはいいんで。じゃあ」


『ばいばーい』


「なっ……」


イベントだとスキルの特徴や、何故このスキルを編み出したのだかの説明が強制される訳だが、これは現実なので無視出来る。

なのでさっさとおさらばさせて貰う。


どうしても説明したいってんなら、深淵なりなんなりに向かって一人でやっててくれ。


アサシンの亡霊を残してさっさと神殿を後にした俺は――


「うーん、どうしよう。効率のいいレベルリングもいいけど、たぶんバグリンありなら素材集めも出来るよな……よし、ちょっと背伸び狩りだけど行くか。SP回復薬もドロップするし」


――SSランク装備の素材を取り行く事に決めた。


落とすのはボス系を除けばレベル90台以上の狩場の魔物なので、オーガの様にサクサクとはいかないだろう。

だがバグリンのアシッドバレットの火力があれば、十分狩り自体は成立するはず。


まあ死なない様に気を付けないといけないから、かなりチキン狩りになるだろうけど。


「頼みにしてるぞ。バグリン」


『がんばるー』


俺はバグリンを連れ、高レベル帯の狩場に向かうのだった。



拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
厨二くさいイベントのセリフ強制スキップとかツッコミ入れるとか面白い。
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